高頭が借りた、ホテルの会議室。

ドアには 「打倒・秋田!緊急対策本部 立ち入り禁止!」 という貼り紙がある。


その前を宮城と三井が通った。

三井が不思議そうに見る。
「なんだコリャ。誰が中にいるんだ?」

宮城が答える。
「たしか、監督と牧と藤真だったかと…」

三井がニヤリ。
「ついにオレのスタメン起用を真剣に考え出したか。
オレは別名“山王キラー”と呼ばれる男だからな」

宮城突っ込む。
「誰も呼んでねーよ」



今度は仙道と彦一が通る。

彦一は相当気になるらしい。
「何やコレ。緊急対策本部って、かなり要チェックな会議では。
仙道さんも出席した方がええんとちゃいますか?」

仙道がニコ。
「俺はいいよ。監督でもキャプテンでもないし。
オレの役目は試合で戦うことだ。明日結果を出すだけさ」

彦一、涙。
「仙道さん…。明日の活躍ぶりが目に浮かぶで」



次は流川だ。大げさな貼り紙を見て、ひと言。

「どあほう」

そのまま去っていった…。




部屋の中。

高頭の問題提起。
「問題は河田だ。あいつに誰をつけるのか…」

牧が言う。
「正直、高砂には荷が重いかもしれません。
赤木でも太刀打ちできなかった選手ですから」

藤真が入る。
「妥当な戦は花形でしょう。身長は河田を凌ぐ。
中でゴリゴリ攻めるタイプでもないので、パワーのハンデも
そこまで気にしなくていいはずです」



高頭が聞く。
「ならば野辺はどうする? あいつのリバウンドは山王の
大きな武器だ。ウチに桜木でも入れば、迷わず当てるところだが…」

藤真が考え込む。
「仙道、流川のどちらかを当てるか…。あるいは花形と高砂を
一緒にスタメンにするという手もありますね」

牧が入る。
「いや、センターの同時期用は難しい気がするな。
2人同時にファウルトラブルになったらウチは終わりだ。
センターは2人しかいないんだから」



高頭が切り出す。
「牧、どうだ。河田を止める自信はあるか?」

牧が驚く。
「オレが? 河田をマーク…ですか?」

藤真がニヤ。
「そういえば、夏の予選で赤木をマークしてたな。
河田のパワーに対抗できる唯一の男は牧なんじゃないか?」



牧が言う。
「それで、野辺には高砂か花形をぶつけるということか…」

高頭が入る。
「まあそうなるな。
ただその場合、いかに牧といえど、40分間河田を抑えるのは
難しいだろう。機会を見ながら交代を上手く使わないとな。
藤真、お前の出番は多いかもしれないぞ。宮城もだが」

藤真が聞く。
「しかし、現実的ですかね、その作戦。牧がディフェンスに
専念することになってしまいますよ。誰が攻撃をコントロールします?」

高頭、腕組み。
「ムムム…。確かに」



藤真が切り出す。
「ひとつ考えがあります」

牧、高頭、身を乗り出す。





場所は変わって、ホテルの大部屋。


神奈川のメンバーが秋田の試合のビデオを見ている。


花形が長谷川に話しかける。
「穴がないな…。ゲームメイカー、スコアラー、ビッグマンと
全てのポジションに最高レベルの選手を備えている」

長谷川が返す。
「チームワークは全チーム中ナンバーワンだろうな。
他のチームが各校からの選抜なのに対し、この秋田は山王単体のチームだ。
いつものメンバーで、いつものやり方で戦えるってのは有利だぜ」



仙道と流川が並んでいる。
「流川、沢北はどうだ。夏より伸びてる感じがあるか?」

流川が答える。
「夏より強力になってる感じはある。
ただ、こっちも伸びてんだ。そんなことは関係ねえ」

仙道、ニコリ。
「お前らしい考え方だな。明日は楽しみにしとくよ。
お前がつくのか、オレがマークするのかは分からんがな」



神奈川の宿舎の夜はまだまだ終わらない





続く


神奈川は準々決勝へコマを進めた。
いよいよここからは8強の争いである。

ベスト8に進んだチームは下記の通り。


愛知 (名朋工業、愛和学院 etc.)

