2006年ロック界の展望 レッチリ、RADIOHEAD、ベルセバ、コートニー・ラヴetc | Just for a Day: 小林真里ブログ

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映画監督/映画評論家 小林真里(Masato Kobayashi)です

 2006年も、ロック復権の年となった昨年に続き、

続々と良質なアルバムが発売されそうな予感である!


個人的にまず期待しているのが、2月にリリースされる

Belle & Sebastianの新作!


小憎らしいぐらいウィットの効いた天才的な詩を書く、

イギリスを代表するヴォーカリストの一人と言っても

過言ではない、スチュワート・マードック率いる彼らの

オプティミスティック・ワールドにずっぷり浸りたい。


ベルセバ


そして、3月にリリースされるのYEAH YEAH YEAHS

新作にも期待。センセーショナルを呼んだデビューアルバム

以上に、今のニューヨークを反映するような、

さらなるエッジーな作品が生まれることだろう。


4月には、怪物の新作が産み落とされる。

そう、TOOLだ。

超異質のプログレッシヴ・インテリ・ヘヴィ・ロックの

真髄を、今回も見せつけてくれるだろう。

いつでも腰が抜ける準備はオーケーだ。


他にも、全世界待望のレッチリが2枚組の新作をリリース。

これは、昨年FOO FIGHTERSが『In Your Honor』で提示した

ような、2枚に分けて異なるフェイズを収録してくるのだろうか?

昨夏にN.Y.で開催されたフェスAMSTER JAMで披露された

新曲のヴァイヴは、前作『BY THE WAY』の曲群以上の

インパクトがあったので、楽しみに待ちたい。


コートニー・ラヴも、年内にリリースできるだろう。

HOLEのTOURでは、散々ドタキャンを食らったので、

はっきり言って、今一番ライヴを観たいのがこの人だ。

新作ではビリー・コーガンともコラボレーションしている

ようなので、どのようなアルバムが仕上がってくるのか

心から楽しみだ。


生き残った最後のグランジ・バンド、PEARL JAMの新作も

出るはずだ。久々の快作となった前作『RIOT ACT』の

テンションが維持できていれば、ここにきてバンドを代表する

アルバムが生まれる可能性大。


テキサスが誇る知的破壊魔王のTrail of Deadも、

早くも年内に新作をリリースする予定。

今、ロック界で一番熱量の高い、アグレッシヴで

ケイオティックなライヴ・バンドの一つだ。

そろそろ単独来日公演を実現させ、彼らの魅力を

一人でも多くの人に知ってもらいたい。


さらに、アルバムリリース前からヒステリックな騒ぎを

巻き起こしているARCTIC MONKEYS。

LIBERTINESのカールのニューバンド、

DIRTY PRETTY THINGSといったニュー・フェイスの

アルバムも楽しみである。


そして、ベテラン勢でははFLAMING LIPSCATPOWER

MOGWAI、TED LEO、といった面々にも注目したいところだ。


RADIOHEADは、とりあえず新作を出す前にU.S.ツアーを

敢行して、オーディエンスの新曲のリアクションを見てから

アルバムをフィニッシュさせるようなので、年内は無理か。


あと、忘れてならないのが、ニューヨーク・ロックシーンの

番長SONIC YOUTHの新作だ。

今回は、ジム・オルークが参加していないとのこと。

彼らのモードがどうのような新しい方向に進んでいるのか

興味深いところだ。


そして、アメリカでは絶大な人気を誇る、BUILT TO SPILL

待望の5年ぶりの新作『You In Reverse』が、アメリカで
4月11日にリリースされることが決まった。
あの独特のうねるようなギターノイズの洪水と極上のポップネス

に酔いしれたい。


いやあ、ライヴも早く観たい!楽しみだ!!

Tracklist for You In Reverse:

01. Goin' Against Your Mind
02. Traces
03. Liar
04. Saturday
05. Wherever You Go
06. Conventional Wisdom
07. Gone
08. Mess With Time
09. Just A Habit
10. The Wait

http://www.cmj.com/articles/display_article.php?id=8047241


新曲が↓で聴けます!!


http://www.myspace.com/builttospill