ばんそうこう | maison de amitie  はぐざばーす

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性被害・摂食障害ピアサポートメゾン・ド・アミティエ代表のあみちえが日々の事ををつづってます。こころ、からだ、いのち、を大切に。
性被害/摂食障害のピアサポート・育児・PTA・いのちの授業・誕生学・子どもの居場所つくり・市民劇団などなど、熱くつぶやきます。

昨晩寝る前に、はなが言いました。

「ねぇ、ママ、ぼく今日いちども怒られなかったね」

実は、昨日はなを一回も怒らなかったのです。

私は気付いてました。

でも、はなもわかっていたんて。


毎日怒られてるから、通例になっているのかと思いきや

怒られた事って、子どもの心に残っているんだなと

感じさせられました。

「今日はたくさんお手伝いもしてくれて

ママに笑顔をたくさんくれて、ママははなちゃんにたくさん

元気をもらえたよ。だから怒らなかったね。ありがとうね。」

と、言ったところ

「ママに怒られないと、気分がいいなぁ。スッキリ眠れそう」

だって。


叱らなかったわけではないのです。

食べ方や、片づけ、言葉づかいなんかを

注意はされてたんです。

でも、私がキレなかったんです。


余裕があったわけでもない。

キレないようにしようと思ったわけでもない。


ただ、昨日遊んでいる時に、はなの手に大きなとげがささってしまい

それを取るのに一苦労。

大暴れするはなを押さえつけて、30分以上悪戦苦闘。

いつもなら、痛くない!と言いながら無理矢理でも

どげを取っただろうけど、なぜか昨日は

「痛いよね」

と、言えた私。

でも、とげって痛いよね。あのチクチク地味に痛いの、私もいやだし。

「でも、ぼくがんばる!」と泣きながら

とげに立ち向かう(けど、また怖いと逃げまくって騒ぐけど)

はなの姿が、がんばってるなって思えて、胸がキュンとしたのです。

そしてとげが取れて、「痛かったのぉぉぉ」と抱きつくはなを

思いっきり抱きしめることができたのです。


なんだろうなぁ。


ちょっと見守るってことがわかったのかな。


あとは、今日はがんばったからもう、なんでもいいやって思えて

甘くなったのかもしれない。

そうすると、はなも穏やかで

そうすると、はなもけんたろにちょっとだけ優しくなったりする。


なんだろうなぁ。


親が前を行こうとすると、自分が中心になることが多い。

自分の気分で、子どもに歩幅を合わせたり

疲れるとつい自分のペースになって

子どもに無理させてしまったり

そして、できないことが目についたり。


子どもに前を行かせて、親はそれを後ろから見守る。

その方が子どもにとっていい環境なのかもしれない。


失敗してわかること、痛い目見て気付くこと、傷ついて泣く事

できればそういう機会が少ない方がいいけど

でもやっぱりそこから学ぶ事が人を強くすると思うから

転ばぬ先の杖じゃなくて、転んだ先のばんそうこうがいいかも。


はなが毎日、怒られるということを受け止めていたほど

怒る事を慎重に感じていなかったのかもしれない。

気分に任せたり、時に理不尽に怒鳴っていたかもしれない。


はなにとって、ママの怒り顔、怒鳴り声は心地が悪いんだよね。

なんだか少し、肩の荷が下りた気がした。

はなを信じること、信じきる事。

私の今後の課題。

ばんそうこうママ、なれますように。


今日も、穏やかに過ごしてます。