沖縄 (那覇水産 etc.)

福井 (堀 etc.)

京都 (洛安 etc.)

福岡 (博多商大附属 etc.)

千葉 (浦安商業 etc.)

神奈川(海南、湘北、陵南、翔陽)

秋田 (ALL山王工業)



決勝戦は愛知と秋田の対決になるというのが、大方の予想だったが
大会が進むにつれ「神奈川にチャンスあり」との意見が増えていた。



さて、おなじみのトーナメント表の前。


神奈川のメンバーがベスト8進出チームを確認している。


牧が藤真に話しかける。
「ここまでは予想通りだな。愛知は全ゲーム40点差以上を付けて
勝ち上がっているらしい」

藤真が答える。
「秋田も同じような感じだ。順当に行けば、秋田の次は福岡、
決勝が愛知、だろうな」




「牧、また会ったな」



振り向く牧。愛知の諸星だった。
「大阪相手に20点差とは恐れ入ったぜ。このまま秋田も倒しそうな
勢いだな、神奈川は」

牧が答える。
「フッ、ウチの倍の点差で勝ってるチームに言われたくないぜ」



そこに赤木と魚住が来た。


魚住が激励する。
「いい試合だったな。観てたぞ3回戦」

仙道が答える。
「魚住さん。まだまだこれからですよ」

魚住が言う。
「オウ、その通りだ。期待してるぞ、仙道。
全国の舞台だからな。お前の力を見せてやれ」



さらに山王工業のメンバーも現れた。


河田が赤木を見つけた
「あ、赤木じゃないか。なんだいたのか? 今日は見なかったが」

赤木が振り向く。
「オレは観に来ただけだ。メンバーには入ってない。引退したんだ」

河田が聞く。
「なんだ、そうだったのか。次にお前と戦うのは大学になるのか?
そういやアイツはどうなんだ。桜木は。ケガの状況はどうなんだ」

赤木が答える。
「まだリハビリ中だ。この国体には間に合わなかったらしい」

深津が入る。
「残念ピョン。湘北のフルメンバーを倒したかったのに」

赤木がニヤッと笑う。
「フッ。神奈川選抜をなめるなよ。湘北を凌ぐ強さかもしれんぞ?」

河田がうなずく。
「そりゃそうだろ。全国2位の海南が加わるんだから、湘北より強かろう」

赤木がムッとする。
「グ…、そんなあっさり言われると…」



そこに諸星が来た。


深津に話しかける。
「深津、神奈川を倒したとしても、優勝はないぜ。愛知がいるからな」

深津が答える。
「大丈夫ピョン。ウチのエースがお前を倒すから」

沢北が入ってきた。
「諸星さん、そういうことです。優勝はもらいます」

諸星が言う。
「そうか。でもウチの1年には気をつけろよ。河田といえども
一筋縄ではいかないはずだぜ」

河田が答える。
「知ってるよ。名朋の森重だろ。早く勝負したいと思ってたんだ。
今から決勝が待ち遠しいぜ」



赤木が突っ込む。
「オイ、神奈川を忘れんなよ…」




沢北が流川を見つけた。
「よう、全日本ジュニアの合宿以来だな」

流川は無表情。
「てめえ、アメリカじゃなかったのかよ」

沢北、笑う。
「お前を倒すために残ったんだ。明日の試合、覚悟しとけよ」

流川はやっぱり無表情。
「フン。俺が勝つ」



彦一が仙道にヒソヒソ。
「仙道さん、アイツが山王のエースの沢北です」

仙道がニコッと笑う。
「知ってるよ。中学のとき、対戦したことがあるから」

彦一、仰天。
「なんですって!? 沢北と仙道さんの対戦!!要チェックやないですか?
その時はどっちが勝ったんですか?」

仙道、ニコ。
「もう忘れたよ。でも…、明日は勝つよ」

彦一、涙。
「仙道さん…。頑張ってください!!」




神奈川の宿舎。

高頭が牧と藤真を呼んだ。
「明日のスタメンとマッチアップを決めたいんだ。
お前らの意見も聞きたい。ちょっと来てくれ。」


高頭、牧、藤真の3人が、作戦ボードを囲んで座る。


今日は見事な作戦で、大阪を葬った神奈川。

明日の秋田戦には、どんなスタメンが用意されるのか?

