【世界最先端の経営学】を通した思考の整理④〈終〉|トレードオフにある「部分」と『全体』 | 【東京・吉祥寺】“しなやかに強く” 生きていく(#マルチポテンシャライト #アドラー心理学 #HSP)|たかのかた

【東京・吉祥寺】“しなやかに強く” 生きていく(#マルチポテンシャライト #アドラー心理学 #HSP)|たかのかた

「アドラー心理学」を軸に、誰もが自分らしさを取り戻し、また特に僕自身がそうでもあることから、HSP(人一倍敏感な人)の方が、自分自身の肯定的な言葉からセルフイメージを育てていき、“しなやかに強く” 生きていくためのお手伝いをしています。

こんにちは。山田 鷹です。


しばらくお休みしていたシリーズ、


こちらの本を通した思考の整理の、第四回目〈終〉。



最後となる今回は、


これまでの三回でさんざん振りかぶっておいて

その結論を述べるまでに至れていなかった


情報の受け取り方に関して、


僕がどんな示唆を受けたのか
をまとめてみました。


過去の記事はこちらから




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



 経営学ではこのように企業経営の一側面に焦点を定めて分析することが、実に多いのです。
 なぜでしょうか。それは、現在の経営学が「社会『科学』であること」を重視しているからだろう、と私は考えています。
〔中略〕
 現在欧米を中心に国際標準になりつつある経営学は、経営の実態に潜む「真理法則」を探求しようとしています。そして、複雑な経営の現実から真理法則を見つけるために、まずその一部に焦点を定めて、その因果関係を丁寧に解きほぐし、分解しようとします(「還元主義」といいます)。そこから導出された「経営の真理かもしれない」法則を、統計手法などで検証していくのです。
 しかし厄介なのは、実際の経営者にとってさらに重要なことは、複数からなるこれらの「部分」たちを足し合わせ、すり合わせて、最終的に「一つだけの意思決定」をしなければならないことです。
「全体を描いた」モデルでは、各部分における企業や消費者の行動を、ある程度単純化する必要があります。そうしないと「部分同士」の整合性がとれなくなるからです。「部分」を単純化することで、代わりに「全体の構造」を見えやすくしているのです。
 このように「部分を厳密に理論化すること」と「『部分』の集合である『全体』の構造を理論化する」ことは、トレードオフの関係にあるといえます。なかなか「木を厳密に見て、同時に森もしっかり見る」と都合よくはいかないわけです。
 経営学者がこの問題を乗り越えようとしていることもまた確かです。「部分と全体」のトレードオフに直面しながら、それでも「全体を描く理論」を生み出そうとする動きもあるのです。
〔中略〕
 いわゆる「デザイン思考」とは、複数の要素を一つのデザインとしてまとめ上げる思考ともいえます。したがってデザインスクールとの連携は、「全体をまとめあげる」理論を持たないビジネススクールが、「経営のデザイン」を求めるための知を探求しようとしているのだ、とも受け取れるのです。
〔中略〕
 ビジネススクールとデザインスクールの連携で得られる、「部分の科学」と「全体のデザイン思考」が融合すれば、ビジネスに有用な新しい知見・手法が、さらに生まれてくるかもしれません。

と、著者の入山氏の、

「部分」と『全体』に関する意見はこのような感じでした。





これを受け、
(ここからは僕の意見ですが、)


情報を受け取る際には

「部分」と『全体』という視点を持つことが大切だ
ということ


そして、


「部分」と『全体』は
トレードオフの関係性にあることをまえましょう
ということ
(トレードオフとは、一方を追求すれば他方を犠牲にせざるを得ない状態・関係のこと



したがって、それがどんな情報であれ
(「部分」に関するものであれ『全体』に関するものであれ)

そこに絶対的な正解を

求めようとするのは建設的ではない



というメッセージを僕は受けました。
(これって第一回目にも触れたよな・・・
結局同じことがいいたかったのか、自分)





これは、こうやって文字にしてみると

なんでもないようなことに感じ、


あたりまえじゃん!!!

って言いたくなるようなことですが、、


意外と日頃は
意識できていないことなんじゃないかなと思います。


経営の分野に限らず、
きっとどんな分野の情報でもそうだからね






情報に対して減点方式の姿勢で接し、


その情報源に対して揚げ足取り・粗探しをするのか、



それとも、


加点方式の姿勢で接し、


何かしらの気づきを得ようとするのか、



せっかく自分の時間を費やすのであれば、


僕は後者でありたいなと思います。
(もちろん、その情報にどのソースを介して触れたのか、や、
情報源との関係性などによる影響の多少はそれぞれあると思いますが)




◆◇◆おまけ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



いま思えば、このような大きな結論に至るまでの

単なる個人的な思考の整理過程だったのだと感じますが、


第二回目に既に提示してしまっているので、


参考までに、

本書に散りばめられている「部分」と『全体』について、

僕が感じたバリエーションを以下にまとめておきます。

                             
対立関係にある「部分」と『全体』
部分 全体
トランザクティブ・メモリー
= Who knows what
組織の全員が同じことを覚えている(知っている)こと
= What
チャラ男 & 根回しオヤジ を
ペアリングすること
“弱いつながり”を生かした創造性の高さ

組織内での強い人脈を生かしたアイデア実現化力の高さ
を一人が兼ね備えること
世界は“スパイキーな国際化”をしている
との認識
世界は“グローバル化&狭く&フラット化”している
との認識
中途半端なデモグラフィー型の
ダイバーシティー化
複数次元でのデモグラフィー型の
ダイバーシティー化
ハイブリッド・アントプレナー
(ハイブリッド起業)
フルタイム起業
科学化が始まってからの経営学 “ドラッカー”や“コリンズ”

相補的な関係にある「部分」と『全体』
部分 全体
科学 デザイン
知の深化 知の探索
コンポーネント(部分的)な知 アーキテクチュラル(組み合わせ)な知
CSR活動そのもの CSR活動の副次効果
企業収益性に占める影響項目としての
“産業効果”や“企業効果”
企業収益性に占める影響項目としての
“コーポレート効果”
                     
『全体』が「部分」を包括する関係にある「部分」と『全体』
部分 全体
“キャリアのたたみやすさ” や
“事業(会社)のたたみやすさ”
起業活性化
“タイプ1:研究中心の教授(経営学者)”
“タイプ2:教育中心の教授”
“タイプ3:実業界への啓蒙中心の教授”
米国ビジネススクールの教授
“フォーマルな情報”や
“インフォーマルな情報”
情報戦
“海外の先端の経営学の知見紹介”や
“日本のビジネスへの示唆”
本書のような
“日本で世界最先端の経営学を語れる人
(タイプ3)”


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



本シリーズでは、

運び方や終わらせ方が明確にイメージできてなかったため、



気づけば、
この本に書かれている内容に細かく触れていくような流れに
陥ってしまい、


自分で作った流れに飲み込まれそうになっちゃった。。。


あ~びっくり!!!・・・・
orz


おかげで
とってもお尻の重いシリーズに仕上がったのでした
(^_^;)・・・反省




経営学の具体的な部分について

このシリーズの中で知りたかった方、


本当にごめんなさい( ̄ー ̄;


力不足でございました。




次はもっとポイントを絞って、

スピード感のある感じを目指そうではないか♪


よし、がんばろー!!




最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。