魂のカタワレⅡ | Gypsy Princess~愛と数字の秘蜜な日記~

Gypsy Princess~愛と数字の秘蜜な日記~

愛を求め、答えを求め占いジプシーをしていた私が
本当の自分に出会った潜在数秘術
自由を愛し、癒しと解放を使命に持つ私が
あなたの魂を解き放ちます☆☆☆

ブログにお越し頂いてありがとうございます。

こちらは前回のブログの続きになります。

 

 

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PCR検査でコロナ陽性となり、再検査となった彼。

濃厚接触者扱いでひとり隔離されていた私。

しばらくするとドクターが現れ

お兄さん達と話を始めた。

 

 

『再検査の結果陰性は陰性でした。』

 

 

偽陰性かもしれないけれど手術はできる。。

というようなことを話している。

 

 

まずはほっとした

 

 

のも束の間

 

 

『正直今生きているのが不思議な状態なんですよ。

。。から。。。まで裂けていて、普通なら即死レベルの。。

手術をして一命をとりとめたとしても、

半身不随や意識障害といった。。。

。。。それでも手術しますか?

手術しなければ必ず死にます。』

 

 

とぎれとぎれながら話はだいたい把握できた。

ヤバイ状態だから命の責任はとれないってことだ。

そして寝た切りとか身体障碍者になった時に面倒みれるのか?っていう確認だ。

 

 

ふざけんな!手術するに決まってるだろ!!

 

 

感情的には胸ぐら掴んで怒鳴りたいくらいだけれど

それが現実だった。

朝から手術をしていてクタクタだというドクターにすがるしかなかった。

 

 

「私が待っているので頑張るように伝えてください」

 

 

気づいたらお兄さん達が話している隣の部屋の入口に立っていた。

フフっと一瞬お兄さんが笑ったように見えた。

 

 

『あ、、いちお伝えますけど、、』

 

 

私の脅迫じみた言葉にドクターがひるみながら

保証はできないというようなことを言っていた。

 

 

再び隔離された部屋に戻り

藁にもすがる思いで、潜在意識の書き換えを得意とする知人にLINEを送ると

絶対大丈夫だから今すぐワークをしようと返事がきて、

以前受けたことのあるワークを電話で一緒にやってくれた。

 

 

絶対死なないから大丈夫!

お月見でもしながら待っといて!

 

 

いつもの軽いノリで励ましてくれるKさん。

奇しくも中秋の名月が煌々と輝く満月の夜。

親族ではない私は病院から帰らされ、

一旦彼の部屋に戻った。



とてつもない恐怖に押しつぶされそうになる中

夜通し送ってくれるKさんのメッセージで少し心が救われた。

 

 

他にも何人かの親しい友人に

「お願い祈って!」

とメッセージを送った。

 

 

お世話になっている霊能師の天海杏樹先生にも連絡すると

彼には亡くなったお父さんがついてくれているとのこと。

 

 

彼は死なない

きっと助かる

これはドキドキのスリルが好きな私のS5が引き寄せたドラマティックなショータイムなんだ!

 

 

そう自分に言い聞かせながらも、彼がいない部屋で彼の仕事着を眺めていると涙がこみあげてきた。



本業は道路舗装の仕事をしている彼。

昨日のお祝いの席では相当飲んで酔っ払っていたのに、朝はすっと起きて現場へ。。



15時頃帰ったとLINEがあり

子どもにミートソースパスタ作ったけど食べる?

食べたい

と、夕方やり取りをしたのが最後。



パスタが伸びないうちに。。と

いつもより2〜3時間早く家を出た私。

もしいつものタイミングで出ていたら。。。

頭は怖いことばかり考えてしまう。


 

日付が変わって深夜1時半頃

今、手術室に入りました

とお兄さんからメッセージ。

倒れてから6時間以上たっていた。

 

 

きっとお兄さんも暗い病院でひとりで心細いはず。。と思い、精一杯明るく返事。

 

 

 

絶対大丈夫です。
私のことを守ると約束してくれたので

生きてかえってきます。

約束を破るのは大嫌いな人ですからウシシ

 

 

 

 

 

 

 

長い夜

 

 

 

冷酷なほどに美しい月を恨めしく眺めながら夜明けを待ち

翌朝再び病院に行くと

真っ赤な目をしたお兄さんが待機室にいた。

 

 

まだ何も連絡はないとのこと。

連絡がないということは順調に手術が進んでいるということだ。

きっと大丈夫!!!

 

 

待機室は一人しか入れないため、とりあえず院内のコンビニへ。

何か食べないと、、と思いプリンを買ってみたものの、半分しか喉を通らず、付き添いで来てくれた友人があれこれ話しかけてくる言葉も何も頭に入らなかった。

 

 

「大事な人が昨日倒れて救急車で病院に運んで今も手術中です。
夜は行けるかもだけどまた連絡する。」

 

 

中学生の娘にLINEして事情を説明すると

驚きながらも色々察してくれて、

「ご飯は作るから来なくていいよ。ママは大丈夫なの?」

と私を心配するメッセージ。。

 

 

こらえていた涙が一気に溢れた。

 

 

それから一時

じっと窓から見える空を眺めていると

私が飼っている犬に似た雲がす~っと現れて

両手で何かを握っていた。

 

 

観音様だ!

 

 

まるで天使ちゃんが観音様を届けに来てくれたかのような

羽根のついたワンコだった。

 

 

手術が終わったんだ!

と感じた瞬間

その観音様が彼の顔に代わったのを見て

「〇〇さん来て!!」
と心の中で名前を叫んだ。

 

 

すると、す~~~っとその雲が消えてなくなった。

 

 

急いでお兄さんにLINEして、

無事に生還!奇跡が起きます!

と、思わずメッセージ。

 

 

既読になっても返事が来ないので
何書いてんだ私、変な人に思われたやん、、
と思ったところに、

今先生が来られて、無事に手術が終わりました

と返事が!!!

 

 

 

 

まじか!!!!!

 

 

慌てて待機室にかけよると、お兄さんもほっとした様子。

 

 

 

 

助かったんだ!!!!!!!

 

 

 

 

もちろん予断を許さないのはわかっている。

それでも私が信じた通り、

Kさんが言ってくれたとおり、
やっぱり助かったんだ!!

奇跡が起きたんだ!!

 

 

 

10時間の大手術。

うちの病院じゃなかったら助からなかったですよ!と

ドクターがドヤ顔で言っていたらしい。

 

 

ロビーで待っていると、大きな袋を持って現れたお兄さん。

中には倒れた時に着ていた青いお気に入りのTシャツがビリビリに切り刻まれて入っていた。

手術時に切られたんだ。。

 

 

そしてピアスや指輪、ネックレスなど、まるで遺品のようにビニル袋に小分けにされて入っていた。

 

 

当分会えないのは辛いけれど、生きてさえいれば、、、

ICUから出られれば、、

 

 

何もできない自分がもどかしすぎたけれど、

信じて祈るしかなかった。

 

 

魂のカタワレⅢ へつづく