「 明日に処刑を 」 | 0・・映画toほげほげ

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★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " BOXCAR BERTHA "


監督 マーティン・スコセッシ
製作 ロジャー・コーマン
出演 バーバラ・ハーシー
   デイヴィッド・キャラダイン
   バリー・プリマス
   バーニー・ケーシー


 この物語りは
 「 Sister of the road 」で語られた
 Boxcar バーサ・トンブソンの実体験を
 自由に脚色して作られた

 1930年代、大不況のアメリカ
バーサの父は地主の命令で
古い飛行機にて農薬の散布中に事故死

バーサは汽車に飛び乗り放浪の旅に出る

彼女は旅先で
労働組合の活動家風キャラダインと再開、意気投合
 キャラダインはバーサの父が死んだ時に
 たまたま近くで鉄道工事をしていた男

キャラダインはすけこましだったので
即バーサの処女を奪い
彼女が寝ている間に5ドルだけ置いて去る

放浪を続けるバーサは
北部出身の無職、一文無しバリーと出会い、意気投合
いい仲になった二人は、いかさまトランプで稼ぐ

バリーはイカサマの素人だから、すぐばれる
ばれるとバーサがカモを撃ち殺し逃げる

逃走の途中でバーサは
政府から弾圧を受けるキャラダイン一派を見かけ
彼を追って彼の乗った汽車に飛び乗る
バリーも彼女を追って汽車に飛び乗る
バーサはあっさりキャラダインに鞍替え

だけどすぐにバリーとキャラダイン一派は警察に捕まる
そこには偶然バーサの父と働いていたバーニーがいて
3人は脱獄、バーサが調達して来た車で4人は逃亡
その乗りで列車強盗、銀行強盗、列車強盗、銀行強盗・・・


 冒頭似たクレジットが2回出たり
 編集の粗さが見られる
 低予算で作られたスコセッシの初長編映画

 低予算で短期間に作られた映画なので
 ストーリー展開に
 若干舌足らずの部分や強引な部分もあるが
 スコセッシらしさは随所に見られ
 特にラストは後年の彼の作品を彷彿させる
 

 24才のバーバラ・ハーシーが初々しい
 彼女が演じたバーサ・トンブソンは実在の人物ではない

 なぜこの邦題なのか不明だが
 話の内容の類似性から
 「 明日に向って撃て!」を意識したか


1972年 アメリカ映画 89分 製作費60万ドル



 デイヴィッド・キャラダインはこの映画の直後
 テレビシリーズ「燃えよ! カンフー」の主役を勤めた
 
 「燃えよ! カンフー」の原案はブルース・リーで
 彼自らが主役を勤める予定でいたが
 主人公がアメリカ人と中国人のハーフと言う設定から
 ブルース・リーは不適切とされた

 題名とは裏腹にカンフーシーンは意外に少なく
 少林寺で仏教と武術を学んだ男が西部を放浪しながら
 仏教の教えを説く内容となっている

 デイヴィッド・キャラダインはその後
 ブルース・リーが主演すのはずだった
 「サイレント・フルート」でも代役を勤めた