富山県の呉西のお墓の特徴
富山県は呉西地区は旧加賀藩ということもあって呉東のお墓と若干違います。
写真で説明したいと思います。
和墓の場合、蓮華は無い場合が多い
シンプルな形を好まれます。
花立香焚は扉の前に置きます。
彫刻文字には墨を入れない場合が多いです。
外柵を回さず舞台が多く、基礎石一枚盤を使用する場合も多くみられます。
写真だと(お墓の写真を撮って見た目通りの色を出すのは難しいです)、万成とわかりにくいかもしれません。
お墓は万成、舞台は真壁中目と、施主は国産石にこだわれたようですね。
とくに一般の人の場合、舞台材が真壁中目であってもG603であっても気が付かないと思います。そういう中で気が付かないところに国産材を使用していますので、私なんか「良いお墓だなあ」と思います。
納骨室に水が入らない工夫
建て上げ年月日、施主名は竿石の向かって右側に彫刻します。
家名を角台に、家紋を扉に彫刻しますが、砺波や南砺では家紋を上台に、扉には蓮の花を彫刻する場合が多く見られます。
こちらは蓮華をつけたお墓です。
後ろから見るとよくわかると思いますが、根太と唐戸が一体型のお墓です。
石は銀河なので耐久性にも優れ、構造的にも完全に水をシャットアウトできます。
納骨室の中が湿気を持つのを防ぐための風穴を設けない場合が多いです。
どちらのお墓も建て方としてはベストと言っていいでしょう。
舞台の高さをおさえて基礎石自体を完全に一枚盤で作ればもっと完璧になります。
全体的におとなしいデザインを好む方が多く、黒い石に金色が入ったような派手なお墓を好む人はほとんどいません。
しかしながらこれからの若い世代はデザインにこだわる人も増えてくると考えられます。