(2013/12/14 加筆・整理しました)
さて、「浅見帆帆子にムカつく(?)理由」のオチ、いきますよー!
まず、
前記事をざっくりおさらいすると、
浅見帆帆子が提唱するところの「精神レベル」を上げるには、
浅見帆帆子が自分の本に書いている「精神レベルを上げる行動」を
ただマネしてもダメ、ということ。
そうじゃなくて、
浅見帆帆子の精神構造、つか精神状態だな。
そっちのほうをマネすべきだ、ということでした。
そして、
みなさんも、また、たぶんホホコタン本人も、
「精神レベル」というモノが本来意味すべき所を誤解してるし、
「精神レベルを上げる行動」リストが本当に目的とする所を誤解してる
ということでした。
なにがどう誤解なのか気になったそこのあなた、この記事は逃げませんので
まず前記事から読んでください。
……。
さて、
じゃあなんでホホコタンは実際に幸運であるにも関わらず、
この人の本には何が幸運を招くのかイマイチ的を射たことが書かれてないのか。
なんでこの人の本を読んで、人によっては読み違えてしまうのか。
これについて、瀬野はこう考えてる。
* * * * *
ちょっと話をそらすけど、瀬野の体験談をする。
瀬野は大学で理工学部に通っててね、プログラミングを専攻してた。
そこで、人工知能の授業があった。
で、人工知能のプログラムをつくったら、
今度はその人工知能にデータを喰わせて、学習をさせなきゃならない。
ところが学習のためには、
正しいパターンと、間違ったパターンの両方のデータを喰わせなきゃならんのだ。
学習のために、間違ったパターンしか読ませないというのは論外。
これじゃいつまでたっても人工知能は正しいパターンを学習できない。
しかし、
人工知能に正しいパターンだけしか読ませなかった場合も、
学習はうまくいかない。
この場合、「そのパターンを正しいと判断するためのポイント」が
いつまでたっても人工知能には理解できないのだ。
これは人間でも同じことなのだ。
なぜそれが正解かという「判断のポイント」を学ぶためには、
正しいパターンの情報と一緒に「このパターンは正しい」というフィードバック、
なおかつ
間違ったパターンの情報と一緒に「このパターンはダメ」というフィードバック、
両方の情報が必要なのだ。
* * * * *
はい。
ここで話をホホコタンに戻すよ。
この人は初めっからお金持ちの子女な訳だ。
それで貧乏人よりも、自分を肯定される機会が多かった。
例えば、欲しいものだって我慢することも少なかったろうし、
行きたい場所だって大人の事情でだめとか言われることも少なかったろう。
あれだ。
庶民っていうのは、子供の頃からずっと、
親や周囲の人間に対して
「ほんとはこれが欲しいけど、これを欲しがったら
お金がかかるから、親が困るんじゃないか」とか
「これをやりたいけど、どうせダメって言われるんじゃないか」とか
そういうふうに気兼ねをすることで、
「自分の本心を否定すること」を学ぶのだ。
しかし、
これが暮らしにたっぷり余裕のある家の嬢ちゃんだったら、
こんな、自分の本心を自分で否定する機会はぐっと減る。
そんなわけで、
ホホコタンっていう人は
初めっからずっと幸運を呼ぶ精神状態でいられた のだ。
そして それゆえに、ずっーとうまくいっていた のだ。
* * * * *
そういう、
「ずーっとうまくいったこと」しか体験してない人間に、
「どんな場合にうまくいかないか」ということは、わからない。
そしてまた、
「自分を否定する」ということを体験していない人間に、
「自分で自分を否定してばっかりの人間がいかにうまくいかないか」
ということだって、わからない。
だから、
本の通りやっても全然うまく行かない人が
ホホコタンに対して、いくら
「本に書かれたとおりやってるにも関わらず運が良くならない」と
文句を垂れたところで、
それは別に、彼女のせいではない。
彼女にはそれが何故かなんて理解不能 なのだ。
この人には、
いくら努力をしても不運なままの人の頭の中身なんぞわからない。
そしてその人がなぜ不運なままのかというポイントもわからない。
この人には、
自分の運を良くしてきたポイントがいったいどこにあって、
同じことやってもイマイチ運の良くならない人といったい何が違うのか、
把握できてない。
だから、あなたがどれだけ精神レベルを上げようと
どんなに努力してきたか だって、彼女には理解不能 なのだ。
彼女には
「どんなに頑張っても運が良くなれないのなら、精神レベルが低い」
という結論しか言えない。
「天国に行くのに最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである」
とはマキャベリの言ったことだけど、
天国へ行く道 だ け にしかいたことのない人が
道案内できるのは、自分のいたあたりにいる人だけ。
全然違うところにいる人のことは道案内できない。
それだけのことだ。
だけど。
それで、
そういう自分とはだいぶ違う状況にある人を
(わざとではないけど)ミスリードしてしまってて、それで効果がないのを、
結果的に 「それは精神レベルが低いんです」って
一蹴するような形 になってしまってる訳だから、
そりゃ、ムカつく よね。
* * * * *
そんな訳で。
浅見帆帆子の本の通りやってても
一向に運が良くならないからといって、
「浅見帆帆子ってどうせ頭ん中がお花畑だしムカつく~」と、
浅見帆帆子のせいにしている場合ではないのだ。
そうではなく、
ホホコのことなんざほっといて、
とっとと自分の頭に満開の花を咲かせるべき なのだ。
* * * * *
ここまで読んで、
「『精神レベル』が本来意味すべきだったものってなんだっけ」
と思ったあなたは前記事へ。
「そんじゃてめえ、
自分の頭にどうやったらそんな満開の花が咲くんだよ」
って思った、そうそう、そこのあなた。
瀬野がどうやって「頭に花を咲かせたか」っていうと、
もう!
なんべんでもいうよ!!
「今の自分自身、今の状態を、
『自分はこれでいいのだ』と自分で肯定する」
「自分の考えてること、自分の行動は全部『当然だ』と
自分で肯定する」
これをひたすら続けること!
具体的には、
この「幸せエクササイズ」の目次にまとめてる
1)のエクササイズです。
ええ。
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