あんた、あたしに気いつこた。 | ☆みかっちの「しあわせ感性を高める♡」ブログ☆

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映画館に行くと、思い出すことがある。


ある、友人のエピソード。



その友人が紹介してくれた彼女は

モデルさんみたいに綺麗で長身な彼女だった。




二人がまだ付き合ってないときに

彼が映画に誘って、そして彼女は来てくれたそうだ。



しかし、彼女はとても疲れているみたいだった。


彼は、

「○○の好きなコーヒーとポップコーン買ってくるわ!

 まっときや!」

と言って売店へ。


「元気にならんかな、キャラメル入りのコーヒーで。」

つぶやきながら、

こけそうになりながら、あわてて買いに行く彼。

あせりすぎて、飛び散ったコーヒーを持って



席に戻ると、彼女は泣いていた。



その、映画デートがきっかけで

その二人はお付き合いを始めて

今では、とても仲のいい夫婦になっている。



「なんで、付き合う気になったん?」



彼は彼女に聞いたそうだ。


そこにはたった一つの理由。

彼女はくすっと笑ってこう答えた。



「あんた、あたしに気いつこた(気を使った)。」



経済力があって容姿端麗で頭もよくて

条件的には申し分ない人と

そのとき彼女はまだお付き合いしていた。


しかし、映画館でコーヒーを彼女が

飛び切りの笑顔で渡してもあたりまえの無表情。


どんなに尽くしても、あたりまえ・・・。



でも、こんなにすばらしい人だから

こんなに社会的にも評価のある人だから


そして、友達の前では私に優しい。

きっときっと、私を愛してくれている。


そう言い聞かせつつも、心はいつも泣いていた。



そして、思ったそうだ。

かっこいいから、すばらしいから

人を、好きになるのではない。


自分のために、こけそうになりながら

コーヒーを買いにいく彼。

自分のために、めちゃかっこ悪い彼。


その姿を見ていて

涙があふれてきたのだそうだ。



尊厳をもって接してもらえるときの気持ちや
体が温かくなる感覚を
初めて覚えたのが、その彼との映画館。


なによりも、

ありのままの自分を

疲れている自分も、笑顔でない自分も

受け入れてくれた彼。


彼女の、こんな言葉が印象的だった。



「大事にしてくれる人を
 大事にできることは
 本当にしあわせやと思う。」