国産石材と外国石材の比較 | お墓の値段はいくら? 富山のお墓の営業マン・宮崎が正しいお墓の建て方を教えます。(富山・石川良いお墓研究所)

お墓の値段はいくら? 富山のお墓の営業マン・宮崎が正しいお墓の建て方を教えます。(富山・石川良いお墓研究所)

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国産材の利点



  • 高温多湿の日本の風土にあってる
  • 長年の使用実績により石の優越が判断できる、選択できる
  • 吸水率に優れ、艶持ちが良く安心してご使用頂ける良質な石種が多い
石の職人さんは中国の石を「やわらかい」と言い、インドの石を「かたい」と言います。石を切断する時は直径数メートルの大きな歯を使用しますが先端に「ダイヤモンド」がついています。このダイヤモンドの減り具合と切断するスピードなどから「やわらかい」とか「かたい」と言っています。国産の石は中国よりも「かたい」です。インドの石くらい「かたい」石もあります。「かたい」石は「やわらかい」石の何倍もダイヤモンドが磨耗しますよ。

年輪を見られた事がありますか?


木には年輪というものがって日本の木材は年輪の幅が狭く東南アジアの木材は年輪の幅がかなり広いです。これは「石」にも当てはまります。日本の石はきめが細かく大陸の石は荒いです。そして石には「立目」と「横目」があって墓石を作るときは「立目」にあわせます。大陸の石がきめが荒いので大物が産出できると言う利点はありますが、安い墓石など「立目」や「横目」関係なく作られてる場合があります。気をつけてください。

風化を判断しやすい


長年の使用実績があるので経年変化の違いがよく判ります。国産材は全て優れているのかという事はないのでダメな国産材も実際に使用されてるのを見ればよく分かると思います。昔に建てられたお墓の多くはその地域で産出されたものが多く、現在でも丁場が可動してるところはたくさんあります。

いちばん分かりやすいのは墓地へ行って比較して見る事です。真壁や万成などは日本中かなりの地域で使用されているので比較は容易にできます。しかしながら消費者の方で「石を見る目」を持っていらっしゃる方はほとんどいらっしゃらないので、専門家の同行があったほうがいいでしょう。

墓地に行ってみると分かりますが、戦後は「万成」を使用してるお墓が多くみられます。一般国民がお墓を建てられるようになったのは東京オリンピック以降、昭和40年代に入ってからです。それまでは高級品の「万成」で建てられたお墓が多かったのです。理由は簡単で地元の名士や金持ちがお墓を建てたからです。だから金持ちの人やむかし金持ちだった人は「万成」でお墓を建ててる人がおおいです。

昭和40年代に入ると「真壁」が多く見られます。多少酸性雨の影響はあるとしても触ってみるとまだ光沢を保っておりツルツルします。墓石の材質として選んで損はないと思います。

一部の石はサビが出たり変色しておりますが、結果が出てしまっているのでこのような石は現在使用はされていませんので、石材店が勧める国産石は安心できるものだと言っていいでしょう。

国産材のデメリット



  • コストが割高
  • デザイン墓に利用するような派手な石がない
問題があるとすればこの2点だけです。品質的には問題はありません。

ただコスト面の問題はかなり重要です。墓地の広さが1㎡くらいしかないのであれば「庵治石」を使う事も可能ですが、4坪くらいの大きな墓地においては国産材の使用は難しくなってきます。消費者各個人の事情によって考えられればいいと思います。

インペリアルレッドのような「真っ赤」な石はありません。またマハマブルーのような綺麗な全体的な流れがあるような石も見当たりません。

外国材の利点



輸入石材のほとんどが中国とインドなので(圧倒的に中国が多いですが)この二つ国の材料にしぼって説明します。

中国材の利点

  • 圧倒的な安さ
  • 大物がとれる
何と言っても価格の安さが圧倒的なメリットです。材料も加工費も国内とは比較になりません。全体的に「やわらかい」石が多いのですが、私は「AG98」だけは使用に関しては差し支えないと思っています。色落ちが激しく変色しやすい中国材の中ではかなり品質は良いです。ただ丁場がたくさんあって大きいので多少色の濃い薄い、目が細かい荒い、などの差はでますが問題のないレベルです。

