倍率100倍の人気企業を退職した理由とは・・・?~ジュエリーアドバイザーへの道⑦ | 東京青山 想いをつなぐ婚約指輪リフォーム専門店 JewelryRose代表 細川文のブログ

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米国公認宝石鑑定士GIA G.G.、元Tiffany&Co副店長で、現在ジュエリーデザイナー、JewelryRose代表、細川文のブログです。

こんばんは、宝石鑑定士セレクトのアクセサリーショップ Love_jet MAXIMUM」店長の細川文です。「ジュエリーアドバイザー」でグーグル検索すると1ページ目の最後に表示されるのが私です。働く大人の女性がもっとジュエリーとアクセサリーを楽しむためのお手伝いをしたいと思っていますラブラブ


それでは、ジュエリーアドバイザーへの道7をお届します!

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美しいデザインと一流の輝きがありながら、もっと手頃な価格のものを提供できたら、手に入れやすいし、気軽に着けられる。

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もし独立してそういうものを提供することができたら・・・。

そんなことをぼんやりと考えていましたが、どこから手をつけたらいいか分からず日々が過ぎて行きます。そんなときに、学生時代の友人2人と久しぶりに会ったのでした。2人ともメーカーに勤める総合職。一人は繊維メーカーの営業担当、一人はおもちゃメーカーの企画職です。その頃、正に「世界の工場」と呼ばれた中国の自社工場の話で盛り上がるのでした。

「それが、検品したら半分くらい規格外なの。損益分岐点上がっちゃって、価格が合わなくて。」「旧正月が終わると、スタッフが工場に戻ってこないんだよね。」「こないだ、ようやく夏休みを取ったら、新商品が発売日に間に合わないかもしれなくて、急に上海に飛んだの。」「ワニ革が使われてたから、税関でストップしちゃって。」

2人とも、「製品を作り、それがお客様の元に届くまで。」の全体像をしっかりと把握し、ビジネスの流れについて、とても詳しく知っているように見えるのでした。

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損益分岐点って何?なんでワニ革だと税関で止まっちゃうの?2人の言っていることがまるで分からない私。私って何にも知らないんだなぁ・・・。

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今のままでは、独立しても右も左も分からない・・・。Tiffany&Co.では、デザインや企画は全てNYが一括して行っていました。東京のオフィスでもマーチャンダイズやマーケティングのチームはありましたが、それもこれも「ブランド」あってのこと。スモール・ビジネスを立ち上げ、軌道に乗せるためのノウハウは全く分かりません。

そのとき私は入社5年目。仲の良い同僚、尊敬してくれる後輩たちがいて、上司の人となりも分かってきて、居心地の良い職場のはずなのに、なんとなく「いるべきではない所にいるとき」独特の居心地の悪さがありました。よく分からない焦りを抱えていたのです。


そんなある日、副社長のオフィスに呼ばれました。何だろう、とどきどきしながら向い側の席に座ると、
「新店舗の立ち上げに行って欲しいの。」と言われました。異動の辞令でした。
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心の中で「今がタイミングだ!」という、閃くような確信がありました。

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そしてゆっくりと言いました。「申し訳ありませんが、新店舗へは行きません。」「異動は断れないのよ。知っているでしょう?」そうなのです。辞令に対しての回答は、YESだけ。それができない人間は会社を去る仕組みなのでした。「短い間でしたが、お世話になりました。」
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遂に言ってしまいました。もう後には引き下がれません。

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副社長からは、「あなたは馬鹿よ。」と言われましたが、心の中は火がついたような気持でした。「転職して、独立に繋げられるような会社に行こう!次の会社で、ビジネスの仕組みが分かる人間になるんだ!」
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人も羨む人気企業かもしれないけど、私は違う道に行く。

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そして誓いました。必ず、理想の会社に1ヶ月で入社してみせる、と。・・・・・続く。

私の経歴をお話しすると、ときどき「なんでTiffany辞めちゃったの?もったいない!」とおっしゃる方がいます。いわゆる「一流ブランド」というところは、コストを考えずに、「美しさ」を徹底的に追求した製品を作ることができます。商品は職人の持つ技術の粋を集めた逸品ばかり。そういうものに囲まれていた日々は確かに最高でした(^_-)-☆



→→→ジュエリーアドバイザーへの道⑧転職、そしてプロポーズ!



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