『北帰行』 小林旭
さいはて慕情 - 北 - 帰る
ということで、『北帰行』 小林旭です。
1961年(昭和36年)に小林旭によりレコード化され、更には翌年、
小林旭主演の正月の日活映画「北帰行より渡り鳥北へ帰る」の主題歌に。
小林旭のハイトーン・ボイスにより、この哀愁ある曲は日本中に広まりました。
『北帰行』 小林旭
作詞・作曲 宇田博
♪
窓は夜露に濡れて
都すでに遠のく
北へ帰る旅人ひとり
涙流れてやまず
この歌は、小さい頃に良く風呂場で歌いました。
こんなマイナー調が好きな子供でした。
2番に、♪ おんない 我を去りぬ ♪という歌詞があります。
この意味がしばらくは解らなかったのですが、おんないは、恩愛なんですね。
結構つらい旅ですね。
この曲そのものは、さらに以前の戦前に中国大陸にあった旅順高校の学生・宇田博の手によって作られたもの。
学生であった宇田博は、今でいう不純異性交遊のため、
旅順高校を放校となり親元に帰ることに。
そうした失意の中で作った曲がこの『北帰行』でした。
この歌を聴いた友人達の口伝えで、代々、歌われていったといいます。
戦後、歌声喫茶で歌われていたのをレコード会社の敏腕プロデューサーによって見出され、小林旭によりレコード化されたのでした。
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