ネック折れ修理  | 皆川ギター工房のブログ

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東京都足立区北綾瀬にてアコースティックギターの修理(リペア)とメンテナンスを中心に営業中です。
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こんにちは。

ネック折れの修理をします。

以前に修理されている所が折れてしまっています。

 

ネック折れの修理の方法は修理屋さんによって、いろいろと違います。
うちの場合は、なるべく面倒な事はせず、接着した所は折れない修理をします。

この場合は割れ面は合いますので、ちゃんと修理してやれば、こうは、ならなかったと思います。
ですので、この残っている接着剤をカッターナイフの先やピンセット等で、地道に取ってから接着します。


 
 そしたら、接着します。
アジャストロッドが動かなくなってはいけないので、ちょっと工夫します。



 
 どこを押しても、接着剤が出てこないようにクランプします。

接着が出来たら、塗装を直して出来上がりです。


 
  
 
ホームページにも書いたと思いますが、ネック折れ修理に関しては、修理屋さんによって方法や考えが様々です。

このように、接着した所から折れてしまっては話になりませんが、 みなさん長年培った技術や経験の元、仕事をされていますので、良い悪い、正解不正解はあまり無くて、その修理や料金等に納得できるか否かなのだと思います。

うちの場合、補強はしない理由はいろいろあります。
まず、補強しなくても良い接着剤があります。
補強するとすれば、それだけ手間も増えて、料金に加算されますし、一番の理由は折れるような衝撃が掛かった場合、いつもの辺りが折れてほしいのです。

ここが折れづらくて、根元側が折れてしまったりするのは、かえって面倒になってしまいます。



 
 
簡単に言うと、折れなくする修理ではなくて、倒した場合は折れたりすると言う前提。
但し、接着した所は折れないように、と言う考えです。