そして、どのような策略が用いられるのか



打倒・秋田…。ここから2時間を越える会議に入ることになる。




続く


ペンギン


「トリコ」を更新します。

センチュリースープを手に入れる為に、はるばるとアイスヘルまでやって来たトリコたち。
何でもセンチュリースープが風に舞って出来ると言われるオーロラは「美食のカーテン」と呼ばれ、まるで100年間閉じていたレストランのカーテンが開くが如く、センチュリースープのところへ案内してくれる道しるべになっているらしい。
これはカーネル氏の情報ですが、あるいは彼はそのオーロラを過去に見た事があったりするのでしょうか?
かなり年寄りでしたし、100年前に見ていても不思議ではないですね。

氷山の中で休んでいるトリコたちの前に絶滅危惧種のウォールペンギンの子が現れました。
何やら小松に懐いてしまった様ですが…これが後に何か生きてくるのでしょうか?
子供は警戒心がなく懐いてしまう一方、親はかなり凶暴なのだと言う。
小松がさらった事になってしまうと、かなりマズイ事になりそうです。
そういう意味ではブービートラップみたいなモンですねコレ(笑)。

今回、それぞれがセンチュリースープを目指す理由が描かれました。
どうやら、みんな色々な思いを抱えてここに来ている様です。


グルメヤクザ


グルメヤクザのマッチの場合。
彼らはグルメ犯罪都市ネルグに住んでいるらしい。
実は、マッチはスラムで待つ身寄りのない子供たちの為にセンチュリースープを手に入れようとしていたのです!
マッチの部下は、子供の頃にまだ若頭だったマッチにご馳走を食べさせてもらった事があるらしい。
貧困にあえいでいた彼らにとってそれはかなりの衝撃だったらしく、その恩があってグルメヤクザに入ったそうなのです。
「まずは食わせてからだ」
「善人も悪人もそれからだ」

かなり高尚な目的があったマッチ!
それは確かに立派だとは思うのだが…100年に一度のセンチュリースープをもって行こうと言うのは、さすがにやり過ぎなんじゃないの?(笑)

ライフ


そしてもう一人、滝丸の場合。
彼はスープではなく、どうやらお金が目的らしい。
粗食を勧める「グルメ教」の教えから反する滝丸の行動が変だとトリコも感じていた様です。

癒しの国「ライフ」で売っている薬が欲しいと言う滝丸。
だが、そもそもグルメ教では自然のままに命を委ねるという教えがあるのだと言う。
それに反してまで手に入れようとする理由は明かされませんでしたが、この様子からするとリーダーの愛丸自身が病気なのかも知れませんね。

俺が


そして主人公トリコの場合。
理由は極単純!
「オレが飲みたいから!!それだけさ!!」
この単純さがいいですね。
ただマッチは本当の理由が小松の為でもある事を見抜いている様です。
たまたま組んだ臨時のパーティですが、なかなかいい感じにまとまって来ましたよ!

到着


そして…ついに美食會の三人が氷山に到着した様です。
状況からして副料理長トミーロッドはトリコが相手をして、残りの二人をマッチと滝丸で何とかするしかないみたいですね。
そして肝心のスープですが…予告によると「スープを最初に見つけたのは、アイツ…!?」とあります。
もしかして、小松が確保したウォールペンギンが見つけるなんてオチじゃないのでしょうか?

いよいよ始まるセンチュリースープの攻防!
果たしてトリコは無事センチュリースープを手に入れる事が出来るのでしょうか!?

