インドで騙される~ジュエリーアドバイザーへの道② | 東京青山 想いをつなぐ婚約指輪リフォーム専門店 JewelryRose代表 細川文のブログ

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米国公認宝石鑑定士GIA G.G.、元Tiffany&Co副店長で、現在ジュエリーデザイナー、JewelryRose代表、細川文のブログです。

こんばんは、宝石鑑定士セレクトのアクセサリーショップ Love_jet MAXIMUM」店長の細川文です。働く大人の女性がもっとジュエリーとアクセサリーを楽しむためのお手伝いをしたいと思っていますラブラブ



それでは、ジュエリーアドバイザーへの道2をお届します!


さて、何も考えずに電機メーカーに就職した私は、「ここで何をしているんだろう。」と焦りながらも何をしていいか分からず日々を過ごしていました。そしてやってきた夏休み。お休みはたっぷりもらえたので、
前から行きたかったインドへ旅行へ行くことにしました。



暇に任せてガイドブックを読み込んでいると「ルビーやサファイアの産地として有名。」と書かれています。元々宝石が好きだった私は、「へ~、じゃあ記念に1つ買ってみようかな。」と思いインドへ旅立ちました。


首都デリーで観光の帰り道、ガイドに「どこか行きたいところはあるか?」と聞かれたので、「宝石が買いたい、ルビーかサファイアが買いたい。」と言いました。車でかなり走って、連れて行かれたのはなんとも怪しげな一軒家。ガイドが何か言うと、すごい数の宝石が入った箱を持って男たちが現れました。私たちが座るテーブルの前に次々と並べられる宝石たち。



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正に、「しまった。」という状況。


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「なんで宝石が買いたいなんて言っちゃったんだろう・・・。」そう思いながらも、出来る限り小さなピアスを手に取ってみます。ちゃちな細工で何とも偽物っぽい・・・。価格を聞くと数千円でしたが、どう見ても数百円のものに見えます。友達は「あや、本物かどうか分からないよ。」と言います。しかしどう考えても何も買わずには帰れないという状況。友達は心配そうにしています。自分の浅はかさから友達まで怖い目に
遭わせているのです。



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デリー郊外の小さな一軒家で、十数人のインド人男性に囲まれた友人と私。日本に無事帰れるの?


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くやしいけど、無事に帰るためには何か買うしかありません。せめてもの抵抗を、と思い「保証書は?」と聞くと「ちゃんとある。」と答えました。とにかくこの状況から逃れたい。「じゃあ、これを買います。保証書を下さい。」するとなんと、その辺りにあった紙に何やらインドの言葉でさらさらと書き、「はい、保証書。」と渡されたのです。



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がっかりしました。

数千円は捨ててしまったも同じです。


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その後は、無事にホテルに帰れました。お金としては数千円で済みましたが、とにかく腹が立ってたまりません。「自分から進んで騙されに行った」ということが、くやしいのです。猛烈に反省しました。「宝石について何も分からないのに、外国で買おうなんてバカだった。帰ったら、ちょっと調べて見よう。」



・・・そうなんです、このインドでのニセモノ事件が、ジュエリースクールに通うきっかけになったのでした。もちろんこのときはまだ、ジュエリーを生業にするなどとは夢にも思っていません・・・。
続く・・・。



さて、そのインドで買ったサファイアのピアスはどうなったのか?実は、私のジュエリーボックスの中にまだちゃんとあります。そして、手書きの保証書も。(笑)今となっては、自分の浅はかさを思い出すためのツールになっています・・・。






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