魅惑の昭和歌謡 森田公一とトップギャラン 『下宿屋』
先日観た「ティファニーで朝食を」で、オードリー・ヘップバーンが窓に腰掛けて、ムーン・リバーを歌っていました。
女性が窓に腰掛けて物思いにふける風情は、思わず声を掛けるのをためらいますね。
今日の夕飯何にしようかとか、テレビ何見ようかとかでは無さそう。
こっちを向いて、ニコッと笑ってくれれば良いけど・・・。
森田公一とトップギャランの『下宿屋』でもあの人が窓に腰掛け、白い横顔を曇らせています。
恐いです。。。。何を言い出すのでしょうか。
あの人の一言は、♪ 今日は別れに来た ♪です。
勢いで言っていないだけに、返す言葉を見つけるのが難しいです。どうしましょう。
♪
窓に腰かけ あの人は
暮れて行く空 見つめつつ
白い横顔 くもらせて
今日は別れに来たという
だらだら坂のてっぺんの
あの下宿屋のおもいでは
泣いて帰ったあのひとと
あとにのこった 白い花白い花
『下宿屋』 森田公一とトップギャラン
作詞・阿久悠 作曲・森田公一
同じ森田公一とトップギャランの『青春時代』同様に、若き日々を振り返る曲ですが、この『下宿屋』はまだ痛み癒しきらない時期の歌であった思います。
この歌が流行った頃は、下宿屋は多くありました。
かまやつひろしの『我が良き友よ』では、下宿屋のおばちゃんが酒もってやって来ますし、山本晋也監督のにっかつ映画もありました。
新しい住まいを探す時期ですが、下宿屋ってだんだん減ってきているんでしょうし、腰掛ける窓を持つ部屋も減ってきているかもしれません。
ヒットから30年経ち、今もなお、ほろ苦い青春時代を思い出す佳曲です。
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