過剰なライター/翻訳家 小林真里の rock n' roll days

映画評論家/翻訳家/音楽ライター Masato Kobayashiによる、最新ライヴ・レポート、映画批評、アート鑑賞記などなどニューヨーク&東京ライフをあらゆるアングルからお届けするエッセイ的ジャーナル!


テーマ:

今年一発目の海外出張はトロント&ニューヨーク。

 

明後日、金曜日から行ってきますが、

スケジュールは6泊8日なのであっという間。

映画の追加撮影が目的なのですが、編集作業の渦中なので、

あまりのんびりしているわけにもいかないという。

 

ニューヨークでは主にミーティングがメインで、

今回はほとんどライヴを観ることもないのですが、

映画は少し観てこないと。

 

トロントでは、友人らとの再会も楽しみです。

寒さだけが心配ですが、マイナス10度までは

以前体験したことがあるので、まあなんとかなるでしょう。

AD

テーマ:

今年の賞レースはまったく面白くないし興味ない、と以前書きましたが、

昨日のゴールデングローブの結果を見て、少し印象が変わりました。

 

本命視されていたウィレム・デフォーではなく、

天才キャラクター・アクターの真髄を発揮したサム・ロックウェルと、

壇上でモンスターへの愛と謝辞を述べたギレルモ・デル・トロの監督賞受賞は

賞レースが新たな時代に突入したことを意味しており、

ちょっと感慨深くありました。

これがオスカーに直接繋がるかはわかりませんが、影響力は当然大きい。

 

このまま『スリー・ビルボード』が作品賞を受賞したらまだ納得ですが、

『レディバード』の可能性もあるので予断を許さない。

 

ギレルモと初めて会ったのは2008年の『ヘルボーイ2』

プロモーション来日時に有楽町でインタビューしたときのこと。

一方的に自分の意見をまくしたてるような映画オタク的雰囲気はまったくなく、

コンパクトに要点をまとめた知的で面白い答えを、言葉を選びながら

次々と披露してくれて、その姿勢と思いやり、繊細さが印象深かったです。

しかも非常に気さくでフレンドリーで、そのチャーミングな人間性にも魅了されました。

 

2回目は、2010年にハリウッドの高級ステーキハウスで。

ヴィンチェンゾ・ナタリ監督作『スプライス』のマンズ・チャイニーズシアターで

行われたプレミアのアフターパーティで、

ギレルモ夫妻のテーブルで一緒に食事をしました。

このときは彼が『ホビット』の監督を降板した直後だったので、

明るい雰囲気でもなかったのですが、気丈に前を向いていた姿に感銘を受けました。

 

その後、一年がかりで仕事をさせてもらった『パシフィック・リム』では

結局ニアミスで残念ながら会えなかったのですが、

このままアカデミー賞監督賞も、クリストファー・ノーランとかではなく

ギレルモが手にすることを願いたいです。

 

 

 

 

 

 

 

AD

テーマ:

フランスの新鋭コラリー・ファーギートの長編デビュー作

『REVENGE』のトレイラーが遂に解禁!

 

 

ウォルター・ヒル(『ダブルボーダー』)でタランティーノ(『キル・ビル』)

なテイストの、血みどろで超骨太なレイプリベンジ・アクションスリラーです。

 

今月のサンダンス映画祭でも上映され、フランスでいよいよ2月に封切り。

日本でも年内に公開されるでしょう。

 

本作の主演マチルダ・ルッツのもう一本の主演作、

『ザ・リング/リバース』は1/26から日本公開です。

 

 

AD

テーマ:

どんどんロック色が薄くなるコーチェラ。

超メジャーを維持するにはこれしかないのでしょうけど。

個人的には全然興味ない・・・。

 

ニューヨークのガバナーズボールのほうが、まだ魅力的。

でもそれ以上に、

5月にボストンで開催されるボストンコーリングのほうが

ラインナップは充実してますね。

 

今後は、サスカッチとボナルー、ロラパルーザ、FYF、パノラマ、と続きます。

My Bloody Valentineはプリマヴェラとかでしょうか?!

