離婚の歩き方 | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

ブログの説明を入力します。

 弁護士の前に座ったら、その場で大きな「決断」をしなければならないのでは・・・と思っている方も多いような気がします。とりわけ、離婚するかどうか、迷われているような場合。

 離婚というのは、人生の一大事。だけど、離婚・・・わかったような気がしますが、実際、どのような時に離婚が請求出来るか、離婚しなければならないか、という点だけとっても、本当のことをわかっていない方がとても多いのが現実。なかには、「別れたい、出て行け」と言われれば、それに従わなければならない、と勝手に思いこんでいた奥さんもいます。いまどき、三行半(みくだりはん)なんてねえ・・とは思いますが。

 ということで、弁護士は何が出来るかという選択肢(オプション)の提示をまず、するだけです、ご安心を♪

 「別居したら生活できないし・・・」だったら、「生活費=婚姻費用」を請求する調停をおこせばいい「決まっても払ってくれないかも・・・」任意に払ってもらえなければ、預金や給与を差し押さえればいい。
 そんな法的オプションを示すだけで、ずいぶん、展望が開けた、明るい気持ちになれた、という方も多々あります。まずは、「知る」ということが大事です。

 そのうえで、どうするかを決めればいい。・・・離婚は、決して楽しいことではないし、出来れば避けたいことだと思います。だけれども、人生のある局面においては、そうした方がいい、そして、するのであれば上手に正しく離婚した方が今後の幸せの展望が開ける場合は確かにあるのです。

 婚姻費用、養育費、慰謝料、財産分与等・・・法的オプションはありますが、大事なのは、それらを、どう選び、どう組み合わせ、どう使うか、という「戦略」です。手持ちの武器(証拠等)の吟味、相手方はそれをどう把握しているか、していないかの推測。そして、どのタイミングで、誰に対し、慰謝料を請求するか。任意の協議を選ぶか、調停のテーブルに持ち込むか、それとも訴訟か。

 駆け引き、という要素も強いのでメンタル面での配慮も必要です。離婚は法的な問題ですけど、離婚する当事者は生身の人。相手がツラいときは、こちらもキツイ。お子さんがいる場合はなおさら大変。

 弁護士は何をしてあげられるか。人生のツラい局面で大事なのは、なによりも自分に選択肢(オプション)があり、イニシアティブを取れる、という自信ではないかと思います。つまり、私はこう出来る、という自信と余裕を心に持つこと。
 まずは、そういう自信が持てるような「戦略」を提示出来るよう意識しています。そのうえで、何を選ぶか、ゴーとするか否かはご本人次第。走るのではなく、共に歩く感じで、寄り添って解決に導きたいと思っています。