インフェルノ | むすめの右フック

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インフェルノ(2016)

原題:INFERNO
時間:121分
製作国:アメリカ
ジャンル:ミステリーサスペンス

 

【監督】ロン・ハワード

【出演】トム・ハンクス / フェリシティ・ジョーンズ / イルファン・カーン / ベン・フォスター / シセ・バベット・クヌッセン

 

 

 

 

今月は、娘のリクエストで「君の名は。」を観て、さらに、

嫁のリクエストで「ハドソン川の奇跡」を観て、そして先週は、

やっと私の観たかった「ジェイソン・ボーン」を観れたんですが、

今週は、友達のリクエストで本作を観ましたw

 

いやぁ、学生以来ですよ。男と観に行ったのは。

しかも 二人っきりで。わははっ

 

 

-あらすじ-

このまま人口が増えると、100年後には人類は滅びちゃう。

なので、殺人ウィルスを拡散して、人口を半分に減らします!と、

何とも恐ろしいマニフェストを掲げる学者さんってお話なんですが、

 

それを トム・ハンクス扮するラングドン教授が食い止める。

はずなんですけど、教授は、なんと冒頭、プチ記憶喪失。

頭を怪我して病院のベッドで横たわってるんですね。

 

ダン・ブラウン原作の映画化、第3弾。

 

これは、なかなか凝った始まりで、掴みは上々!

私は、すっかり冒頭から引き込まれましたよねぇ。

ま、ちょと「ボーン・アイデンティティ」を思い浮かべたけどw

 

本作は、「ダヴィンチ・コード」、「天使と悪魔」に続く

ロバート・ラングドン・シリーズの三作目になるんですが、

お話的には繋がってないんで、これだけ観ても大丈夫です。

 

今回は、キリスト教は関係ない模様。

 

そもそも この ロバート・ラングドンとは何者か?なんですが、

この人は、ハーバード大学の教授さんで、宗教に関係する

美術品や図解や記号を研究してる学者さんなんですね。

 

「ダヴィンチ・コード」では、死体に宗教的なマークが描かれていた事から

ラングドン教授に お呼びがかかったんですけど、本作では、細菌テロが、

ダンテの『神曲』<地獄篇>に関係してるって事で呼ばれるんです。が、

 

ダンテの神曲の地獄篇って何?っていうw

 

これは、日本でいう「地獄絵図」ですね。針山とか灼熱地獄みたいな。

で、その西洋版「地獄絵図」に 事件のヒントが隠されてるわけです。

っていうかコレ、知らなくても どうってことなかったですw

 

いや、大体にして、このシリーズは、宗教用語とか歴史とか

そのアタリに詳しくない人には、なんだか小難しくてですね。

観たら頭から 煙が出るんじゃないかと 心配になるんですけど、

 

これが実際、観てみると、意外と分かりやすくてですね。

って言うか、教授が勝手にサクサク進んでくれるんで、

それに付いていけば良いっていう、こう 例えるなら

 

名探偵コナンでも観る感じでOK!っていうw

 

そして 私が、このシリーズで一番楽しみにしてるのは、

何と言っても そのロケーションですね。ロケ地が良いんです。

あとは、歴史的建造物や美術品のオンパレードっていうですね。

 

しかも その風景を いろんな角度から撮影してくれるんですよ。

普通の旅番組じゃ見れない、臨場感のある風景が見れちゃう。

これはねぇ、ちょっとした観光気分に浸れるんですよね。

 

ホント貧乏人には、もってこいの映画ですw

 

しかもその 国宝級の建物内で 大暴れしたり、

あと、隠し通路や 天井裏を 走り回ったりですね。

違う意味で、ハラハラ・ドキドキするんですよねぇw

 

本作でも 建物自体が重要文化財っていう博物館の天井をですね。

思いっ切り ブチ破ってましたけど、あれ、CGだったんでしょうか?

私は、お話よりもそっちの方が気になって、貧乏性だからw

 

 

と言うわけで、これは、

ぜひ劇場でお楽しみください!