 


テーマ:

今年は年間の半分近くを海外で過ごしたので、

自ずと夜はライヴを観る日々でした。

 

というのも、ビッグネームを除き、大体日本よりも安価で観られるし、

ニューヨークやロンドンだと毎日ライヴに事欠かないという。

 

音楽フェスも、テキサスの「Fortress」、ロンドンの「Fields Day」、

フジロック、サマーソニック(クラブウィークエンダー)、

LAの「FYF」、テキサスの「オースティン・シティ・リミッツ」に参加。

あと、初めてテキサスの世界一巨大な音楽見本市、SXSWも体験しました。

 

三度の飯よりもとにかくライヴ、な生き様の僕ですが、

今までも年間に数多くのライヴを観てきましたが、

ここまで観ることができた年も初めてかも。

 

特に、仕事でまさかのコラボを果たし、

プライベートでも親交を深めることができたSlowdiveに感謝。

今年だけで、三大陸で計11回も

彼らのライヴを観ることができるとは思ってませんでした。

来年もまた数回、彼らに会いに行くつもりです。

 

というわけで、2017年のライヴ・ベスト50を選出してみました。

 

1. Slowdive at 9:30 Club in Wasinghton DC

2. Tribe Called Quest at FYF Fest in L.A.

3. Winter at SXSW in Austin

4. Alvvays at Brooklyn Steel in NYC

5. Priests at Brooklyn Bazaar in NYC

6. Snail Mail at Brookyn Bazaar in NYC

7. Solange at FYF Fest in L.A.

8. Dream Wife at SXSW in Austin

9. Jenny Hval at Vacant in Tokyo

10. MITSKI at FYF Fest in LA

 

IAN SWEET

Sleep

London Grammar

Glen Hansard

Julien Baker

Japanese Breakfast

Phoebe Bridgers

Paramore

Hope Sandval & The Warm Invansions

Laura Marling

 

Daughter

Wolf Alice

Mourn

Big Thief

The National

Lorde

Stef Chura

Cherry Glazerr

Father John Misty

First Aid Kit

 

Arcade Fire

Chelsea Wolfe

The Regrrets

Alex Lahey

Urlika Spacek

Molly Burch

Nine Inch Nails

Fleet Foxies

Grandaddy

The Radio Dept

 

Courtney Bernet & Kurt Vile

Iggy Pop

Warpaint

Kings of Leon

The Lilys

S U R V I V E

Slothrust

Cosmonauts

Eddie Vedder

Brilliant Beast

 

 


テーマ:

僕が選ぶ2017年のアルバムベスト40です。

 

音楽に関していうと、今年は大豊作の嬉しい一年でした。

当然Slowdiveの復活作を一番聴き込んだわけですが、

これは名盤「Souvlaki」に匹敵する名作であり、

ニール・ハルステッドの天才ソングライターぶりが際立つ

歴史に残る一枚かと。

轟音ながら繊細で複雑なレイヤーを持つ

壮大でロマンティシスムに満ちた楽曲構造と、

ニールとレイチェルの二人のヴォーカルのかけあいも美しい至福のアルバム。

 

Alvvaysは、ポップでキャッチーな秀逸メロディの洪水で、

すでに数年前からライヴで披露されていた曲も数曲収録されているので

新鮮味には欠くのですが、グラスゴーテイストで

ジャングリーなこのカナディアンバンドのセンスは卓越してます。

 

Phoebe Bridgersは、ジュリアン・ベイカーに共通するフォークながらも

また異なる性質の透明感あふれる美しい声とセンスを持ち合わせており、

タフなロック魂も根底に感じられ、面白い。

ライヴも美しく、素晴らしかった。

 

英国では国民的人気を誇るも、アメリカではいまいち評価が低い

Wolf Aliceのセカンドは、バラエティに富んだ充実した内容で

グランジからパンク、シンセポップ、バラードまで臨機応変、幅広い。

エリーの声は実は本質的にコケティッシュな可憐さもあって、心をくすぐられる。

 

Stef ChuraはDIYでローファイなベッドルームグランジ

という新しいフィールドを開拓した稀有な新人。

アルバムの完成度は高い。

 

Winterは2015年に発表されたアルバムだが、3月のSXSWで

ドリーミーでスマイルに満ちた甘い轟音の洪水を浴びて昇天。

しかし、10月にブルックリンで目撃したライヴでは、新曲ばかり披露し、

しかもギタリストが交代しており、早くも変化が・・・。

 

11位のAcetoneは幻の90年代にリリースされたアルバムの

ベスト盤だが、今年その存在を初めて知った。

カリフォルニアの砂漠の夕暮れ時を照らし出す

Mazzy Starにも通じるスペイシーなネオサイケは心に染み渡る。

 

