A l k a l o i d | 星詩-ほしうた-暮らし

星詩-ほしうた-暮らし

星占いと詩作(ことば)のコラボ生活...およびいわゆる占いウォッチャー(笑)+「占星音楽-ほしうたうらない-」コンテンツ発信に向け、現在ゆる々絶賛奮闘中


紅(くれない)の満月が昇るとき

心のどこかによみがえる

それは本当の私の姿


何も重ならない歳月(とき)を生きてきた

ただ独り停まりかけの時計


黄昏の傷跡に染みてくる

柔らかくシドケナイ優しさ


誰も私を拘束(しば)れはしない

ここに満ちる感情(おもい)が真実だから


蠍座の毒が この身体支配しようとも...



少女は大人になり 大人は少女に戻る

そして私は女を悟(し)る 孤独に芽生えた幻のなか


誰かが私を暴き この胸の秘密を盗んでも

その手に残るのは 透明な蝶の蛹(ぬけがら)だけ

 

暁の夜空によく似てる

つめたくあたたかい羽の色

それは瞳が宿してる焔(ほのお)



生まれ変わるその日が来たのならば

歓びの蜜で 哀しみも潤すでしょう...



想いは憎しみになり 憎しみは諸刃になる

そして私は虚空に舞う 眼差しに秘めた紫のまま


貴方が私を裁き この罪の雫を受け止めたら

真実がみせるのは 衝動の不実なたくらみだけ


そっとよぎる 壊れかけの微熱...


黄昏の躊躇(ためらい)に触れてくる

生温かく残酷な優しさ


誰も私に気づきはしない

胸にかげる感情(おもい)があふれだしても


蠍座の毒が この身体支配しようと縋る...



少女は大人(おんな)になり 大人(おんな)は少女に戻る

そして私は希望を悟(し)る 恥辱に沈んだ生贄を狩り


誰かが私を暴き この胸の秘密を盗んでも

その手に残るのは 透明な蝶の蛹(ぬけがら)だけ


幻想の痛みを いつかその腕に抱いて...





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