庵治石
言わずと知れた国産ブランドの最高級品です。源平の屋島の合戦の地から海の向こう側に庵治石の丁場が見えます。上の写真は屋島から海の反対側の庵治石の丁場を撮影したものです。
特徴としては構成鉱物の結晶が極めて小さく、結合が緻密なため他地域の花崗岩に比較してもより硬いのが特徴です。二百年は彫られた字が崩れたり、赤茶色に変色したり、艶が無くなったりしないといわれています。
庵治石は細目と中目に分類されています。この『庵治石』の最大の特徴は「斑（ふ）」または「ぼたん」と呼ばれる現象でよく研磨した石表面に黒雲母が特に緻密に入り、まだらな地模様に濃淡が出ることで、世界中の石材の中でも類がありません。それが「最高級」と言われる所以でしょう。
有名な建造物としては「首相官邸」「東京オリンピックの聖火台」「六本木ヒルズ内のレストラン」があります。有名人のお墓では大平元首相、手塚家（漫画家）のお墓が庵治石で作られていますが、その他多くの有名人のお墓にも使われています。庵治石の特徴
- 最高級品なので価格は高い
- 「斑（ふ）」と呼ばれる独特のまだら模様
- きめが細かく独特の味わいをかもし出す
庵治石は採掘された石のうちお墓に使用できるのは10%以下で目を合わせるのがとても難しいのです。それゆえ大きなお墓は建てる事ができません。庵治石のお墓の価格は大きな幅があって、関東の一般的な八寸の和墓で150万円～500万円以上とかなりの幅があります。
写真は「細目」「中細目」「中目」と三つの写真を載せてありますが、「細目」だけでも数種類あって「極上」と呼ばれるものもあります。目を合わせるのがとても難しく歩留まりも悪いため、価格が高くなってしまうのです。
注意する事
もし「庵治石」でお墓を建てようと思ったら、私なら香川県の現地の石材店を尋ねます。庵治石はそれくらいの事をしないと安心してお墓を建てられないと思うからです。
中国には日本の石にそっくりな石がいくらでもあります。「中国庵治」と呼ばれる石もあるんですよ。そういう石をつかまされたら泣くに泣けません。最高級品を使いたいなら本物を見に行くべきです。