DMZ・・・韓半島を南北に分ける非武装地帯(demilitarized zone)。DMZは世界で唯一の分断国家の象徴。DMZは1953年の停戦協定に基づき、西海岸の臨津江河口から東海岸の江原道・高城に至る休戦ラインを設定し、休戦ラインを中心に南北にそれぞれ2キロメートルを指定し、軍隊の駐屯や武器の配置を禁止した区域。
これまで、ニュースで見聞きはしてるけれど、正直全く興味がなかったDMZ。。。興味がないと言うよりは、知りたくなかった感じかな。。。
ただ、今回行ってみて思ったことは、「百聞は一見に如かず」。
たぶん、自分だけであれば、これから先行くこともきっとなかった場所だったけど、今回ツアーとして連れて行ってもらって、本当によかったぁ。実際目で見て感じるということは、大切なことだとつくづく思える場所だったかなぁ。
平和展望台に行くまでに、ずっとDMZの川沿い韓国北部を流れる漢江に合流する臨津江(イムジン河)沿いにバスで走っていくんだけど、ずーっと鉄柵が張り巡らしてあったり、見張り台があったり。。。
12月2週目。。。ヨンピョン島事件から1ヶ月もたってないので、さすがに日本人に会うことはなかったけど。。。
駐車場もバス以外の一般車は満車状態。駐車場から展望台までは、すごい坂ソウルタワーのところの坂ぐらいで、距離がもっと長い気がする。。。
到着したら、平和展望台ってことだけあって、鉄柵も見張り台もなくて、平和な感じ。。。
子ども達のグループや韓国人観光客はたくさーん。
DMZ(非武装地帯)のツアーはいろいろあるけれど、江華島の江華平和展望台は、他地域では展望しにくい北朝鮮の独特な文化生態を至近距離で感じながら眺めるように竣工され、2008年9月5日に開館。
地下と4階は軍部隊専用施設で、1階には江華の特産品と北朝鮮の特産物などを販売する土産品売り場と食堂、2階には高性能望遠鏡と南北の情勢など映像を通じて見られる施設、3階には北朝鮮の全土を一目で見ることのできる展望施設と、雲っても映像を通じて北朝鮮の全景が見られるスクリーン施設が設置。
2Fの資料室で、初めて見る北朝鮮のお金。。。なんか、キレイに陳列されてないのが妙に気になるけど。。。このお札たちは、貨幣改革前のお札なので、今は違う絵柄みたい。これは、1代前の絵柄らしい。。
3Fの展望台
画面では、日本語での説明もあって、なんだか緊張感のない語り口調がちょっとおもしろい。。。
展望台双眼鏡は1回500W。正直、人が人の生活をのぞくってのはどうなん??って思ったりしたけど。。。ツアーのスタッフさんが小銭を準備して下さってて、見たんだけど。。。運がよければ、北朝鮮のかたの姿が見えますってスタッフさんが言ってましたが、運が良かったのか・・・北朝鮮の方が歩いてる姿や2人で作業してる姿が。。。なんか不思議な感じ。。。
展望台横には、望拝壇。本当に北朝鮮までの距離は、近い。。。川の距離は一番狭いところだったら、2.3KMしかないらしい。。。韓国から200M、北朝鮮から200Mはそれぞれの管理下で、川の真ん中2KMの間は、誰も手を付けてはいけない場所なんだって。。。水泳選手なら5分で泳げる近さ。。。いちおうこの川の一番距離がないところに韓国と北朝鮮をつなぐ橋を架ける予定はあるらしいけど。。。
帰りはほとんど車も帰ってたけど、まだこれだけいる。。。日本で考えてたより、韓国の人にとっての北朝鮮は全然違うのかもなぁ。。
とはいっても、他のDMZにも行きたくなったってことではないけど、食わず嫌いをしないように機会があれば行こうかなぁー。
皮肉なことに、DMZは50年余りの間立入統制区域であったため、人間が全く手を加えていない地域なので、自然生態がよく保存されて、今ではどこよりも青々と茂て、山岳地帯から海岸に至るまで、生態系はさまざまな生物たちの生息地となっているみたい。。。