薄桜鬼・妄想小説【花吹雪】第5話 | 浅葱色の空の下。

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薄桜鬼に見事にハマってしまったアラサーのブログです。
拙いですが、お話描いてます。
まだゲームはプレイしてません!色々教えてやってください。

少しずつフォレストにもお話を置いていっています。お楽しみいただければ幸いです。

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第1話はこちらから→


かなりのお目汚しです。

それでも宜しい方はどうぞ。


*第4話がやっぱりかなり長かったので、途中で切って第5話にしていますm(_ _ )m













何度目か美桜の家を訪れた時のこと。


その日、沖田は美桜を誘い、二人で川沿いの桜並木を歩いていた。



薄桜鬼・桜の木の下で。-110410_130557.jpg



沖田の少し後ろを歩く美桜。


「わぁ…綺麗」


桜を見上げながら柔らかな笑みを浮かべる美桜。



一緒に歩いてみてわかることがあった。

花見にきている人やすれ違う人たちが

美桜を必ず一目置いていく。


『本人に自覚なし…か』

沖田は小さな溜め息をついた。



「や!」

見ると美桜は躓きそうなったようでふらついていた。


「ほらほら、いくら桜が綺麗だからってこけちゃうのは危ないよ」

「…すみません」

と頬を染める美桜。



「桜見上げながら歩くのは危ないから、手…繋ごうか」


口に笑みを浮かべながら美桜に手を差し出す沖田。


「…はい」

顔を赤らめて俯きながら沖田の手を取る美桜。

桜の花弁が互いの頬をかすめる。



歩き出す二人。


「…ねぇ、下を向いてたら折角の桜が見れないよ?」


「はい…」

それでも美桜は恥ずかしそうに俯いたままだった。






二人は美桜の家に戻ってきた。


「…お茶を煎れてきます」

「僕も一緒に行くよ?」

繋いでる手に少し力を入れる。


「…待っていて頂けませんか?」

少し困ったような顔をして沖田を見る美桜。

「わかった。待ってる」

笑いながらようやく離す沖田。



いつもの様に沖田は縁側に座る。



この庭の桜は満開を過ぎ、

あとは花弁がひらひらと散りゆくばかりだった。



この頃の沖田は尊敬する近藤を始め、

新選組の仲間たちのことも美桜に話すようになっていた。


楽しそうに聞いてくれる美桜の笑顔が好きだった。




不意に沖田が咳き込んでしまった。


咄嗟に美桜は沖田の肩に手を添え、背中をさする。


落ち着いた沖田に


「新しいお茶を持ってきます」


離れようとした美桜の手を掴んで


「僕なら大丈夫。でもひとつお願いしていい?」


「ええ…」


「ここに座ってくれない?」


沖田は自分から少し離れた場所を手でトントンと床を鳴らす。


「はい…」


座ったのを確認して、沖田は美桜の太ももに頭を預ける。


「そっ、総司さん!」


美桜が頬を染める。


「あ、駄目だよ。せっかくの柔らかい場所が固くなるよ」

目線は庭に向けたままさらっと言う。



驚いた美桜だったが


『…子供みたいな人』


そう思い、クスっと笑ってしまった。



「何笑ってるの?」


沖田と視線がぶつかる美桜。


「君って、桜に似てるね」


「え…」


「目が離せない」


沖田の指が美桜の唇に触れる。







その時、玄関先で声が聞こえた。


「ごっ、ごめんなさい。誰かが呼んでますので…」

慌てた様子で訴える。


膝枕から座り直した沖田は

「僕も時間だからもう行くね」

と美桜の家を後にした。



夕焼けの中吹く風が沖田の頬を触っていく。

それが妙にくすぐったかった。







夜、屯所の廊下を歩く沖田。

襖を開け、開けた襖に寄りかかるように部屋にいた山崎に声をかける。



「ねぇ、山崎くん。君、今日の昼過ぎ何処にいた?」


「…偵察に行ってましたが」


「ふーん、そうなんだ。…今度余計な事したら、斬っちゃうよ?」


「…」


山崎に向かって不敵に笑う沖田がいた。








◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




ザッキの心の声:
『バレテーラ(・∀・)』




はい、第5話でした。

第4話がかなり長かったので、アップした後に切らせてもらいました。

すみませんm(_ _ )m

毎度のことながらキャラ崩壊&お目汚しもすみません。。



ここでザッキ登場ですwww

きっとね、最近総司が女のところに通ってるみたいな噂が出て

副長に「長州や薩摩の間者だったらまずいから、山崎調べに行ってこい」とか言われたんですね。


で、偵察してたと。| 壁 |д・)


で、邪魔したと。wwwww


美桜が玄関へ行っても誰もいない。みたいなw



ザッキってこういう役割でいいんですよね?あれ?




総司「あ、駄目だよ。せっかくの柔らかい場所が固くなるよ」

。。なぁに言ってんだかね~www(ぃや、正確には私が言わせてますがw)

どこがだよw 誰のだよwwwww



すみません。私が一番楽しんでますw



【追記】ケータイで撮っていた桜の画像を入れてみました。

アスファルトがもろに写ってないのはこの画像しかなく…f^_^;

雰囲気が出てれば幸いです。






みふゆ