【選挙結果】高砂市長選挙(兵庫県) | 嶽正義 チバを盛り上げる!
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◆高砂市長選挙(兵庫県)


兵庫県高砂市長選挙は10日投開票が行われました。
結果、現職の登 幸人(のぼり ゆきひと)氏が三選。
有権者数は74,295人。
投票者数は30,026人。
投票率は40.41%でした。
以下は今回の選挙の立候補者の顔ぶれです。
左から得票数,得票率,年齢,性別,現新,名前になっています。

16725 55.70 66 男 現 登 幸人(のぼり ゆきひと) 当選 
06997 23.30 40 男 新 中西 一智(なかにし かずとも)
05822 19.39 74 男 新 生嶋 洋一(いくしま よういち)

■有権者の関心度が低かった選挙戦

2012年の選挙は過去最低となる投票率30.70%だった高砂市長選。
今回の選挙戦では9.71%上昇したものの、それでも40.41%でした。
低投票率であった原因を探せば幾つか考えられます。

一つは現職である登氏の前評判が高く、二期八年の市政もこれと言った失策が無いこと。
また新人2人との政策争点に大きな差を感じないこと。
現職に大きな問題点が無いのであれば、もう一期任せてみよう。
これが高砂市民の答えだったのではないでしょうか。
登氏の経歴を調べてみました。

登氏は2008年の選挙で初当選。
経歴を調べてみますと、1973年に高砂市役所に入所。
2007年1月1日付で市の助役に就任。
同年の4月1日付で岡恒雄市政の元、副市長に就任。
同年の8月より入院していた岡市長(当時)の職務代行を務めていました。
2008年2月22日には岡市長が急性骨髄性白血病による脳出血で現職のまま死去。
同年の4月13日に行われた市長選に立候補して見事初当選。
以後2012年・2016年の選挙を勝ち抜き、現在に至ります。

経歴を見て分かりますように、1973年の入所以来、43年以上も高砂市政を見続けています。
だから市が抱えている問題というのをよく把握されているのではないでしょうか。
公約として掲げていた3点も投票者の支持を集めました。

・市庁舎を現地で建て替え
・地方創生に向けた政策
・2015年に策定した「たかさご未来総合戦略」に基づく定住促進策の推進


また二期八年の”実績”を強調されては、新人の二候補にとっては厳しい選挙戦になります。
高砂市長選 登氏が3選 2新人を大差で破る

これからの登氏に求められるのは地方創生総合戦略の更なる推進。
また老朽化している市庁舎の建て替えや、赤字が続いている市民病院の早期改善計画。

これらが三期目となる登氏に求められていると思われます。
規模こそ違えど千葉市とも共通している課題が幾つかありました。
これからどの様にして現状の課題について向き合っていくのか。
個人的にもちょっと注目しております。