納骨室のくり抜きは呉東ではあまり見られません。 | お墓の値段はいくら? 富山のお墓の営業マン・宮崎が正しいお墓の建て方を教えます。(富山・石川良いお墓研究所)

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富山のお墓のカロートはくり抜きが多いのですが、それは呉西地区です。


リンクをはらせていただいてる高庵寺様の5月17日のトップページについて補足させていただきたいと思います。

「富山のお墓 地上カロートです しかもカロートくり抜きです 石を大量に使用するので高価です 足利の人には絶対に理解できない工法です」と書かれていますが、少し補足させてください。
  • 富山のお墓の納骨室は全てくり抜き型ではありません。
  • くり抜き型が多く見られるのは富山市以西の地域です。
  • 富山県の東部のお墓はとんでもない大きさなのでほとんどくり抜き型はありません。
詳しく説明しますとこのようになります。

富山のお墓の納骨室は全てくり抜き型ではありません。


納骨室がくり抜き型のお墓は、富山で一番大きな高岡市の石材店さんが最初に作られました。
その石材店さんの特有の工法もあります。
とにかく富山県の東部のお墓はとんでもない大きさなので「くり抜き型」の納骨室はよほどでない限り作りません。
また価格を安くする為に「ドン付け工法」「柱型工法」も現在使われています。

くり抜き型が多く見られるのは富山市以西の地域です。


富山のお墓は笠墓が主流ですが、お墓の大きさを記すときは他の地域と違って「笠石の幅」で言います。
お墓は上三段です。
納骨室の蓋にあたる部分の石を「笠石」と呼びますが、この石の幅でお墓の大きさをいいます。

この石はかなり重要な石で厚さは最低でも5寸は欲しいところです。
時々4寸の笠石の設計図を見ることがありますが、才数を減らしたいのかどうかわかりませんが、良くないと思います。5寸が最低条件です。

小さいサイズから、3尺、3.5尺、3.8尺、4尺、4.5尺、5尺、です。
くり抜き型の納骨室の場合だと4尺のお墓は3尺のお墓の2基分の石を使用します。5尺の場合は4尺のお墓2基分ですから3尺のお墓のなんと4基分もの石を使用します。

なので大きなお墓の場合はくり抜き型ではなく、柱型工法でお墓を建てる場合が多いです。

富山県の西部は大きくても3.8尺なので(4尺も時々あります)くり抜き型が多いのです。



富山県の東部のお墓はとんでもない大きさなのでほとんどくり抜き型はありません。


実際のお墓を見てみましょう。


写真で大きさはわからないかもしれませんが、敷地は11尺×16尺くらいです。
5坪弱なんで八畳よりも大きい敷地です。
都会で狭いアパートに住んでる人の部屋よりも大きいってことになりますね。

こちらのお墓は笠石が確か5.5尺(すいません、記憶が曖昧です)で根太石が6尺。
竿石は1.3尺のとんでもなく大きなお墓です。
お墓=銀河
舞台=アーバングレー
左右の門柱一個で3尺のお墓が建つくらいです。

おそらく初めて見た人はビックリされるでしょう。

ご住職様は「地震」について述べられていますが、富山は本当に地震が少ないんです。
東日本大震災の時も少し揺れたかなという程度で、それ以降「揺れた」という記憶がぜんぜんありません。

ほんと、地震に関してはみなさん日頃の生活では対策も何もしていない状態です。

それと地震対策は基礎工事の段階でかなり対策をしますので、お墓が大きくて高いから不安定という事もありません。

地面にひび割れが入るくらいの地震がこない限りは、倒れるという事はないと思います。

能登沖の地震が私が体感した地震で一番大きな地震でしたが、氷見市や高岡市の一部でお墓がズレたりしましたが倒れたというのは、よほどお粗末な構造のお墓か、古くて接着していないお墓だけでした。(輪島や七尾ではお墓は将棋倒しだったそうです。)

以上が補足になります。