1対1の対応を覚えよう | 数学を通して優しさや愛を伝える松岡学のブログ

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レンゲの花にみつばちが飛んでいます。
どちらが多いでしょうか?

 

 

これくらいなら、数えれば分かります。

ただ、数える以外の方法はないでしょうか?

あります。

みちばちと花を対応させればよいのです。

次の図のようになります。

 

このように対応させれば、

 

数えなくてもみつばちの方が多いと分かります。


何気ないように思えますが、
これはシンプルですが応用の効く方法なのです。

たとえば、次の問題を考えます。

6チームで野球のトーナメント戦をします。
全部で何試合でしょうか?


これは次のようなトーナメント表を数えることで、
全部で5試合であることが分かります。

 

 

 

これをトーナメント表を数えずに求めることはできないでしょうか?

できます!

ここで1対1の対応を考えればよいのです。

1試合行うごとに1チーム負けるので、
1試合と1チーム負けることが対応していると考えるのです。

1試合 ⇔ 1チーム負ける  (対応)

6チームで試合をして、優勝が決まるまで、
5チームが負けることになります。
なので、試合数は5になります。

この原理が分かると、
100チームでトーナメント戦をするときも、
トーナメント表を書かなくても何試合か分かります。

 

優勝する1チーム以外はすべて負けるので、


100-1=99

 

よって、99試合となります。


これはスゴイですね!

いかがでしょうか?
1対1対応のすごさを実感していただけたでしょうか?

実は、無限のような数え切れないものを比べるときも、

1対1の対応が有効になります。

 

1対1の対応はシンプルですが、力強い考え方なのです。

 

というわけで、今回はここまでになります。
 

 

 

 

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