2つ目は柱型工法です。
前の記事ではドン付け工法を紹介しましたが、今回は柱型工法です。
この工法もドン付け工法と同じく「貼り合わせの工法」です。
柱型工法の図です。
マウスで手書きで書いたので下手な絵なんですが、下の図を見てください。![](https://stat.ameba.jp/user_images/20111228/01/marble-granite/10/54/p/o0400036011698908975.png?caw=800)
切り込みの入った黒い箇所が「柱」で四隅に建てます。
ピンクの部分は壁にあたる部分です。
最初に柱を建てて、壁になる部分の石を上からハメ込みます。
もし柱型で「切り込み」が無かったらそれは最悪の構造になります。
まずどの石材店に行っても柱には切り込みは入ってると思いますが、これもドン付け工法と同じく設計図には書いてないと思いますので、確認してください。
柱型工法の利点と欠点
こちらが柱型工法のお墓の写真です。柱型工法の利点は
「お墓の価格が安くなる」
ことでしょう。
欠点は
「将来修理が必要になるかもしれない」
事です。
「ドン付け工法」と利点も欠点も同じですね。
※柱型工法も安くお墓が建てられますが、将来はお墓の修理が必要になるかもしれません。
ただしボンド工法の場合はかなり耐久性が伸びます、柱型工法の場合はセメントではなくボンドで施工してもらいましょう。九州や四国の一部の地域や関東などでも「富山型の笠墓」が見られるようになりましたが、インターネットで見る限りこの「柱型工法」がほとんどです。
新しい墓地などではこのような柱型工法のお墓を見ることができることでしょう。
最初の図を見てほしいのですが、ピンクの壁になる部分の石の厚さはかなり重要です。
多くの場合、この石の厚さは最低でも約5cmです。これより薄い場合は考えものです、図面で確認してください。
ドン付け工法の場合は少なくとも10cmはあるのですが、柱を建てる事により厚さが薄くできます。
富山の呉東地区は竿石1.3尺、笠石5尺というとんでもない大きなお墓を建てます。
本来ならくり抜き型の納骨室でお墓を建てたいところですが、才数が大きくなりすぎて価格がかなり違ってきます。
そういうわけでこの地区は「柱型工法」が多く見られます。
よくインターネトで全国のお墓を見ているのですが、「笠墓」を作ってる石材店さんも多くみられます。東京の大手の石材店さんのHPにも柱型工法のお墓が載せてありました。
同じ貼り合わせのドン付け工法と柱型工法ですが、私は納骨室の石の厚さが厚い分だけドン付け工法のほうが良いと思います。