番頭のばんです。
どうも、たいへんご無沙汰いたしております。
春といえばお花見ですが、真菜板でお花見といえば・・・
そう、毎年恒例の「開運ツアー」です。
開運ツアー、といってもパワースポットめぐりではありませんよ!
真菜板でおなじみの名酒「開運」をつくる土井酒造場さんの蔵を訪ねて、
蔵見学とお花見とで楽しい時間を過ごそうという。
いわば、おとなの遠足ですね。今年も行ってまいりました。
前日の嵐がまるでウソのように、明るく晴れ上がった日曜日。
「不要不急の外出を避けて・・・」という気象庁の予報をあざ笑うかの
ようなみごとなお天気になりました。
朝も早くから真菜板前の路上に続々と集結する酒のみ集団。
目指すは静岡県掛川市の土井酒造場。
チャーターしたバスが発車するやマスターに合わせて鬨の声
ならぬ乾杯の大音声でビールを飲み干すのが毎年の恒例です。
バスに揺られること3時間半、のどかな里にある開運の蔵に到着。
蔵の門にかかる開運のシンボルともいうべき立派な桜の木には
すでに
数えるほどの桜の花しか残っていませんでしたが、
なあに、開運の桜は杯の中にあるじゃありませんか。
まったく問題なしです。
今年も若き杜氏・榛葉さんのご案内で蔵を見せていただきます。
もう最後のタンクの仕込みになるというシーズン終わりの蔵の中は
新酒の香りであふれていました。
タンクの中でフツフツと発酵するもろみは、何度見ても感動しますね。
長い時間と多くの手間をかけてお米がおいしいお酒がなって
いくさまを見せていただくと、美味しいお酒を飲める身の幸せに
改めて気づかされます。
さて、母屋の広いお座敷にお邪魔して、試飲とお昼ご飯を兼ねた
宴会の始まりです。まずは無濾過純米で乾杯。
いつも以上においしい無濾過純米に、毎年お世話になっている
掛川の宝鮨さんのお刺身があいまってシビレルおいしさです。
ずらりとならんだ開運のお酒をはじめ、お料理や静岡のフレッシュな
イチゴやトマト、三之助の豆腐などなど、これでもかというほどの
大宴会です。
土井社長とは数十年来のおつきあいというマスター。
はじめこそゆったり飲んでいましたが、だんだん調子が上がって
きて座敷中を飛び回り、最後の挨拶の頃には土井社長と二人で
ほとんど掛け合い漫才のようなトークを繰り広げておりました。
いくつになっても茶目っ気のあるお二人、微笑ましかったですよ。
名残惜しいのは毎回の事ですが、バスの窓から大きく手を振って
土井酒造さんのみなさまにお別れ。
帰りのバスでは蔵の余韻に浸りつつ東京までの長い道のりを飲み
続けるのも、またいつものこと。
珍しいことに東名高速の渋滞が全くなかったのはラッキーでした。
思えば朝9時から12時間呑み続けという、まるで耐久レースのような
おとなの遠足も、こうして今年も無事終わりましたとさ。
こんな私たちを温かく受け入れてくださる土井社長と奥様、弥市専務、
榛葉杜氏はじめ蔵のみなさま、本当にありがとうございました。
今後とも末永くよろしくお願いいたします。