最初の夜は・・・100周年の。 | Keep a journal @ 山脇りこ/Riko's Kitchen

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日々の、食、衣、住、旅、好きなことをつづっています。

すっかりご無沙汰しております!!


結婚10周年(実は、当の結婚記念日には完全に忘れていた!)にかこつけた旅?

で、おフランスへ行ってまいりました。




リコズキッチン~ひと手間かけて、旬ごはん♪ と くらし270度


去年11月にイタリア行ったばっかしじゃないの?と顰蹙を浴びつつ・・・、

4年半ぶり?のフランスです。

※4年半?前、ありえないような女子会+1でした!なつかしいですね、Fちゃん、Oさま、Sさま!


今回は、ずっと先延ばしにしていたけど、

どうしても行きたいレストランがあり、

会いたいシェフが・・・ということで、

危うくまたイタリアに行きそうなところを、

フランスへ。



計画も2転3転しつつ・・・(アドバイス頂き、お世話になった皆さま、ありがとうございます)

最終的には、

リヨン(から車で2時間の山中も含む)、ヴァランス、ボーヌ、パリと回ってきました。


例によって、私の老後の楽しみ♪と、

合わせて、今回は、不遜ながら、旅ガイド?としてもお役にたてますように~

と・・・旅日記を。


とはいえ、

『なぜ、フランス好きが多いのか?』

いまひとつ理解できず、

つまりは、フランスに詳しくない&そんなに好きじゃない?

といつも思ってきた、私の旅日記です。


ってことで、

私的な裏テーマは、今回も、

『フランスはお好き?~自問自答で。 』 でした。 ← 毎回そう。



リコズキッチン~ひと手間かけて、旬ごはん♪ と くらし270度



今回もANAで。

まずは、私的に、とてもフランスっぽさを感じる

シャルル・ド・ゴール空港。



リコズキッチン~ひと手間かけて、旬ごはん♪ と くらし270度



ポール・アンドリューが設計し、

当時、アヴァン・ギャルドとされた、

チューブが行き交うような建築。


ゲートに行くところも、

70年代的近未来な地下空間っぽい。

なんというか、バレンシアガとかの感じ。 ← 私見。


とくに、ANAは第一ターミナルで(いちばん古い)、

その70年代っぽさを強く感じます。


好きか嫌いか?