カトリーヌ


「SKET DANCE」を更新します。

今週登場したのは生徒会書記・浅雛菊乃さん。
通称デージー。
またの名を山田カトリーヌ花子さんです(笑)。

いきなりチンピラな男子にからまれるデージーさん。
しかし、気の強い彼女が相手では誘う方が悪いのか?
カバンを振り回して果敢に抵抗してみせるのです。

が、しかし、だからと言って彼女が強いと言う訳ではなく、首元をつかまれてあっという間に大ピンチに!
ボッスンが通りかかって助けたからいいものの、そうでなければ今回の物語が早々と終わっているところでした(笑)。

今回のサブタイトルが「椿と雛菊-①」とある様に、どうやら椿が関わる事になるシリーズの様子。
まさかとは思いますが…デージーさんと椿が、何かいい関係になったりするのでしょうか?(笑)


ボッスン


チンピラとやり合った際に、カバンに付いていたマスコットが木の上に乗っかってしまったらしい。
一人、棒でつついたりして取ろうとするデージーさん。
が、結局ボッスンがパチンコを使って落としてくれた様です。
本当ならお礼を言っていい場面。
だが、デージーさんは違う!

かくして、すかさず目潰しの洗礼を受けるボッスンなのでした(笑)。

ビン


サブタイトルにもある椿は生徒会副会長。
書記であるデージーさんは彼の仲間の一人です。


デージーさんでは開けられないビンのふたを開けようとする椿。

とにかく、今回のデージーさんの問題は、普段誰にも頼らない孤高の人だと言う事です。
自分で出来る事は自分でやる。
それで困った事が起きても受け入れるし、人に迷惑はかけないと言うのだが…。
「友達が困ってるならボクは助ける!!」
頼まれなくても椿は助けると言うのです。
この流れで何やら今回のエピソードが少し見えて来ましたね。

呼び出し


かくして、呼び出しを受けるデージーさん。
相手は館川高校の不良らしい。
「問題を起こしたのは私だから自分で解決する」
口止めをして一人で相手のところに乗り込んでいくのだが…?

この館川高校の藪田という男はかなりヤバイらしい。
スイッチの情報では、かなりブチ切れた男だと言うのだ!

キス


何と、デージーの先制目潰し攻撃をかわして唇攻撃!?
直前で何とかかわしたそうですが、この絵ではあまりかわした様に見えないですね(笑)。

「DOS(ドブで溺れて死ね)!」
口だけは相変わらずのデージーさん。
しかし、今回はさすがに絶体絶命か!?

次回はセンターカラー&マイベストエピソードの結果発表があるそうです。
今回の様なシリアス系の話がどれだけランクインするのか?


赤マル


大場・小畑コンビの「バクマン。」第64回です。

ギャグ漫画で再スタートを切る事になった最高たち。
赤マルジャンプに巻頭カラーで新作「走れ大発タント」が掲載される事になったのですが、完成した赤マルを手にした最高&秋人が注目するのは、やはりライバルたちの作品の様です。
最高がいきなりチェックしたのが新妻エイジが認めたと言う静河流の「True human」。
これが見るからにエグイ!
最高が言うには「この世は金と知恵」以上にエグイそうですけど、何か「デスノート」を思わせる雰囲気に引き込まれますね。
もしこれが将来連載化して大ヒットをした場合、最高たちはどう思うのでしょうか?

一方、秋人は蒼樹紅の「青葉の頃」に衝撃を受けたらしい。
担当の言う通りパンツも描いている様ですが、実は問題はそこではなかったのです。
秋人と情報交換する事で今回の作品を作り上げた訳でしたが…何と、最高もビックリの“まんま”な作品にしてしまったのです!!

読みながら冷や汗をかき始める最高!
これは…かなりマズイ事になってしまうのでは!?


まるっきり


男女の心理について蒼樹さんと夜通し語り合ったりした秋人でしたが、さすがにこの事態は想定していなかったらしい。
「夢が叶うまでまともに付き合わない2人」
「『話がしたい』って言っただけで告白されたと思う女の子」

まんま最高と秋人の事ですね。
秋人は自分で話した訳ですから仕方ないとしても、最高は思い切り巻き添えです(笑)。
しかもストーリーが「その夢が叶ったら結婚してください」と言う展開になっているらしい。
ここまでハッキリと“まんま”な内容になってしまうと、赤マルを見た見吉に蒼樹さんと交流があった事がバレるのは確実!
しかも以前、「知的美人で同じ原作やってて何か感じるものあった」とまで言っていては、見吉が蒼樹さんを意識しないはずがないのです!!
秋人は確かに何も悪くない。
天に誓って断言できます。
が、やはり今にしてみれば、見吉に秘密にしていた事がまずかったですね。
問題があったかも知れませんが、素直に話しておくべきだったかも知れません。

