- 本書はジャーナリストで評論化の立花隆氏が
- 『週刊現代』に連載していたコラム
- 「情報ウォッチング」の第3弾であり、1989年の
- 時事をまとめたものです。リクルート事件に
- ソ連崩壊と、時代を偲ばせます。
- 今となってはこのシリーズを読んでいると、
- 『隔世の感』と言うものがなくはありませんが、
- 自分のケースにしても物心がつくかつかないかの
- あたりだったな、と言うことを思い出しておりました。
- 本書はジャーナリストで評論化の立花隆氏が
- 『週刊現代』に連載していたコラム
- 「情報ウォッチング」の第3弾であり、1989年の
- 時事をまとめたものです。
やはり、今読むと
「あぁ、当時のことは昔になりにけり。」
と言う感が正直否めなかったのですが、
- 「1989年」
- と言う一年が激動のものであったと言うことを
- この文章を書きながら考えてしまいました。
東ヨーロッパや旧ソ連が激変し、現在のEUに
- 結びつく流れとなりつつある中で、リクルート事件が
- 起こり、『悪魔の詩』を翻訳、出版したものには
- 『死刑判決』がイランで下され、実際に犠牲者が出たと
- 言う話など、様々な事象が語られる一方で、
- フランスでは政治家の下半身事情、要するに
- 艶聞には寛容なのかと言うことや、中国では未だに
- タブーと言われる『天安門事件』についての話まで、
「あぁ、ここが今に続くのか。」
と言うことを今回も改めて感じさせてくれました。
『歴史』と言うものがつながっていることを気づかされ、
- ほんの少し前のことをこれほどにまで忘れ去って
- しまったのか…。一方でそんな「絶望感」も
- 味あわせてくれる一冊でした。
- 同時代を撃つ―情報ウオッチング〈3〉 (講談社文庫)/講談社
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