心のよりどころ 昭和30年代生まれの「純国産」墓石加工卸専門店の社長の戯言
こちらの石材店さんのブログは面白いです。
2009年10月14日 (水)
お宅のお墓は着色した墓石?(墓石業界裏話)
墓石の表面に塗る薬品の写真あり
2011年11月15日 (火)中国 世界の工場の時代は終わるのか?
墓石の表面に塗る薬品の写真あり
2010年12月21日 (火)中国産激安墓石に思う
フジテレビ系で放送された中国墓石工場事情
2009年11月 6日 (金)中国墓石は着色墓石
新聞の切り抜きの写真が貼ってあります、塗布する薬品の有害性
中国関連の記事を墓石以外にも書いていらっしゃいますが、マジですか?っていう内容が多いです。為になるというか、呆れるというか、とんでもないです。
さて、なぜ他の石材店さんのブログを引き出してまで、「中国からの輸入墓石の表面には有害な薬品が塗布されてる」という事を取り上げたかというと、もちろん無機コーティングの弊害になるからである。
無機コーティングと無機でないコーティングの大きな違いは何かというと、「無機コーティングはに変色しない」のです。日光に当たっても変色しません。
一般的に無機コーティングで思い出されるのが「ガラスコーティング」なのですが、ガラスコーティングは100%無機ではありません。ここが大きな違いです。
中国からの輸入墓石が表面に薬品やワックスが塗ってあるので、このままの状態であるならば「無機コーティング」の施工は不可能なのです。いちど薬品を落とさなければなりません。
薬品を落とすという工程が必要になると同時にコストも高くなります。
さらに国内加工をしている日本の石材店ですらも「表面にワックスを塗っている」という事実もあります。もちろんこのブログを書かれた方はワックスなど塗っていらっしゃいませんが、最近は国内加工でもワックスを塗ってる石材店があるという事実を聞いてビックリしました。
これでは消費者は何を信じたらいいのでしょうか?
20年前の墓石を見た事がありますか?
変色してない墓石を探すほうが難しいです。当時は韓国から輸入していて、それを国産だと偽って売ってた業者もあったようですが、黄色く変色したり、水が染みこんだ後が取れないなど、高いお金を払って建てたお墓が見るも無残な姿になっています。
まともなのは昭和40年代に建てられた国産墓石くらいなもんで、石は「大島」、「真壁」あたりが外観が損ねていません。
昭和20年代から30年代に建てられた「万成」は研磨不足で、表面の輝きはありません。(万成は磨けば光りますが、当時の研磨の技術は低くて光沢が失なわれています)
平成の初めには多くの石が輸入されましたが、数年で消えた石がたくさんあります。「10年さえももたなかった石」なのです。この石で建てられた方は本当に悲惨です。
なので皆さんも「変色しない石」で、「変色しない加工」で、お墓を建てたほうがいいと思います。
100万円で建てれるのに200万や300万円をかける人は「外観」にこだわりをもたれるからです。機能的にはG623でも全く問題はありませんが、「大島」やインドの高い石でお墓を建てるのはすべて「見栄えが良い」という理由です。
「安ければそれでいい」という消費者もいますが、「亡くなったお父さんの為に立派なお墓を建ててあげたい」と言われる消費者もいらっしゃるのです。
何十年前の「大島」って、まだまだ光沢が残ってるんですが、中国で薬品が塗られた「大島」って20年後も外観は変わらないのでしょうか?