そしてさらに蒼樹さんの作品を読んで行くと、もっと問題なシーンが!?
何と、30過ぎの小太りの体育教師に告白された女子部員が、最初は気持ち悪がっていたのに告白され続けているうちに好きになってしまい、雪の日の特別特訓シーンへ…と続いているのです!
何と、蒼樹さんは中井さんが好きだったと作中で暴露しているのだ!!
今では秋人に気持ちが揺らいでいる蒼樹さん。
中井さんの態度しだいでは、こうはならなかったのかも知れません。

この蒼樹さんの作品の裏側にあるものには福田さんも気がついたらしい。
気になって中井さんに電話をするのだが…何と、全く眼中になかった!?

もったいない


もはや中井さんにとって蒼樹さんは過去の女性なのでしょうか?
「青葉の頃」を読んだ感想が「パンツに興奮した」では、さすがの福田さんもあきれるばかりです。
ついには“アシスタントが楽しい”とまで言ってしまったもんですから、福田さんが怒るのも当然でしょう。
中井さんにとって一番大切なのは今の恋。
加藤さん一筋なのだ!
こりゃあ、高浜さんの「BBケンイチ」が続いているうちは連載なんかしないでずっと居座りそうですね(笑)。

そんな人の心配をしている福田真太ですが、自身の「KIYOSHI騎士」も危ないらしい。
現在、異種格闘技のリングに上がっているそうですが…男塾みたいなケンカトーナメントでもしているのでしょうか?(笑)

器用貧乏


一方、赤マルを読んだ新妻エイジは亜城木夢叶のギャグ漫画を評価しつつも、ストーリーの方が合っていると感じているらしい。
エイジ的には「True human」の方が好きだそうで、どうもこの表情からすると今のギャグ方針には不満があるみたいですね。
どんなジャンルでもソツなくこなす器用貧乏。
もしそうなら今後も大ヒットは見込めそうにないのだが…?

しかし、雄二郎も何かにつけて新妻エイジに相談しますね。
漫画の事に関しては、かなりの信頼度があるようです。

平丸


みんなが出るなら平丸先生も出ます。
勿論、ギャグ担当です(笑)。
お見合いの写真を餌に振り回される平丸先生。
喜怒哀楽がやたらと激しいですし、吉田氏とのやり取りはアシスタントにまで笑われる始末です(笑)。

吉田氏に恋も仕事も完全に管理されてしまっている平丸先生。
もし彼が正気になるとしたら、「ラッコ」が打ち切りにでもなった時でしょうか?

服部


編集部に戻った雄二郎は服部さんと亜城木夢叶のギャグ漫画について相談する事に。
エイジの言った事を気にして服部さんがどう思っているのか聞こうとするのですが…何せ彼らを育てたのは他ならぬ彼自身です。
個人的にはやはりストーリーもの、それも邪道なものだと感じている様子。
今回の「True human」は「ふたつの地球」によく似ているのだと言う。
もし「True human」が評価される事になったら、服部さんも何か行動を起こすかも知れない?

そもそも相田班長は「ボーボボ」「REBORN!」を立ち上げたくらいで、ギャグが好きだとか。
もし亜城木夢叶の作風に意見を言うなら、班長くらいに出世をしなくてはと雄二郎は言うのだが…。
何か随分と雄二郎が亜城木夢叶を心配するんですよね。
彼らに任せれば亜城木夢叶も将来的には本来のダークな作品で勝負出来るかも知れませんが…だとすると服部さんか雄二郎の出世を待たないといけない事になってしまいますね。
そうすると…その時まで亜城木夢叶はギャグを描き続ける事になってしまう!?
う~ん…どうなんだろそれは…。

さて、秋人のところについに亜豆から電話が来てしまいました。
電話を最高に代わり、岩瀬愛子と会ったのは偶然だった事を伝える事は出来たのですが…何と、この時になってやっと手紙の存在を気付かされるのです!!

