前回は奴隷貿易が世界に与えた影響としてグローバル化(グローバリゼーション)、世界の一体化についてでした。


 今回は2つめの「産業革命」についてです。


 奴隷貿易によって蓄積された資本はジェームズ・ワットの蒸気機関の発明(1785年)に融資され、イギリス産業革命を大きく発展させました。


 ワットの発明は蒸気機関のエネルギーをピストン運動から円運動へ転換させ、この改良された蒸気機関は様々な機械の動力としてが応用されるようになりました。
 
 それまで工場は水力を利用するために川沿いに建設するしかなかったのですが、この改良で川を離れ都市近郊に工場を建設することが可能となり、新興商工業都市は増え、生産力アップ、人口増加などの国力アップにつながりました。
 
 ちなみに新興工業都市の代表格がイギリスのマンチェスター、バーミンガムです。
  
 さて、産業革命は工業革命とも呼ばれ、その基盤は綿工業で、その原料である綿花を三角貿易(イギリス・西アフリカ・南北アメリカ)で南北アメリカから輸入でき、原料を大量確保できたことで産業革命は急速な発展ともに奴隷貿易を活発化させていきました。
 
 また、南北アメリカでの原料大量生産には西アフリカの黒人奴隷の輸入が必要で、さらに黒人奴隷の大量確保にはヨーロッパの銃火器が必要であり、アフリカを踏み台にして、ヨーロッパが繁栄するシステム(三角貿易)ができてあがってしまったのです。
 
 アフリカの黒人奴隷を捕まえて、奴隷商人に売ってたのは同胞の銃火器を手にした黒人だったのは非常に悲しい事実です。
 
 ヨーロッパ、アメリカの欧米が今の世界の主要国になっているきっかけの一因は黒人奴隷貿易で、それで得た資本はイギリス産業革命の呼び水となり、ヨーロッパや米国北部に伝搬していき、欧米は大国に成長していきました。
 
 ご参考までに、私たちがヨーロッパで感動する建物や絵画(16世紀以降)の多くは奴隷貿易で得た豊富な資本が関係しており、その資本はさらに世界中の植民地化にも大きく関与し、植民地での略奪や搾取でヨーロッパ主要国に資本集中させたことも知っておくべきことでしょうか。


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