それと大きな材料がとれるのもメリットのうちの一つです。大きな「仁王像」など石の絶対量と職人の加工技術とコストを考えると国内での生産は不可能ですが、それが中国ならばやれてしまうのです。

それと安定供給が出来るとい事も利点のうちの一つです。

中国材のデメリット



  • 比較的やわらかい石が多く国産材に比べ色落ちしやすい
  • 給水率が高く水はけもよくない
  • 現地加工で表面に薬品を塗布する
国産材の中には年数を経過するにつれて段々風格を伴ってくるものがあるのですが、今のところ中国材ではそのような石は見られません。中国の工場ではどのような施工をしているのか分かりません。仕入れる商社の管理ひとつだと思いますが、表面には何か塗布されているようです。その何かが日光にあたって変色するという可能性はないとは言えないと思います。

墓地で見かける中国材はどんなに古くても十数年前なので、これからどのように風化が進むのかは誰にもわかりません。詳しくは石別の説明で書きます。

インド材の利点



  • 硬度が硬く給水率が低い
  • カラーバリエーションが豊富
  • 呼び名が全国共通

黒系の石に較べて墓石で使われる石の歴史はそんなに古くはないのですが、硬く給水率が低いのがインド材の特徴です。安心して使用してもいいんじゃないでしょうか。
カラーバリエーションが多く最近くき建てられるようになったデザイン墓の多くがインド材です。インペリアルレッドの色合いの良いものは実に鮮やかで目を奪われます。綺麗な石が多いです。
名前の呼び方が全国共通なのが特徴だというのもおかしな話です。もしインドの石を自社でつけた名前で読んでる石材店があったら注意しましょう。別の石材店に行ったほうがいいでしょう。

インド材のデメリット


  • 安定供給できる石種が少ない
  • 特殊な色の石は供給に時間がかかる

例えば丁場が雨で水浸しになった場合、日本や中国ならば水をくみ上げて作業するのですが、インドでは水が自然に引くのを待ってから作業をする事があるそうです。そうなると数日は何も出来ません。
比較的安定した供給が確保できるのはアーバングレーや銀河といったインド材の中ではポピュラーな石種に限られており、鮮やかな色合いのものは需要の少なさもあって手配に時間がかかります。
それと色鮮やかな石は多いのですが白い石で有名な石はありませんね。白い石でお墓を建てたいというお客様はまだまだたくさんいらっしゃいます。そうなると国産か中国産になってしまいます。

国産の定義とは?


インターネットで調べて見るといろんな業界で「産地偽装」などが摘発されています。仏壇なども「国産」だと信じてる人がほとんどで業界ができたのも数年前です、遅いですけど。石材業界も全優石が昭和57年に結成されて、日本石材産業が2001年11月設立されております。

「産地偽装」は食肉業界が有名ですが、本当にどの業界でもあるんです。

例えばピアノなんかも。
調べ上げたら山ほど出てくると思いますよ。

さて話しを戻しますが
「国産ですよ!」と名言してもいいのはどこまでなのでしょうか?


材料は国産でも一度中国に輸出して、中国で加工して日本にもってきた国産材を使用したお墓は「国産」と呼べるのでしょうか?

↓↓インターネットで調べてみました。
注意!!国内産の材料を使っていても、中国で加工した商品を国産と表記、販売することは違法行為にあたります。特に、品質の不安定な天然の素材を使うお墓では加工技術(石を見る目)が大きな問題になります。消費者が、もし中国製品を国産として購入していた事に気がついた場合、消費者保護の法律により、契約から5年以内、気がついて6ヶ月以内に契約解除の訴えを、販売業者に対して起す事ができます。詳しくは、法律の専門家にお尋ねください。
これから判断すると、国産の材料を使っただけでは「国産です!」と言えず、加工を国内で行って初めて「国産です!」と言えるようです。厳しいのはその罰則です。年配の方の中にはとことん国産にこだわる方がいらっしゃいます。そのような方に国産の石を勧める場合は十分に注意したほうがよさそうです。