お墓を建てる時のルールってあるんでしょうか?
まず日本国内で建てられるお墓ですが、各地域によって
- お墓の形が違う
- 納骨の仕方が違う
- しきたりなどが違う
「地下カロート」と「地上カロート」、「先祖墓」、「夫婦墓」、「骨瓶ともに納骨」、「カロート内に散骨して納骨」、「彫刻文字に墨を入れる」、「お墓のまわりには石を貼ったりコンクリートで固めない」、などお墓に関してはいろんな建て方やしきたりが各地域によってあります。
最終的にしきたりなどに拘ってしまうと「墓相学」のお墓を建てなくてはなりません。関東の民営墓地は1.5㎡程度ですし、都心の寺院墓地など0.2㎡です。どう考えても「墓相学」のお墓を建てる事は不可能です。
ただ「墓相のお墓を建てればそれで全て良いの火言われれば、そうですとも言えません。
墓相で問題になるのは過剰な煽りによって「霊感商法」と勘違いされる事です。
考えても見てください、「あなたの家のお墓の納骨室に水が入ってませんか?家族の誰かが病気になりますよ」とか言われたら不安になると思います。
墓相を語り消費者の不安をかきたてるというふうに取られてしまうのが問題なのです。
墓相学という学問がどれほどの学問であって、どれほどの効果があるのかは全く分かりません。
こだわり方が中途半端じゃないでしょうか?
もしお墓の向きやその他いろんな事に拘ってしまうと、行き着く先は「墓相学」しかないと思います。しかしながら「墓相学」のお墓を建てる敷地と予算はあるのか?と質問させていただきたいと思います。
- 夫婦墓の彫刻文字がお題目になってる
- 形は墓相の墓だが、使用してる石は中国の石
- 狭い敷地に無理やり墓相のお墓を建てたのでとても貧弱に見える
- 墓相のお墓なのにお墓の向きが違う
「金なかったのかな?」とか「墓相の何を学んだのかな?」とか思ってしまいます。
彫刻文字には墨を入れないのは正式なのですよ、施主の名前に赤い墨を入れるのは「墓相学」だけで普通にお墓を建てるぶんには考えなくてもいいのです。
もっと正式な事を言えば、亡くなった方の戒名(法名)を竿石の右側に彫刻するのが正式なんです。
いろんな事を拘って、お墓の向きや構造などを正式な手順で行ったとして、最後に彫刻文字の彫り方を間違えてしまったら何にもならないです。
こだわるなら墓相のお墓を建てるしかないでしょう、それ以外はこだわりを捨てる事です。
私の言いたいことが分かっていただけましたか?
完璧にこだわるという事は不可能に近くて、消費者の方が考えたり悩んだりしてる事は「正式なお墓の建て方」から、かなり外れた方向なのです。
仮に私がお墓を建てるならば、
- 1 絶対に地上カロート
- 2 将来修理の必要のない構造にする
- 3 彫刻文字には墨は入れない
- 4 風化の激しい石は使わない
- 5 外柵はシンプルにつなぎ目が無いものを
石は適価でも使える石があるので、それで十分です。高級国産石でお墓を建てても外柵や納骨室がつなぎあわせであったら、それは理想的なお墓とは言えないです。
中国材を使用して完璧な構造にしたほうが良いでしょう。
一般消費者は「大島石」と「G603」の区別もつきませんので、石より構造を重視した方がいいんじゃないでしょうか?
「親父は大島でお墓を建てたと自慢してた」と子孫に話をしても、構造がつなぎ合わせで、そこから石がはなれていって納骨室に水が入ってしまったら身も蓋もありません。
普通の人は大島なんてわかりませんから。
ちょっと青っぽい「AG98」を見て「大島ですか?」と言われた人もいました。
一般の人が分かるのは「黒い石」とか「赤い石」、「白い石」という程度なのですよ。
それ以外であれば、あなたが悩んだり考えたりしてるのは、お墓の正式な建て方から外れてしまってる事柄なのです。
もっと分かりやすく言うと
お墓は自分の好きなように建てればいいのです。
彫刻文字に墨を入れたければ入れればいいと思いますし、
墓誌を設置したければ設置すればいいのです。
日本国内で建てられてるお墓の大半は墓相のお墓ではありませんので、自由に建てるといいでしょう。
墓相のお墓を建ててもいないのに、お墓の向きや彫刻文字などで悩む必要もないのではないでしょうか?
なぜなら誰も「正式なお墓の建て方」でお墓を建てていないからです。