好みが、はっきりと分かれるものを作っちゃうのがフランスっぽいな~と、

私が思うポイントのひとつです。


街を歩いていても、

太陽王とかの華やかなりし時代のものや、

ナポレオンさまが 『ああ、ここをローマ(帝国)にしたかったんだな~』と思う年代のものより、

1950年代から1970年代の建物に、

とてもとても、フランスっぽさを感じたりするのであります(生意気)。



で、生意気かつてけとーな私見はさておきまして、

さっそく、本来のテーマ?の晩ごはん。


まずはパリに1泊だけだったので、

初日の夜は、

結婚10周年にかけまして、

こちらは100周年の、ブノワへ。



リコズキッチン~ひと手間かけて、旬ごはん♪ と くらし270度


benoit /ブノワ


青山にも大阪にもある、アラン・デュカスのお店です・・・が、

パリの本店は、今年100年目の老舗。


1912年創業のこの老舗を、

2005年に 、デュカスが買い取ったのです。

でも、さすがなのが、

ともかく、そのまま、古き良きビストロのまま、営業を続けていること。


そのままにしておくことに、

最大の価値があると・・・・。


なんとなく機会が無くて、

私達は今回、初!パリ本店でした。



リコズキッチン~ひと手間かけて、旬ごはん♪ と くらし270度



内装もそのまま、

メニューもアレンジはあるものの、ほぼそのままだそうで、

伝統的なパリのビストロ料理です。


フレンチの教科書に出てくるような料理がズラリ。


これが、ある意味でとっても新鮮。


今のフレンチのマーケットから考えると、

『本当においしい、こういうものが、食べたかった!』と思う、

稀有なメニューだと。

まずは、ブルゴーニュ地方の伝統料理で名物でもある

塩味のシュー『グジュール』でお迎えなのですが、

これがでっかいの。

ひとり3つも。


で、相方は

ブルターニュのオマールのスープを。

濃い濃いだしで、美味。



リコズキッチン~ひと手間かけて、旬ごはん♪ と くらし270度



そして、

中でも定番を食べておこうと、

こちらを、シェア。



リコズキッチン~ひと手間かけて、旬ごはん♪ と くらし270度


ブリオッシュとタルトの間くらいの生地に包むのは、

定番中の定番みたいで、

お惣菜屋の店先でもよく見ます。


ピスタチオもいいし、

背脂がとてもおいしかった。


私も、(僭越ながら)教室でいつも言うのですが、

テリーヌドカンパーニュ系のものは、

冷たい脂がおいしい、と感じる珍しいお料理だと思うのです。


だから、肉+脂がおいしいかどうかは、重要なポイント。

私は、日本に多い、すりつぶしちゃった系は苦手で、

お肉をしっかり感じるのが好きです。

もちろん、これも♡


さらに、なぜか、

むしょーーーにエスカルゴが食べたかった私。


ガーリック嫌いだから、めったにそういうことはないのですが、

かたつむりスイッチがONに。


伝統的なスタイルの、

コテコテのエスカルゴが食べたかったので、

ここで食べるしかない!と。

シェアで。


リコズキッチン~ひと手間かけて、旬ごはん♪ と くらし270度



これが、多分、10年ぶりくらいのエスカルゴですが、

とおおおおってもおいしかったです。


ガーリックを感じるよりも、フレッシュのハーブが効いていて、

絶品でした。

アツアツ!というのも、ものすごおおく重要。



リコズキッチン~ひと手間かけて、旬ごはん♪ と くらし270度


相方のメインは、

子羊くん。


もしかしたら、今回の旅の全子羊?の中で、いちばんおいしかったかも。


直球のおいしさで、ジュがほんとよく感じられました。

キャベツもとってもよかったです。



リコズキッチン~ひと手間かけて、旬ごはん♪ と くらし270度


そして、私はメインを

アスパラに。


なんと言っても季節、走りの時です。


ASPERGES vertes de PERTUIS

ペルテュイ産グリーン・アスパラガス

カプチーノ仕立てのヴィネグレットソースで。


そして、なんと、子羊よりも、子牛よりもお高かったのです。


この4本のアスパラが、44€。


思わず、なんかついてるのかな?とメニューを見なおしちゃいました。


しかし、思ったのです。

フランス国内の有名産地とはいえ、、

フランス中にある ただの グリーンアスパラガスに、

ここまでの値をつけるからには、

よほど素材に自信があるのだろう・・・食べてみたいな、と。


ほんとに、おいしかったです。

なにもない、この上なくシンプルな料理ですが、

(皮をむき、さっとゆでて、軽くソテーする)

滋味あふれる味でした。


たぶん、目を閉じて、暗闇で食べても、

アスパラを強く感じたと思います。


でも?

これが、ビストロとしての適正価格なのかは????なぞです。

納得価格ではあるのかな。


私達は2階の席でした。

1階がよりビストロチックだと思います。

予約なくっても、入れるんじゃないかな~と。


http://www.benoit-paris.com/index2.html


余談ですが、

ずっと、ブノアって、作家のピエール・ブノワのコトかな?って思っていましたが、

多分、違って、

創業者のお名前?なのかな。

どなたかご存知の方、教えてくださいませ。





リコズキッチン~ひと手間かけて、旬ごはん♪ と くらし270度

ちなみに、デュカスさまとの2ショット写真。

6、7年前?

短い期間ですが、料理学校(ADF)が東京進出していたことがあって、

私も通っていたのです・・・そのころの。


ブノワというパリを代表するビストロを、

買いとったことも、

往時のまま大切に、味は高めながら(洗練させて)営業していることも、

ブランドにしたことも、

フランス料理を愛する人として、

またビジネスマンとして、

素晴らしいことだな、と改めて思いました。


老舗を買い取って、がらっと変えてしまうケースもあるのでありまする。

※後日。


さて、翌日は朝から、移動。

リヨンからレンタカーで、あるところへ。


また次回に。



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みなさまのおかげで、3版となりました、感激&感謝です。

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『もてなしごはんのネタ帖』 山脇りこ @講談社


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