小さなスナック パープル・シャドウズ
1968年(昭和43年)9月2日付け オリコン・ランキング
1位 シーシーシー ザ・タイガース
2位 サウンド・オブ・サイレンス サイモン&ガーファンクル
3位 星影のワルツ 千昌夫
4位 小樽のひとよ 鶴岡雅義と東京ロマンチカ
5位 小さなスナック パープル・シャドウズ
6位 エメラルドの伝説 ザ・テンプターズ
7位 思案橋ブルース 高橋勝とコロラティーノ
8位 新宿そだち 大木英夫・津山洋子
9位 サイモンセッズ 1910フルーツガム・カンパニー
10位 花と蝶 森進一
小さなスナック
パープル・シャドウズのデビューヒット曲。
歌のヒットに乗って、藤岡弘主演で映画化もされています。
僕が初めて君を見たのは
白いとびらの小さなスナック
一人ぼっちのうしろ姿の
君のうなじがやけに細くて
いじらしかったよ
僕がその次君を見たのも
バラにうもれたいつものスナック
ギターつまびく君の指さき
ちょっぴりふるえてつぶやくようで
かわいかったよ
「小さなスナック」 パープル・シャドウズ
作詞・牧ミエコ 作曲・今井久
作曲したのは、パープル・シャドウズのリーダー兼ボーカルだった今井久です。
今井久は同時にリードギターで、この曲では繊細なギターテクを披露してくれています。
パープル・シャドウズは元々はハワイアンを目指し、歌手の大橋節夫に師事していたようです。
大橋節夫は、加山雄三が学生時代に憧れたり、石原裕次郎が愛唱していたなど、多くの歌手に影響を与えたハワイアン歌手です。
代表曲に「倖せはここに」があります。
このオリコン・トップ10をみると、グループサウンズ、演歌、ムード歌謡が散りばめられて、味わい深いものがあります。
パープル・シャドウズは一応グループサウンズに分類されていますが、ハワイアン出身ということもあるのか、ムード歌謡の雰囲気が色濃くありますね。
結局、パープル・シャドウズのヒットはこの曲だけですが、なんと、ロスインディオス&シルビアが後年1979年にカバーすることになる「別れても好きな人」を1969年に発売しています。
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倖せはここに 大橋節夫
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