前回の2つの記事
自己主張は忘れません、イタリアの親
「深刻」なハプニング

の続き。

トイレシーン&裸おどりをビデオにとられて
同学年(小3)の3クラスほぼ全員に
見せられてしまったAちゃんのお母さん。ここではMさんとする。


校外学習から帰ってきて次の日(木曜日)の朝に
ビデオ撮って見せびらかしちゃったGちゃんの母親
(ここではFさんとする。)
直接話して、非常識な対応に憤慨していた。

その夜もAちゃんは、とても沈んだ様子で落ち込んでいた。
MさんはAちゃんから、担任先生たち(2人)は何も知らない
ことを聞いた。

次の日の金曜日の朝、
Mさんは
担任の先生のC先生
(もう一人のF先生は通常もう少し後から出勤し、朝の先生は13時すぎに帰っていく。で、その日は後から来る先生は前日から病欠。)
に校外活動で起こったことを話に行った。

C先生は、Mさんから話を聞いても
状況とことの重大さをよく把握してなかった。

というのもその日は
別の3年生クラスの朝の先生も病欠あせる
別クラスの生徒たち数名を自分のクラスで預からなくてはいけなく
そのオーガナイズで忙しく、C先生も上の空。

(他の数十名は他の3年生のクラス、それでも定員オーバーで
受け入れが不可能な場合は1~5年生クラスに預けられる!!あせるあせる
え?授業は!?嗚呼、イタリア!)

3年C組の生徒たち数名を預かり、授業をし、休み時間。
その間、C先生は3年B組の先生と打ち合わせ・・。

C先生が打ち合わせから戻り、クラスに入った時、
Aちゃんは号泣していた。
預かった3年C組の子たちが、
Aって誰?あのビデオで裸だった子。
と聞いて回ったのである。

Aちゃんは恥ずかしさのあまりうつむいてだまっていたが
周りから「この子!」と言われた。

C組の子たちは
この子が「あのビデオ」撮ったの?
と色々質問し、Aちゃんを好奇の目で見ていた。

Aちゃんは
いたたまれなくなって泣き出し、
そこへC先生が返ってきた次第である・・。

先生がAちゃんに
何で泣いているのか聞いても答えない。
C組の子たちがビデオの件で・・・
と言うと
(注:A組の子は厳しいC先生を恐れて?彼女にビデオのことは伝えていない。)

先生はMさんの朝の話を思い出した。

ビデオのことは聞いてるけど
どういう状況だったのか、あなたたちから教えて。
とC先生が尋ねると

皆、堰を切ったようにしゃべりだした。

が、

その供述の中の
Gちゃんの存在はなぜか薄れ、
Aちゃんは「裸でビデオを撮ったAちゃん」として強く浮き彫りに・・。

その間、Aちゃんは黙り続けるだけだった。

トイレシーン以外は、自分も悪ふざけとして裸で踊ってしまい、
ビデオをGちゃんと見せる時も最初は事の重大さに気が付かず、
「これひどいよ!」という親友からのコメントを受けるまで
正気じゃないかった自分を恥じて、「自分も共犯」と感じ
黙り込むしかなかったらしい・・。(Aちゃん談。)

重い雰囲気を軽く?しようと
C先生は
「そんなビデオを撮ったのね?クリエイティブで面白そうね!
先生も見てみたいわ?」

という、場違いなコメントをしてしまった。

それを聞いて
Aちゃんはさらに泣き出すという事態に・・・。

Aちゃんはその夜
母のMさんに
その言葉はGの行為を肯定している!信じられない!
と荒れたそうだ・・・。

普段温厚なAちゃんが泣き叫び、
Gが憎い!Gなんか死んでしまえ!
と暴れているのを見て

あなたがこう思ってしまうのはしかたがない。
今は気持ちが高ぶっているから。落ち着くまで発散しなさい。
ただし、この感情の矛先を、あなたのママ、パパ、弟に
向けるべきではないわ。
私は気が済むまで話を聞いてあげるから。

(注:Mさんは心理学者。でも、「このハプニングでかなり動揺した。仕事でしてるカウンセリングとは別物。」Mさん談)

土曜日
娘の荒れ様を見せつけられ
C先生に急遽保護者会を開くことを提案。

日曜日(クラス全員&先生たちで、年度末を祝う為の
持ちよりピクニックの予定だった。)

しかし、C先生は来ず、C先生に又聞きで初めて事情を知った、
欠席していたF先生のみだった。

ピクニックは近場の大きな公園で開かれたが
集まる親たちも、この件を知っているのは
Mさんと仲のいい親たちや、学校で起こったことを
ちゃんとちゃんと話す子の親のみ。

芝生に敷物をしいて飲み食いしている間、
MさんにC先生から連絡が入った。

月曜日か火曜日
(それらの日は、欧州議員選出選挙の次の日で
娘たちの学校は投票所になったため、清掃、消毒のため閉まっていた。)
にC先生の自宅で
関係者(先生二人とMさんとGちゃんの母Fさん)だけで
話し合いをもうけてはどうか

ということであった。

当然、Mさんは断ったのである。

この問題は私たちだけの問題ではなく、
今回は自分の子をGちゃんが撮って皆に見せる
ということが起こったが
その反対でもあったかもしれない。
A君がCちゃんを撮ったり、EちゃんがR君を撮ってたかもしれない。
誰の子でも起こりうることで
皆を交えて話す場を持った方がよいのではないか?


まだ8,9歳で誰も自分の携帯、SNSアカウントを
持っていないが、もし、この先、ネット環境を使い始めたときに
起こっていたら
このビデオが投稿されてたかもしれない。

今回、自分の娘に起こったことは深刻だが
最悪の事態は免れたと思うし
この教訓を回りの人、少なくともクラスの保護者だけでも
共有すべきである。


と主張し

晴れてクラスの親参加の保護者会が
校外活動終了から10日が経過した後に
開かれることとなった。

私も賛成だった。
こういう心構えは個人が持っているだけではだめである。
共通のガイドラインとして皆がもたなければ意味がない。

私は自分の子には携帯電話をできる限り与えたくはないが
そのうち、(いつかは知らないが)与えなくてはならないだろう。

その時、ネット利用での危険性をわかりやすく、しっかりと伝えなくては
いけない。

親によっては子供が携帯電話欲しい!と言い張ると
結構早い段階で与えてしまう親もいるだろう。
そんな時、責任のある親であれば最低限のネット使用の危険性は
伝えるのだろうが
実際野放しの場合もある。

そうなると実際自分が気を付けてても
他人が気をつけない場合がある。

ちょうど車の運転のようで
いくら自分が気をつけてても、相手がきたらたまったものではない。
うっかり自分が加害者になることだってある。

少なくとも、同じクラスの保護者だけでも
お互い同様の、もしくはもっと深刻な事故を起こさないようにする心構えを
持つのにいい機会だと思った。

だがしかし・・・。

つづく。
(続きはコチラ⇒「まるでイタリア某民放のトークショーのよう!波乱の保護者会 」)

長くてごめんなさい!読んでいただいた方に感謝!
トリロジー(3部作)で終わるはずが
終わらなかった・・・。(汗)

にほんブログ村 恋愛ブログ 国際結婚(ヨーロッパ人)へ

にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ
にほんブログ村