【選挙結果】東御市長選挙(長野県) | 嶽正義 チバを盛り上げる!
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東御市長選挙(長野県)

長野県東御市長選挙は10日投開票が行われました。
結果、現職の花岡 利夫(はなおか としお)氏が三選。
有権者数は24,449人。
投票者数は14,657人。
投票率は59.95%でした。
以下は今回の選挙の立候補者の顔ぶれです。
左から得票数,得票率,年齢,性別,現新,名前になっています。

8757 59.75 65 男 現 花岡 利夫(はなおか としお) 当選 
5774 39.39 75 男 新 吉田 周平(よしだ しゅうへい)

まず皆様は東御市って読めますか?
私は恥ずかしながら今週まで全く知りませんでした(汗)
東御市と書いて「とうみし」と読みます。
2004年の市制施行から今年で12年という比較的新しい街です。

■地方では依然として強い”自公”の組織力

岐阜県下呂市長選挙の項でも書きましたが、依然として地方では”自公”組織が強いです。
【選挙結果】下呂市長選挙(岐阜県)

この阻止力に対抗するには、余程強い地盤や知名度をもっていないと敵いません。
今回の選挙戦の見方としては、一言で書き表すと『無投票当選阻止の選挙』ではないでしょうか。

三選を果たされた花岡氏。
花岡氏には二期八年の市政運営の中で、これと言った”失策”が見当たりません。
失策や不正があると、それが選挙戦最大の焦点になることはよくあります。
しかし現職候補にこれと言った失策がない以上、立候補しても当選するのは難しいです。

そういう意味では今回、立候補された吉田氏は、よく立候補を決意されたと思います。
また同時に投票総数の約40%にあたる、5,774票を獲得されたのは大変立派です。
この5,774票という数字は、三選を果たされた花岡氏にとっても決して無視はできない数字。

またその一方で花岡氏が獲得した8,757票も、08年の選挙時の9,054票に迫る数字です。
ですから08年の選挙戦で獲得をした票の大半は固めたと言っても過言ではないでしょう。
なので結果としては順当、選挙戦としての盛り上がりは今ひとつだったのかな?という印象です。

■湯の丸高原のプール誘致計画に追い風

花岡氏は地域振興策の一環として、湯の丸高原のプール誘致計画を選挙戦で訴えてきました。
「東御市湯の丸高原高地トレーニング施設検討委員会」のメンバーでもある花岡氏。
長野県東御市湯の丸高原高地トレーニング用プール施設基本構想

その花岡氏が三選を果たしたことで、この構想は2020年のオリ・パラに向けて前進しそうですね。
問題は概算で約40億円掛かると言われる建設費でしょう。
高地トレ用プール誘致 長野・湯の丸高原が強化拠点目指す

吉田氏は選挙戦でも同構想については「お金の使い方がおかしい」と批判してきました。
もちろん建設にあたっては、東御市以外にも県や国の補助が必要な事業。
同施設の誘致・建設にあたり、どれだけ花岡氏が県や国にバックアップの要請ができるか。
また五輪後の「利用料」はどうするのか。
結果的に同施設の建設が、市民負担に繋がっては絶対にいけません。
極力、市民への負担を最小限に抑える地域振興策。
それが湯の丸高原のプール誘致計画だと言えるよう、花岡氏の手腕がこの4年間で問われてきます。