 

 

 

 

 

 

 

ここからネタばれ、ご注意を

 

 

いやぁ、なかなか面白かったです。

私的には、いままで一番、良かったですね。

ただ、このシリーズが大好きで、原作まで読破してる友人は、

 

今までで、一番、ダメだった。とw

 

友人曰く、ちょとアクションに寄り過ぎだ。と、

あと、謎解きが簡単で、お話の先が読めちゃう。と、

本作は、思い入れが強い人には、今ひとつだったようですね。

 

あと、二人共通の意見としては、全体的に海外ドラマの

「24-TWENTY FOUR-」のお話に よく似てたなぁって事。

いや、最近、「24」もどきの映画が多い気がしますね。

 

本作は、今までで一番、難しかったですね。

 

謎解きが、じゃなくて、ストーリーの方が、ちょと難解でしたね。

先ほども言ったように 謎解きは、教授に丸投げで良いんですけど、

お話の方がですね。これ、ラングドン教授の記憶喪失を使って、

 

ミスリードするよう作ってあるんですよ。

 

だから最初は、なんのこっちゃ分からない。

しかも大機構って言う 聞いた事もない企業が出てくるし、

これ、セキュリティ会社で、依頼人を守ってくれる会社らしいです。

 

と言うわけで、分かる範囲でザックリ解説。

 

バイオテロを企てた ゾブリストって男は、WHO(世界保健機関)の

エージェントに追い詰められ 自殺しちゃうんですね。っていうか、

WHOって、そういうこともするんだと、ビックリw

 

そして、そこで手に入れた バイオテロの手掛かりとなる遺品に

ダンテの「神曲」地獄篇が 収められてたんですね。そこで、

そういうのに詳しいラングドン教授が呼ばれたと、

 

お話が、ややこしくなるのは、大機構の存在。

 

バイオテロのゾブリストは、その過激な言動からWHOに

目を付けられてたんで、民間の警備会社である大機構に

自分の身を守るよう依頼してたんですね。

 

ところが、その甲斐なく ゾブリストは死んでしまう。

しかも、彼の遺品が WHOの手に渡っちゃうわけですね。

そこで、それを取り戻すべく、ゾブリストの彼女と大機構が、

 

ひと芝居打つわけなんですよ。

ラングドン教授ごと、その遺品を強奪するわけです。

 

ここからが冒頭のシーンになるんですね。

 

だから、教授が銃で撃たれて記憶喪失になったと言うのは、

真っ赤な嘘で、薬物によって記憶障害を起こしてたんですね。

大機構側の作り話を 信用するように仕組まれたわけです。

 

ただ、この時点では、大機構は、バイオテロの事を知らなかった。

ゾブリストの死後、遺言であるビデオを観て、テロを知るんです。

そして、知ってからは、WHOと同じく、テロ阻止に動くわけですね。

 

しかし、医者のフリをしたゾブリストの彼女の家で、

教授のために 男物のスーツを出してきた時は、

あれ?って気づきますよねw

 

ただ、そのWHO側にも問題が。

 

WHOのリーダーは、ウィルスを横流ししようとしてるっていう

情報が流れてくるわけですよ。しかも、このリーダーは、

なんと!ラングドン教授の元カノらしい。。。

 

いや、ここで中年の恋愛話、いる?っていうw

 

そして極め付けが、ラングドン教授の記憶障害ですよ。

あの手この手で、こちら側を惑わせてくるんですね。

おかげで観てる間中、脳ミソ使いっぱなしでしたw

 

ただ、観終わってみれば、そんなに悪くない。

 

ラスト、ちょとバタバタしましたけど、楽しめました。

あ、そうそう、地獄絵図がフラッシュバックするシーン。

あれ、良かったですね。ちょとホラーっぽくて 私好みでした。

 

あと、テロを企てた男役の人、どこかで観たことあるなぁ…と、

ずーっと気になってたんですけど、調べてスッキリしました。

この人は、「3時10分、決断のとき」に出てた人ですね。

 

ラッセル・クロウの右腕的存在で、ラストにやらかしちゃう人ですよ。

いや、何やらかしたか、まったく思い出せないんですけど、

私も何か薬物を打たれたか。記憶障害のw

 

 

 

 

では、お試しあれ!