こんにちは。
今週の修理ギターの紹介は、ちょっと珍しい Martin です。
Martin M-38L
画像が裏返っている訳ではなく、レフティ・ギターです。
38LのLは Lefthand の 「L」 ってことです。
M サイズのマーチンもそんなに多くないですが、その左利き用。
Mは16インチですので、15 5/8インチのDサイズより大きい、マーチンでは1番大きいサイズ(他に J がある)で、胴の深さはDより浅い(多分トリプル・オーなどと同じ)サイズ、と言うギターです。
今回、何したかと言うといつものように、ネックのリセットです。
ハイポジションは指板の厚さを調整してからセットします。
ピックガードは塗り込んであります。
何年からか分かりませんが、上から貼り付けてあるだけで、何の加工もしていないピックガードと比較すると、品と言うか、高級感と言うか、全く違います。
ずっーと前に景山ヒロノブさんとお話させて頂いた時に、景山さんが 「今のピックガードは、下敷きみたい。」 と仰っていたのですが、それから私もその表現を頂いて、説明の際は使わせて頂いてます。
しかし、左利きギターは最後のチェックが上手く出生きないので、(タッチが逆)お客様に弾いてもらうまで、確信が持てない所がなんとも苦しいです。
セル巻きのヘッドもカッコよいです。
力木の剥がれもありましたので、そこも修理して出来上がりです。