ふられた


慌てて手紙を読む秋人&最高!
ここに至って、やっと岩瀬愛子がその気だった事に気がつきました。
この誤解を解くには蒼樹さんの事を言うしかない。
だが、それはさすがにマズイ!
八方塞りで何も言えなくなってしまった最高。
しかも、川口たろうが亜豆の母が昔好きだった事を最高は知っていて隠していた事までバレてしまったらしく、最高の信用までなくしてしまったのだ!!

完全にトバッチリを受けてしまった最高。
この緊急事態…どう解決する!?

しつこい


「BLEACH」を更新します。

もはや消化試合と化した#0・ヤミーとの戦い。
現世での緊張感と比べて見ても、隊長たちに余裕が感じられます。
剣八と白哉の私闘の巻き添えを喰らう形でダメージを受けてしまうヤミー!
まあ、さすがにそれで終わってしまっては残念過ぎる感想になってしまうところでした。

再び剣八と白哉が戦おうとしたその時、ヤミーは再び立ち上がったのです!
まあ、確かにこうなってくると白哉でなくてもしつこく感じるかも知れません。
首元を大きくえぐられ、状況的にはエンドマークなのだが…。
実は、まだ全然問題ですらなかった!?

何と、この消化試合には延長戦が用意されていたのです!(笑)


イーラ


何と、まだまだま~だまだ大きくなってしまったヤミー!!
「俺の帰刃名は『憤獣(イーラ)』…」
「怒りこそが俺の力だ…!」

怒れば怒る程大きくなるらしい。
何か、こーゆーのって、最後は大きくなりすぎて自滅するパターンじゃないの?
となると、最後は自分の体重を支えきれなくなって…という状況になってしまうのでしょうか?

戦闘不参加のマユリは解剖する気満々の様ですが…もうすでに解剖どころか“鯨の解体”のレベルの話になっている気がしますね(笑)。

神


一方、現世では藍染たちと平子たちが対峙している状況。
重傷を負ったひよ里について最初は織姫を期待した平子でしたが、現状では如何ともし難く、片手の鉢玄(ハッチ)に頼む事にした様です。
ただ…もたせるので精一杯みたいですね。
一護が戻るのを期待している様ですが…間に合わないとは考えないのでしょうか?
盲目的に信じるというのもちょっと危険な気もします。

で、その「信じる」という行為が、弱者の考えなのだとか。
藍染が言うには、弱者が上に立つ者を信じ、その者がさらに上の者を信じたその先に、全ての神が生まれるらしいのだが…?
要するに自分こそが神であり、それを上から教えるのではなく、平子たちに自ら自覚させようとしている訳です。
まあ、何か自分自身に酔っている様にも見えますがね(笑)。
結局、藍染は何処に行こうとしているのでしょうか?

東仙


そして東仙の方にも変化が…。
何でも藍染から卍解よりも素晴らしい力をもらったらしい。
その手を顔に当てる東仙!
って、どう見ても仮面を付ける仕草にしか見えないのだが…。

アオリ文で「顔を翳す手の意味するものとは…!?」とか、読者を煽ってますけど“虚化”はバレバレじゃないの?
それとも仮面の軍勢なんかとはまた別の意味があるのでしょうか?
もしや…目が見える様になるとか?
まあ、確かにそれも素晴らしい力ですけどね(笑)。

