監督 リテーシュ・バトラ
出演 イルファン・カーン
ニムラト・カウル
ナワーズッディーン・シッディーキー
インド最大の都市ムンバイ
人口約1200万人
娘を学校に送り出す主婦ニムラト
それから
夫のお弁当作り
２階のおばさんがコツを伝授
出来たお弁当は
弁当専門宅配サービス"ダッバーワーラー"に渡す
ムンバイでは100年以上の歴史を持つサービス
***
おびただしい数のお弁当
１日に運ばれるお弁当は十数万個
約５%の家庭がこのサービスを使う
*
保険会社で働くカーン
勤続35年で来月退職
彼の後任はシッディーキー
昼食の弁当
カーンは料理店と契約してる
いつもと違う
いつもより美味い
*
ニムラトは自宅で洗濯
弁当箱が戻って来る
舐めたように綺麗に空
夫の機嫌が直った？
*
夫が帰って来る
そっけない
入れてないおかずを美味かったと
弁当がどこかで入れ替わった？
ムンバイ全体で
１月に１個ていどの配達間違いが起きる
２階のおばさんに相談すると
手紙を入れてみたら
*
カーンはニムラトの近所で
侘しい１人暮らし
妻は亡くなった
*
カーンは会社で弁当
手紙が入ってる
あれは夫の愛情を取り戻そうと
作ったお弁当でしたが
残さず食べてくれてありがとう
お礼に夫の大好物を入れます
*
ニムラトは自宅
弁当箱が戻って来る
返事が入ってる
今日のは塩っぱかった
２階のおばさんに報告すると
無礼な男だ
お礼を言わせるまで弁当を作れ
*
カーンは会社で弁当
手紙は入ってない
*
ニムラトは自宅
弁当箱が戻って来る
手紙が入ってる
今日のは辛過ぎた
バナナを食べた
*
翌日もカーンに
ニムラトの弁当が届く
少し長い手紙が入ってる・・・
無関心な夫をもつ主婦と
妻に死なれた無愛想な男
愚痴と励まし合いの手紙
インド映画だけど
歌わない、踊らない
インド・カレーが食べたくなる
ビーフや増粘剤が入ってるカレーではなく
マトンとか、チキンとかの
ハリウッドの映画なら
何らかの進展があるだろうけど
ちょっと寂しい感じで
インドらしい分別を持って終わる
コメディからの
ヒューマン・ドラマ
人生は僕を
なだめながら進む
前後に揺らしたり
左右に振ったりして
気づいた時には
終着駅が見え始めている
間違った電車も
終着駅は同じ
2013年 インド/フランス/ドイツ映画 106分 制作費160万ドル
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