お雛様と吊るし飾り | Lancashire スローライフ

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明日(日本時間は既に今日ですが)は、ひな祭りですね。



昨年は、ひな祭り当日は、従姉が遊びに来たので、エジンバラに行ってたので、お雛様は飾らず。
今年は、2年ぶりに飾りました。
毎年、赤い布を用意して、敷きたいな~と思いながら、探すの忘れてしまって、今年も無し
お雛様の髪がちょっとうねってるのが、気になります
(前回の私のしまい方が悪かったんですね)



こちらは、札幌雪祭りの氷雪のお雛様です。
桃の花とぼんぼりもちゃんと飾ってありました。



そして、こちらは、京王プラザホテルのロビーに飾ってあった吊るし飾りです。
新聞でこの吊るし飾りが展示されてるのを知って、見に行ってきました。
もっとロビー中に飾ってあるのかと思ったら、この一部分だけだったのが、ちょっと残念でしたが、とても素敵でした。

  

こちらの作品は、キルト作家の松尾光代さんとひまわりグループ(埼玉県)が代々に渡り受け継がれてきた本絹古布を使用一針一針手作りした物です。
ここに飾られた人形の数は、約1000体にも及びます。ひな祭りは、それぞれの家庭において娘の健康と幸せを願った伝統的なお祭りで、展示の吊るし飾りは江戸時代に稲取温泉(静岡県)で始まったそうです。その時代、多くの人は、立派な雛人形が買える程、裕福ではなく、母親達は愛する娘の為に一針一針、着物地を縫い上げて人形を作りました。100種類を超えるつるし飾りには、そうした母親達の娘に対する成長や幸せへの願いが込められているそうです。



人形には、それぞれ意味があり、例えば、鞠は、弾むように元気に可愛らしく育つように。



巾着には、お金が娘のもとに集まりますように。
米俵には、きっと食べる物に困らないように・・・とかかな?



唐辛子には、娘に悪い虫がつかないように・・・等の意味が込められてるそうです










札幌駅からも至近距離のこのホテル、外国人のお客さんも沢山滞在してた様で、英語表記もされていました。
こういう本格的な吊るし飾りを見たのは初めてで、人形一つ一つにも意味があり、母親からの愛情がたっぷり包まれた飾りだったという事、今まで知りませんでした。
お雛様とは又違い、とっても素敵な日本らしい飾りで、素敵ですよね。
後代にも是非、繋げていってほしい伝統工芸だな~なんて思いました。