どちらにせよ、ギアチェンジは確実な東仙!
狛村隊長がどう対応するのか注目しておきましょうか。

神奈川、21点の差をつけて3rdクォーターを終了。

神奈川ベンチ。

高頭は上機嫌だ。
「神、三井、よくやったぞ。これで大阪は終わりだ」

そして交代を指示した。
「宮城、藤真と交代だ。仙道は長谷川に代われ。
あと、センターは高砂に代えて、花形で行く。
さあ、決着だ! 神奈川の力を見せて来い!!」


「おう!!!!!」

宮城、三井、神、長谷川、花形。
最後の10分を戦う5人がコートへ走っていった。




高頭が牧に話し掛ける。
「ついにお前が出場せずに終わったな、牧」

牧が聞く。
「でも明日はオレ、40分フルの可能性がありますよね」

高頭が答える。
「ああ、そうかもな。流川、お前もだぞ。今日はよく休んでおけ」

流川、ちょっぴり不服そう。
「別に今出ても、明日40分できるけどよ…」

清田の目が光る。
「ということは、今日出番ナシのオレも明日フル出場?」

ゴツン

牧が小突く。
「バカヤロー。調子に乗るな」


そのころ、
コートでは大阪の反撃が始まっていた。

立ち上がりから、南、土屋のシュートが高確率で決まり、
点差は13点にまで縮まる。
神奈川は大差をつけていたせいか、イマイチ集中力を欠いていた。
リズムの悪い攻撃を繰り返し、シュートが入らない。


「よーーしゃあ!いけるで大阪!!」

「この調子で逆転や!!攻めろ!攻めろ!」



イケイケの大阪。またもや南のスリー。

しかし、これは外れた。

「ああ!惜しい!!」


リバウンドは花形。花形はボールを宮城へ回した。


宮城が走る。

一気に大阪ゴール下まで突っ込んだ。
「オレが神奈川№1ガードだ!!」

電光石火のカットイン。


バシ!!


これは岸本がブロックした。
「甘いわあ!!このチビ!」


ブロックしたボールは三井の元へ。
三井はためらうことなく長距離砲を放った。


ザシュ!!


「おおーー!7番(三井)またスリーだ!」

「点差はまた16点に戻ったぞ!」

「跳ね返ったボールが、味方に渡るとは運がいい!!」


宮城がつぶやく。
「ふふふ。ブロックまで計算し尽くした、完璧なプレイ…。
やはりオレが№1ガードだ…」

三井が呆れる。
「な~に言ってやがんだ、コイツは。」


だが、この一連のプレーは、試合の流れが神奈川にあることを
決定付けたのだった。

こぼれダマが三井の前に転がってくるというのは
完全に神奈川に運が来ているという、なによりの証拠だった。




「今ので勝負あり。神奈川の勝ちだピョン。」

観客席で、山王工業の深津が観ている。

横には河田がいる。
「ああ、決まったな。あの三井、相変わらずのシュート力だ」

後ろには沢北。
「赤木と桜木がいませんね。あ、桜木はまだケガが治ってないか…」

深津が撤収を促す。
「さあ、もう帰ろう。この試合はもう動かない。
大阪にこれだけの差をつけるということは、神奈川は強いってことだピョン。
1試合、全部見たかったな…」

河田が笑う。
「第4クォーターしか見てねえもんな。海南の奴も出てねえし。
本当の神奈川は見れずじまいかよ…」


河田の言うとおりだった。
山王工業、つまり秋田のメンバーは、
この日、本当の神奈川を確認することはできなかった。

しかし、河田の言うことは半分外れている。

本当の神奈川ではない理由…、
それは、海南のメンバーが出ていないからではないからだ。


仙道彰を見ていないからだ。


海南、湘北の選手については、秋田にはある程度のデータがある。
しかし、秋田は仙道を知らない。


秋田は真の神奈川を見ぬまま会場を後にした。




さて、コートでは、試合が間もなく終わろうとしている。


「宮城行った!!今度は決めたぞ!!これで20点差!!」

「終わってみれば神奈川の圧勝だ!!」

「優勝候補同士の激突でこれだけ差がつくか!!」



土屋がつぶやく。
「強いで神奈川。完敗や…。この借りは選抜で返すで」



そして、試合終了。




神奈川 112
大阪   92




いよいよ明日は準々決勝。


相手は



秋田である。





神奈川選抜 スタッツ(※P=得点、R=リバウンド、A=アシスト)

④牧     0P   0R  0A
⑤藤真   14P  2R  7A
⑥高砂   10P  15R 2A
⑦三井   18P  0R  1A
⑧花形   4P   3R  1A
⑨長谷川  6P   4R  1A
⑩神     21P  1R  1A
⑪宮城   4P   0R  2A
⑫仙道   18P  10R 10A
⑬福田   10P  6R  0A
⑭清田   0P   0R  0A
⑮流川   17P  7R  4A



続く