1 Slowdive, Slowdive

2 Alvvays, Antisocialties

3 Phoebe Bridgers, Strangers in Alps

4 Wolf Alice, Vision of a Life

5 Stef Chura, Messes

6 Winter, Supreme Blue Dream

7 The War on Drugs, A Deeper Understanding

8 Father John Misty, Pure Comedy

9 Julien Baker, Turn Out the Lights

10 Laura Marling, Semper Femina

 

Acetone

St. Vincent

The xx

Grandaddy

TOPS

Cherry Glazerr

The National

Priests

Japanese Breakfast

Paramore

 

Alex Lahey

Tennis

Big Thief

Broken Social Scene

London Grammar

Cortney Bernett & Kurt Vile

Shout Out Louds

Lorde

Rose Elinor Dougall 

Aldous Harding

 

Molly Burch

Alex G

Ulrika Spacek

Chastity Belt

Chelsea Wolfe

King Krule

Torres

Bully

The Regrettes

Waxhatchee

 

 


テーマ:

小林真里が選ぶ、2017年の映画ベスト40です。

 

今年の賞レースに絡む作品の地味で小ぶりな顔ぶれを見てもわかるとおり

(もうここまでくるとインディペンデント・スピリット・アワードと

アカデミー賞を早く統合したほうがいいのでは?)

2017年は、昨年以上に映画不作の一年でした。

 

カンヌには行きませんでしたが、トロントとニューヨークの両映画祭に参加し、

注目の新作はほとんど網羅できましたが、

年々良質な作品の数が減少しているのは顕著だと肌で感じた次第。

 

特に巨大映画産業を持つ映画大国アメリカ。

ブロックバスター作品の超ビッグバジェットなアメコミ一辺倒と

あと相変わらず安易なリメイクやリブートの洪水で、

期待のインディペンデント映画もフレッシュな才能は乏しく。

 

TVシリーズや配信などプラットフォームの多様化やビジネスモデルの変革も

原因かもしれませんが、映画のあり方と、「映画体験」という概念が本質的に、

かなり変化してきているのかもしれません。

 

ちなみに、1月中旬に渡米するので、年末に公開された新作で収穫があれば、

後日このリストに追加するかもですが(P.T.アンダーソンの新作とか)。

 

1位はトロント国際映画祭、ニューヨーク映画祭、そしてパリの映画館で

三回鑑賞したノルウェイのスーパーナチュラルな青春ラヴストーリー

『Thelma』。

昨年の『Raw』にも匹敵する、アートハウスなジャンル映画ですが、

ホラーやSFの要素をセンスよく融合させた繊細でリリカルで美しい傑作です。

 

2位は『スリービルボード』。

トロントで初めて観たときの衝撃は『Thelma』以上だったのですが、

その後再見した結果、印象は少し変わってしまいました。

しかし、天才曲者俳優サム・ロックウェルのキャリア最高の演技が目撃できます。

 

3位はエル・ファニング主演の伝記映画『Mary Shelly』。

「フランケンシュタイン」の生みの親、メアリー・シェリーの壮絶な半生を

ゴシックホラー調に綴った、スリリングでドラマティックな秀作。

 

10位の『Revenge』は、フランスの女性監督コラリー・ファーギートの

センセーショナルなデビュー作となるレイプリベンジ・アクションスリラー。

『屋敷女』以来の超ブラッディな痛快作ですよ。

 

来年はまず『マーターズ』パスカル・ロジエの最新作が公開されます。

これは傑作間違いなし。非常に待ち遠しい。

早ければ『RAW』ジュリア・デュクルノーの新作も観られるかも?

(多分2019年でしょうが)

あとは、アレックス・ガーランドの『Annihilation』。

サンダンスでお披露目になるデヴィッド・ゼルナー監督の新作『Damsel』にももちろん期待。

ウディ・アレン新作でエル・ファニング主演の『A Rainy Day in New York』

は間違いなくカンヌでお披露目でしょうね。

 

1 『Thelma』

2 『スリー・ビルボード』

3 『Mary Shelley』

4 『Wind River』

5 『Loveless』

6 『ブレードランナー2049』

7 『Ingrid Goes West』

8 『オクジャ』

9 『グッド・タイム』

10『Revenge』

 

