■香功(Xiang Gong/シャンゴン)霊視改善レポート
【金龍擺尾】By はすみ
<はじめに>
香功は、練功中に芳ばしい香りを感じる人もいることから「香功」と呼ばれ、その正式名称は中国仏法芳香智悟気功という。
2000年余年に渡って弟子から弟子へ秘伝されてきた仏法気功で、これを1988年に田瑞生(でんずいせい)師が洛陽で公開したものが、一般に広がったようである。
香功には、3つのランクがあり、現在では、主に初級が香功として気功関連書籍などでも紹介されている。中級までは手順を簡単に入手することができるようだが、さらに上の高級というランクに至っては、一般に公開されていないようである。
香功は「調息(呼吸を整える)」や「意守(イメージを保ち続ける)」を意識して訓練する必要がないほど洗練された功法とも言われており、単純な動きにもかかわらず、極めれば身体全体が丹田となることが期待されている。
その効果は絶大な気功法として宣伝され、普及している。
HTでは、現代に伝わっている香功を調査し、本来あるべき古代の気功法としての本質的な姿を蘇生することにチャレンジした。
▼一般的に普及している金龍擺尾▼
足を肩幅に広げて立つ。
合掌した指先を前方に90度傾け、指先に力を入れて手のひらはつけないようにする。
その状態で、左に45度、右に45度、左右に動かす(手首だけで動かさない)。
これを左から始め、36回行う。
この情報だけでは、腕だけを使うダサい運動のようになってしまいがちである。
素人であれば単なる手首のストレッチ。
あわよくば合掌した姿勢の悪いおじいさんが右に左に拝み倒すだけのインチキ臭い運動になってしまいかねない。
肩までしか動きが伝わらない場合も多い。
自分の気を指先から放出する感覚で行ってしまう人もいるだろうし、どこからも繋がっていない、練られてもいないナンチャッテな気が細々と指先からお漏らしされてしまいかねない。
文字面では簡単な動作なので、あっという間に36回が終わってしまい、ありがたやーとインチキ臭く左右を36回拝んで「どこが金の龍が尾を振る動きなのだろう?」という感じになってしまうことが心配でならない。
▼霊視後の真・金龍擺尾▼
①大地にしっかりと足をつけて立つ。
強めにドンドンと足を床に踏みななおしてもいいだろう。
二つの足の裏の感覚を終始保持し、絶対に足の裏をその場から離してはいけない。
大地と一体になったと覚悟するべし。
大地に両足をしっかりつけて、自分はここにいるぞ~というイメージをもってもいい。
②敢えて指先から掌(と手首の境)まで力を入れてぴったりとくっつけた合掌をする。
敢えてぴったりとくっつけた合掌は、絶対に離してはならない。
脇は締めずに、縦に握った拳が一個入るくらいに空ける。
合掌した手の、手首の位置は鳩尾の前方におく。
合掌の指先を前方に90度傾ける(指先を水平に前に向けると言うこと)。
③まずは指先だけを、尻尾の先が細かく振動するようにクネクネと(金魚運動のように)左右へ振っていく。
指先からの振りを徐々に大きくしていき、指→手のひら→手首→腕全体へと振りを繋げていく。
両足と大地の意識を維持したまま、合掌の指先が大きく大きく振れていく流れに上半身全体が 追随していくまで繋げていく。
可能な限り無理のない範囲で背骨を捻るようにしていくと、指先が大きな∞を描くようになっていくだろう。
このとき初めて、大地に根差した丹田をコアとして指先までが繋がった、まさに龍の尻尾のような動きが生まれる。
続けていくうちに丹田が猛烈に活性され、全身から気が立ち昇ってくる。
「真・金龍擺尾」に至ってから7~36回を数えるとよいだろう。
==参加者からの感想==
大地にしっかりと足をつけるところから、違いますね。
グラウディングする感じで足を肩幅に広げて立ち、まずは大地につながったことで一本の芯が通った気がします。
次に合掌した指先を左右に振るところは、一瞬戸惑いながらも、さらに大きな振りになっていくと、丹田まで動きが伝わっていき、活性化されていくのがわかります。
もうこれだけで、身体全体が丹田になりそうです!!!
現在、普及している金龍擺尾と、今日教えていただいた金龍擺尾ではその差は歴然。エネルギーが違います。
今までやっていたのは、なんだったんだ~という感じです。