まる福@西船橋 | さてと、今夜はどこ行く?

さてと、今夜はどこ行く?

酒場であったあんなこと、こんなこと。そんなことを書いてます。ほとんど、妄想、作話ですが。

この日、夜、あの御方から蒲田で呑みませんかと誘われていた。
なんでも、美味しいモツ焼き屋さんが在るので、御一緒にいかがですか、とのこと。
しかし、生憎、俺はこの日の夕方、西船橋で仕事があった。
西船橋から蒲田、行けなくはないが、近くはない。
頑張って仕事を早く終わらせても、午後6時前後、それから向かうとなると、蒲田着は7時過ぎ。
伺えるかどうかわからないが、取り敢えず、仕事が終わったら電話をするということにした。
6時ちょい前に仕事を終え、外に出て携帯電話をみるとメールが届いていて、見ると、あの御方からだった。
着信は午後5時20分で、「今、お店に入りました。先に呑んでます。」ということが書かれていた。
俺はささやかな小さな脳を賦活させ、状況を検討、計算した。
結果、今日は蒲田に向かわない方が、お互いにとって得策だろう、との結論に達した。
俺はしぶしぶ、今日は伺えないとの電話をした。
「申しわけありません。今、仕事が終わったところなので、今からだと到着は7時半くらいになってしまいそうなんで、今日は辞退させて下さい。」
そう告げる俺に、はとても残念そうにつぶやかれた。
「あらあ・・・そうですか。残念だなあ・・・モデルのあゆみちゃん(仮)もゆうちゃん(仮)も楽しみに待ってたのに・・・・」

なにぃーーーー!!!!
あゆみちゃんとゆうちゃんだとー!?!?!?!
聞いてねーよっ!

しかし、男に二言はなかった。
今更
「あ、そういうことなら、行きますっ!」
と豹変できるほど、俺は御調子者ではない。
俺は断腸の思いで、断りを入れた。

電話を切ってから俺は放心状態になってしまった。
心にボッカリと大きな穴が空いた感じだった。
夢遊病者のごとく、ふらりふらりと西船橋の街を駅に向かって歩く。
ほんのり灯る赤提灯が先に見えた。

無意識のうちに、フラフラと赤提灯へ引きよせられ、その暖簾をくぐっていた。

さてと、今夜はどこ行く?

さてと、今夜はどこ行く?

さてと、今夜はどこ行く?

さてと、今夜はどこ行く?

さてと、今夜はどこ行く?

さてと、今夜はどこ行く?

さてと、今夜はどこ行く?

さてと、今夜はどこ行く?

店を出ると、まだ7時前。
今から向かえば、二次会には間に合うかもしれない。
どうしよう。今から合流しませんかって電話してみるか?

いいや、やめとけ。
昔から言うだろ。
据え膳喰わぬは男の恥
上げ膳追うも男の恥
ってね。

何処かに隠れていた、もう一人の自分が現れて、携帯に手を伸ばそうとする俺を押し止めた。






p.s.阿部さーーーん、またの機会、何卒、ヨロシクお願いしまーす!!!




※一部妄想入ってます。事実とは若干異なります。悪しからず。