小林圭二氏講演会に行ってきました。 | 旅するとんぼ玉~まあちゃんの備忘録。

旅するとんぼ玉~まあちゃんの備忘録。

「日記に書いておこう」的事柄を日々記録しています。

慎ちゃんに店を任せて、砥部まで車を走らせ講演会に行ってきました。

小林圭二さんは、私達一般市民にもわかるように、誠実にゆっくりと丁寧に説明なさいます。
$旅するとんぼ玉~骨董屋の娘・・もとい女房の言いたい放題。

福島第一原発の事故はどんな事故か。

①一度に4基で大事故が同時に起こった前代未聞の同時多発事故(1~4号機)。

②冷却に失敗し炉心(燃料の領域)が融解した事故。

③地震・津波がきっかけで起こったが、対応の失敗で拡大させた人災事故

④米国スリーマイル島事故(1979年)を超える軽水炉史上最悪の事故。


この穏やかな小林圭二さんが、感情を表したいのだが言葉が見つからない。。といった感じで吐き出す様に話されたのが、
「この事故で起きた全電源の喪失は、決して「想定外」ではない!」ということ。
「伊方原発訴訟を含め、過去の多くの裁判で、このことは原告により繰り返し繰り返し指摘されてきた。
それを国・電力会社そして裁判所は無視してきたんです。
原告のまっとうな訴えを、最高裁を含む裁判所は、ことごとく無視し、退けてきた。
裁判所の判決が誤りだったということが明白となったのです。」

それと、今回の事故で、もっとも許されないことは、
①放射線汚染水10390トンを海に放流したこと。と、
②汚染地域の子供も含む住民の被曝量制限値を年間1ミリシーベルトから20ミリシーベルトに上げ、
作業者の制限値を年間20ミリシーベルトから100ミリシーベルトさらに250ミリシーベルトに上げたこと。

最後に、もっとも強調なさったのは、
原発は今すぐ止められる!」ということです。

国民は、計画停電で演じられた「電力不足」と放射能汚染問題との間でゆれているが、
日本の電力需要は、原発以外の現有設備容量でまかなえるという実態を広めることが重要である。

原発を全部止めても電気は足りるの図。(最大電力需要量と発電設備容量)
$旅するとんぼ玉~骨董屋の娘・・もとい女房の言いたい放題。
「小出裕章著 隠される原子力・核の真実」よりスキャンしたら斜めになりました。。f^_^;
小林圭二さんが使われたのと同じ図です。

原発の二大弱点は、使用済燃料の捨て場がないことと、
ひとたび大事故が起これば破局的被害を被ること。

それと、もうひとつ。
原発震災がいかに悲惨であるか。。
①通常の地震・津波災害時のような救助や支援が受けられず、見放され孤立する汚染地帯。
②通常の震災なら可能な復興の希望も持つことができない。故郷の喪失。コミュニティの崩壊。
③差別される原発震災被災者、放置される汚染された遺体。

今回の事故は、たまたま福島で起きてしまったけれど、直近に断層がある伊方原発や他の原発でもいつ起こってもおかしくないことだということ。
ざっと、このようなお話でした。


夕べの菅首相の発表は英断だったと思います。
なのに、TVやネットのニュースは揚げ足を取るようなことばかり。。
立派なことをしたときは、立派だと褒めようよ!まず!

廃炉じゃなくて停止だから、まだ先が見えないけど、
でも、「停める!」ということができないのが、お偉いさんたち。
自分達のやってることを否定することになるから、あれこれごまかすんだよね。
自分達が始めたことをやめる。。。ってすごく勇気のいることだと思う。
でも、それをやるべき時です。

講演会から帰ってみると、中部電力は結論出さず??って・・??はあ??Σ(~∀~||;)
その上、原発で甘い汁吸ったり核兵器が大好きな自民党議員がしゃしゃり出てきましたよ~。

情けない。。

なんだか、この国が嫌いになってしまいそうです。。(TωT)