知人の所から瀬野の本を出そうとして
その知人とは物別れに終わってしまった訳だけど、
冷静に考えると、その知人は、
自分のところのターゲット層には売れる見込みがない文章を
丁寧に読んでくれて、話の作りが甘い所に的確な指摘をくれた訳でして、
正直付き合いにくい人物だけど、実は超いい人だよなと思った瀬野です。
商売にならない文章を真面目に批評してくれる編集なんていないんだよ。
かといってこの知人はそのことにお礼言えばキモがる人だし、
でももっかい頭下げるかともちょっと思ったりもしたけど、
原稿の読み合わせして知人のアドバイス聞いてるうちに
瀬野自身が毎回なぜか超つまんなくなるので
やっぱりその知人の所はやめときます。
* * * * *
その知人に突っ込まれたことで、
「現実」と「幻想」について補足しておくべきことがあります。
知人は
「お前は自分が今夢を見てるとどうやって認識すんだよ」
「統合失調症の妄想は現実とどう区別つけるんだよ」
という指摘をしてくれたのですが、
うん。
まず、このブログでは「現実」と「幻想」が通常の意味とは異なります。
だから瀬野はここでわざわざ「」つけて書いてます。
カッコつきの「現実」「幻想」はこのブログでは独自解釈です。
で。
どういう物が「現実」で、どういう物が「幻想」かという定義は
「現実と幻想と思考と感覚」で解説しています。
「現実」とは「意識するために、思考や判断や想像をする必要がないものごと」
「幻想」とは「意識するために考えや想いを巡らせる必要があるものごと」です。
その上で、瀬野は、
● 今の自分は夢なのかどうかを自覚することは無意味
● 明晰夢だろうとそうでなかろうと、自分が今
夢の世界のまっただ中にずっぽりいるのなら、
その夢こそが「現実」
● 今ここの自分が思考などを通さず知覚していることは
とにかくそれは「現実」として扱う
という考えをとります。
つまり、自分が今ここでナマに体験してるなら、それが夢だろうが
統合失調症の妄想だろうが、このブログとしては、それは「現実」です。
んーっと、例えば、
天使とか神様の声とか、本当に自分には聞こえるのー
幽霊とか、チャクラやオーラとか、エネルギーの流れとかが自分には見えてるのー
と言う方にとっては、その
天使や神様の声、幽霊、チャクラ、オーラ、エネルギーは「現実」ってことです
瀬野はそういうのは見えない聞こえない人なので、
瀬野にとってそういうのは「現実」じゃないです。
（強いて言うなら、チャクラがあると言われている場所には
意識を集中させやすいから、
そこの体感は比較的感じやすいなぁってくらいで）
それにしても、
「現実とは五感が直接感じ取ってるもの」って説明や、
「現実」「幻想」という言葉はあまり良くないかも思えてきた瀬野です。
だってあんたら、このブログで定義した意味での「現実」・「幻想」か、
一般的な意味での現実・幻想を区別しないで
「現実って幻想だったんだよ！」とかこのブログでコメントするでしょ。
どういう意味でその単語を使ってるのかはっきりさせていないなら
コメント返ししたって混乱します。
そんなん巻き込まれるの嫌だわ。
しかし、それは多分瀬野が使ってる用語がうまくないからなんだろうな。
もっと適切な説明とか用語を考えた方がいいかもです。
うーん。
「今ここの自分が根拠も説明もなくて知覚している、今ここにただ存在してるものごと」
（……今まで「現実」って言ってたもの）と
「それ以外の、ものごとにまつわる説明やらエピソードやら物語」
（……今まで「幻想」って言ってたもの）
とかそういう風にした方が瀬野が考えてることに近いんです。
でも言葉がごちゃごちゃして美しくないなぁ。
* * * * *
ちなみに知人は
「そんな夢だの妄想だのと今体験してる事の区別なんてつくわきゃないだろ」
という立場の人です。
……結局同じことを言いたいのになんで怒られたんだろう。
いや、瀬野の文章で説明に選んだ例えが良くなさすぎた。
瀬野の文章も「結論が当たり前すぎてピンとこない」と言われました。
この知人、悟ってる自覚もってないけどすごく悟ってるかも。
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