数字っていつからあったのだろう?
そんなことを考えたことはありませんか?
今から約五千年前の古代エジプトでは次のように数字を表していました。
一方、約四千年前のメソポタミアでは、60進法が使われていました。
現代の私たちは10で1ケタあがる10進法を使ってるので、
60進法と聞くと何だか想像がつきにくそうですが、よく考えてみてください。
1時間は何分でしょうか?
60分です。
意外に身近なところにメソポタミアの60進法のなごりがあるのですね。
マヤ文明では20進法が使われていました。
数え方は次のようになります。
20が基準になっているので、現代の私たちには少し数えにくいです。
ここで、よく見て欲しいことがあります。
マヤの数字には、エジプトやメソポタミアには
見られなかったものがあります。
それは、0 を表す記号です。
次の貝殻のような記号が0 を表しています。
つまり、マヤ文明で 「0の概念」 が発見されたのです。
日ごろ当たり前のように使っている0 という数字ですが、
マヤ文明が起源だったのですね。
その後、7世紀頃にインドで、数としての0が明確に確立したのです。
古代エジプト、メソポタミア、マヤと見てきましたが、
数の歴史に思いをはせると感慨深いものがあります。
☆ 子どもの算数力アップを願う、お母さんのための本
子どもの算数力を育てる接し方を、
アドラー心理学にもとづいて書かれています。
実践しやすいように具体的に書かれています。
☆ 恋愛・結婚生活の本
大切なパートナーと幸せになれるような、
アドラー心理学のエッセンスを詰め込んだ本となります。
(出版社:CLAP)
【コラムの執筆者】
松岡 学
高知工科大学 准教授、博士 (学術)
数学者、数学教育学者
大学で研究や教育に携わる傍ら、
一般向けの講座を行っている。
アドラー心理学の造詣も深く、
数学の教育や一般向け講座に取り入れている。
音楽 (J-POP) を聴くのが趣味。
ファッションを意識し、自然な生活を心がけている。
出版物:『数の世界』ブルーバックスシリーズ、講談社。
『5歳からはじめる いつのまにか子どもが算数を好きになる本』スタンダーズ社。
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