Keep a journal @ 山脇りこ/Riko's Kitchen

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昨日、わがやに特別なお客さまが来ました。


RIOちゃんと、ちかちゃん。


誰?って感じですが、

RIOちゃんは、NYで活躍するスタンダップコメデイアンです。


トム・ハンクスも、ビリー・クリステルも

先日のアカデミー賞で司会をつとめた、エレン・デジェネレスも、

キャリアのスタートはスタンダップコメディ。


アメリカのテレビ番組の司会者には、ここからスタートした人がとても多い。


いわゆるピン芸人さんです。


もちろん英語で。

お客さんにも、日本人なんていません。


私は相方とNYにいた時、

彼のステージをみて、感激して、

それをきっかけに、親しくなり、

彼が美人の奥様、ちかちゃんと結婚するときに、

NY市役所で、立会人になった!ほど仲良しになったという・・・笑。

※人生初仲人!


わけあって、ずっと、日本に帰国していなかった彼が、

実に16年ぶりに帰国し、昨日は東京にいる・・・うちに来れる!ということで、

万障繰り合わせて、待っていました。


それには、仲良しだっていう以外の大切な理由がありました。


実は、彼こそが、

そして、彼の妻であるちかちゃんこそが、

私が料理の仕事をすることの、背中を押してくれた、

ほかでもない大切な友なのです。


当時、彼の1ステージのギャラが20ドル、ま、2千円です。

インド人の大家さんから間借りした部屋に住んでいて、

バイトしながらコメデイクラブに出演していました。

しかも、40歳間近。


ふつうに考えると、将来の不安とか。。。いろいろよぎるし、

眠れない日々を過ごしそう??です。


しかし、彼はいたってハッピー。

毎日が楽しそう。

しかも、彼と会うと、わたしたちも元気が出る。


なにゆえ???


当時、仕事を休んでNYにいた私は、

帰国して仕事がなくなったらどうしよう?

という不安もあったので、

余計に、不思議でした。


それで、たどり着いたのが、

シンプルだけど、

彼が好きなことをしているから、ハッピーで元気なんだっていうこと。


楽しくて仕方ない。

しかもかっこいい。


そして、なにより、やさしい。

人にわけ隔てなく、やさしくできる。

きっとハッピーだから。

実際、怒ってるのって、見たことがなかったかも?


それに、人と自分を

地位や環境や貧富やそういうことで比べない。

だから、威張ることもないし、卑屈にもならない。

フルフルフラット。


そんな彼をサポートするのがうれしいという、当時は恋人だったちかちゃん。

その言葉を聞いて、

めっちゃ新鮮でした。

すごい。

それで、考えさせられました。

なにごとも、深めに考えてしまう私としては、

つきつめて考えてみた。


当時やっていた仕事が好きじゃないことは明らかだったんです。

子供の時に夢見た仕事でもない。(多くの人がそうかもしれないけど)


でも、性分として、一生懸命学びもし、結果もだしていたつもりでした。

ではそれが喜びになっていたのか?というと、

結果を出しているのに、

喜びではなく、責任を果たした感覚しかなかった。

誰からも文句を言われないように、さぼらず、しっかり責任を果たす。

だから、それなりの報酬も保障されていました。


結局、

仕事を失う不安=経済的に困窮したらどうしよう?

でした。

もちろんとてもとても大事なこと。


でも1ステージ20ドル(あくまで当時)のRIOちゃんを見て思いました。

これ(スタンダップコメデイの仕事)を取り上げられたら、

報酬なんか以上に、なによりも、つらいんだろうな、と。


自分はそんなことをしてるかな?

いや、あきらめてるよね?と、

だから、彼と出会ってからの

NYの日々は自問自答の日々でした。


周りを見回すと、そんな人がたくさんいる場所でもあったから。


この時、彼のおかげで、

大変、たいへん、遅ればせながら、

自分にとって大切なものの優先順位というか、

そういう整理整頓ができたのです。


帰国したら、

料理を・・・いや、料理で、伝えたいことがあるので、

それを伝える仕事ができたらいいな、と、

強く思うようになりました。


それはまったくあきらめていたことだったけど、

しかも、周りからも、絶対無理・・と言われていたことだったけど、

あきらめなくていいんじゃないの???と。


とはいえ帰国しても、わたしがジャンプ(自分なりに)するまでには、

2,3年かかってしまったのですけど。


で・・・そんな彼らが、当時、

NYのマンハッタンのわが家によく遊びに来てくれて、

その時に、いちばん気に入ってくれた料理が、

豚の塊のローストで、

インスタントコーヒーとパプリカをまぶして一晩おいてから焼く・・・というものでした。

お持ち帰りしていたくらい。

しかも、NYでは、皮つき、骨つきの豚で作っていました。


これが、わたしの最初の本、ピンク本でも好評いただき、

教室でも、雑誌でも、何度もご紹介してきた、

「マンハッタンポーク」です。


これを作っていると、

私はいつも、あのマンハッタンの小さなキッチンで、

仕込みして、焼いていた時間を

正確に思い出せます。

そして、おいしそうに食べてくれた、りおちゃんや、ちかちゃんの笑顔を。

キッチンから見えた、景色も、

なにもかも、懐かしく、いとおしい。


だから、わたしにとって、

「マンハッタンポーク」はちょっと特別な料理なのです。


そして、自分が生まれ育った中での家庭料理とはまた別に、

NYで毎日作っていた料理は、

(たぶん、相方の次にたくさん食べてくれたふたり♡)

ひとつの原点でもあります。


私は、日本のスーパーにはいかずに、

アメリカのスーパーにあるもので、

NYの人たちが使っている食材で毎日のごはんを作ろうと、決めていました。


マンハッタンポークは

作ってくれた方々はわかると思いますが、

コーヒーを使っていて、まったく和の食材は使っていないけど、

独特な香ばしさで、

ちょっと醤油っぽくもあり、不思議に和風なテイストのローストポークです。


私にとっては、

NYと、マンハッタンの52thの8avと、

RIOちゃんとちかちゃんの、

マンハッタンポークなのです。


ということで、

16年ぶりに帰国した

7年ぶり?に会ったふたりに、

昨日は、マンハッタンポークを焼きました。


そして、★みっつ、いただきました、笑。


今は、好きな仕事をして、

感謝してもしきれないと思っている私ですが、

ちょうど、初心に返らなければ・・と思っていた今年。


ふたりが来てくれたことも、

原点回帰を示唆しているような気がしています。


ときどき、

自分にとって大切なものは何か?

棚おろしをしたほうがいいなと、思うのです。

私は、見失いやすいということもあり。


昨日は、

7年近くあっていないブランクも全く感じなくて、

たのしくって、ハッピーで、

この上なく愛おしい時間でした。


そして二人がとてもとても、素敵で、

いっしょに食卓を囲んでくれた東京の友達も、

彼らに惚れてくれて♡

ああ、うれしい、ああ、いいなと。


そしてやっぱり、ちゃんと棚おろしして、

初心に返ろう!

そう思った夜でした。


りおちゃん、

ちかちゃん、

ありがとう!!!

また、たくさんのギフトをいただきましたぜよ。



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