『On Chesil Beach』

『この世に私の居場所なんてない』

『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』

『シェイプ・オブ・ウォーター』

『マッドバウンド』

『Columbus』

『I, Tonya』

『Stronger』

『BPM』

『Lady Bird』

 

『人生はシネマティック』(Their Finest)

『You Were Never Really Here』

『ナチュラルウーマン』(The Fantastic Woman)

『The Little Hours』

『Molly's Game』

『聖なる鹿殺し』(The Killing of Sacred Deer)

『君の名前で僕を呼んで』(Call Me by Your Name)

『ローガン・ラッキー』

『A Gentle Creature』

『Disobedience』

 

『The Florida Project』

『A Ghost Story』

『マイティ・ソー: バトルロイヤル』(Thor: Ragnarok)

『Indivisible』

『Professor Marsten and the Wonder Women』

『Novitiate』

『The Square』

『パーティで女の子に話しかけるには?』(How to Talk to Girls at Parties?)

『L7: Pretend We Are Dead』

『ハッピーエンド』(Happy End)

 


テーマ:

久々に映画評論家としての僕の仕事の告知をさせていただきます。

 

現在公開中の『フラットライナーズ』劇場パンフに、

主演エレン・ペイジの魅力と臨死体験映画の系譜についてのコラムを寄稿。

 

2月2日公開『RAW 少女のめざめ』劇場パンフに、

世界一詳細な(推定)2500字の長文レビューを寄稿。

 

1月中旬に発売になる「キネマ旬報」増刊号に、

『RAW 少女のめざめ』のエッセイを寄稿。

 

あと、シネマトゥデイには「アメリカ大統領の風刺映画」特集と、

10月には同サイトに「ハロウィンを盛り上げるための必見ホラー30本」

という記事も寄稿しました。

フルチやマリオ・バーヴァ、アルジェントについて触れることができて楽しかったです。

 

今年はほとんどライターとしての仕事はしなかったのですが、

来年はさらに減らしていく予定です。

本業がもはやライターではなくなってしまったので。

 

といいつつ、『RAW』関連のお仕事があといくつかと、

毎年恒例のお仕事がいくつか、1月と2月に決まっているので、

また来年告知させてもらいます。

 

 

 

 

 

 

 


テーマ:

今年は初めて年間のベスト・ソングを10曲選出してみました。

 

魂と共鳴し確実に涙が溢れ出るスロウダイヴのこの二曲が当然上位なのですが、

「SLOMO」の幽玄で霞みがかったアトモスフェリックなギターサウンドの中に、

サイモンがタイトに優しく切り込んでくるドラムからもう100点満点。

 

「DON'T KNOW WHY」のギターの煌めきと、交互に反復し照らしあう

レイチェルの妖精のような歌声とニールの優しく滋味溢れるヴォーカルの掛け合いは最強。

 

ウルフ・アリスのあの抜群のメロディとラップのように小気味好く畳み掛ける

しかしソフトでテンダーなヴォーカルにも驚きました。

 

オールウェイズの美メロ・パンキッシュな痛快ポップも

ハイエナジーでポジティヴで爽快。

 

フィービー・ブリジャーズは、広大なアメリカのランドスケープの奥行きと

牧歌的な田舎の情景を美しくノスタルジックに昇華しており、お見事。

 

ロンドン・グラマーは、数週間前にパリでSOLD OUTのライヴを観ましたが、

ミニマルで繊細で美しい構成の楽曲の中でオペラチックに高々と歌いあげられる

ヴォーカルがリアルで、生でもこれほど歌えるとは・・・と度肝を抜かれつつ

心揺さぶられた次第です。

 

ジュリアン・ベイカーの魂の叫びはもちろん圧倒的なのですが、

今回のアルバムは前作ほどではなかったかな、と。

それだけ前作は衝撃的でありミラクルでした。

 

 

BEST SONGS OF 2017

 

SLOWDIVE SLOMO

SLOWDIVE DON'T KNOW WHY

WOLF ALICE DON'T DELETE THE KISSES

ALVVAYS LOLLIPOP (ODE TO JIM)

THE WAR ON DRUGS IN CHAINS

JAPANESE BREAKFAST THE BODY IS A BLADE

PHOEBE BRIDGERS SCOTT STREET

LONDON GRAMMER ROOTING FOR YOU

CHROMATICS SHADOW

JULIEN BAKER APPOINTMENTS

 

 

 

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。