シクレスト(アセナピン)の等価換算表
新しい非定型抗精神病薬シクレスト(アセナピン)の等価換算はどの薬を基準にするかで微妙に異なる。
コントミン100㎎を基準とする等価換算
シクレスト 4㎎
エビリファイ 4㎎
クロザリル 120㎎
コントミン 100㎎
セレネース 1.6㎎
ジプレキサ 3㎎
インヴェガ 1.2㎎
セロクエル 60㎎
リスパダール 0.8㎎
セルチンドール 4.8㎎
ジプラシドン 16㎎
ルラシドン 16㎎
(セルチンドール~ルラシドンは本邦未発売)
セレネース1㎎を基準とする等価換算
シクレスト 2.5㎎
エビリファイ 2.5㎎
クロザリル 75㎎
セレネース 1㎎
ジプレキサ 1.8㎎
インヴェガ 0.74㎎
セロクエル 37.5㎎
リスパダール 0.5㎎
セルチンドール 3㎎
ジプラシドン 10㎎
ルラシドン 10㎎
リスパダール1㎎を基準とする等価換算
シクレスト 5㎎
エビリファイ 5㎎
クロザリル 150㎎
セレネース 2㎎
ジプレキサ 3.75㎎
インヴェガ 1.5㎎
セロクエル 75㎎
リスパダール 1㎎
セルチンドール 6㎎
ジプラシドン 20㎎
ルラシドン 20㎎
これらをみると、いかなる抗精神病薬を基準としても、シクレストはエビリファイと同等とみなされていることがわかる。
過去ログでは、コントミン、セレネース、リスパダールのどの薬を基準とするかで等価換算が異なる意見もあると記載している。また、基準とする薬を何㎎とするかでも換算表は異なる。
上の表は、たとえばジプレキサやリスパダールを従来服用している場合、どのくらいを目安に変更すれば良いか参考になると思われる。
シクレストがエビリファイとほぼ等価なんてあまり参考にならない。その理由はタイプがかなり異なるからである。それに比べ、シクレストがジプレキサに比べ若干、力価が低いことは重要だと思われる。
コントミン100㎎
シクレスト 4㎎
ジプレキサ 3㎎
リスパダール 1㎎
シクレスト 5㎎
ジプレキサ 3.75㎎
なお本邦では、ジプレキサとシクレストはいずれも最高用量は20㎎とされている。ということは、力価的にシクレストはジプレキサ20㎎に相当する用量は投与できないことになる。
上と関係がないと思うが、20㎎投与した場合、シクレストはジプレキサより若干、薬価が低く設定されている。
シクレスト
5㎎ 274円
10㎎ 411円
2017年4月末まで投与制限(2週間まで)。
シクレストは当初は評判を見る病院も多いことや、舌下投与というやや従来と異なる投与法であることもあり、すぐには導入されない病院も多いかもしれない。
ただし院外処方は別だと思うが、院外処方は外来患者に限られるのもあり、このようによくわからない非定型抗精神病薬は、心理的に外来患者には新規投与しにくいものである。
僕はまだシクレストは4名にしか処方していない。(そのうち1名は既に中止)
自分の場合、新しい向精神薬は投与初期に何らかの悪い変化があった場合、すぐに中止してしまうため、中止例が多くなる。
したがって評価には時間がかかるのが普通である。このブログはエビリファイの発売直後に始めており、過去ログをずっと読むとエビリファイの評価の変遷がよくわかる。
注意:中止例は若い人だが、処方後1週間ほどで感染症を起こし入院したため。その際、本人は中止を残念がった。過去ログにこれに関係する記事がある>リエゾンでのせん妄
参考
抗精神病薬の等価換算表
セレネースを基準とする等価換算
たいていの抗精神病薬は、定型、非定型を問わず、大量に使うと躁状態に有効である
コントミン100㎎を基準とする等価換算
シクレスト 4㎎
エビリファイ 4㎎
クロザリル 120㎎
コントミン 100㎎
セレネース 1.6㎎
ジプレキサ 3㎎
インヴェガ 1.2㎎
セロクエル 60㎎
リスパダール 0.8㎎
セルチンドール 4.8㎎
ジプラシドン 16㎎
ルラシドン 16㎎
(セルチンドール~ルラシドンは本邦未発売)
セレネース1㎎を基準とする等価換算
シクレスト 2.5㎎
エビリファイ 2.5㎎
クロザリル 75㎎
セレネース 1㎎
ジプレキサ 1.8㎎
インヴェガ 0.74㎎
セロクエル 37.5㎎
リスパダール 0.5㎎
セルチンドール 3㎎
ジプラシドン 10㎎
ルラシドン 10㎎
リスパダール1㎎を基準とする等価換算
シクレスト 5㎎
エビリファイ 5㎎
クロザリル 150㎎
セレネース 2㎎
ジプレキサ 3.75㎎
インヴェガ 1.5㎎
セロクエル 75㎎
リスパダール 1㎎
セルチンドール 6㎎
ジプラシドン 20㎎
ルラシドン 20㎎
これらをみると、いかなる抗精神病薬を基準としても、シクレストはエビリファイと同等とみなされていることがわかる。
過去ログでは、コントミン、セレネース、リスパダールのどの薬を基準とするかで等価換算が異なる意見もあると記載している。また、基準とする薬を何㎎とするかでも換算表は異なる。
上の表は、たとえばジプレキサやリスパダールを従来服用している場合、どのくらいを目安に変更すれば良いか参考になると思われる。
シクレストがエビリファイとほぼ等価なんてあまり参考にならない。その理由はタイプがかなり異なるからである。それに比べ、シクレストがジプレキサに比べ若干、力価が低いことは重要だと思われる。
コントミン100㎎
シクレスト 4㎎
ジプレキサ 3㎎
リスパダール 1㎎
シクレスト 5㎎
ジプレキサ 3.75㎎
なお本邦では、ジプレキサとシクレストはいずれも最高用量は20㎎とされている。ということは、力価的にシクレストはジプレキサ20㎎に相当する用量は投与できないことになる。
上と関係がないと思うが、20㎎投与した場合、シクレストはジプレキサより若干、薬価が低く設定されている。
シクレスト
5㎎ 274円
10㎎ 411円
2017年4月末まで投与制限(2週間まで)。
シクレストは当初は評判を見る病院も多いことや、舌下投与というやや従来と異なる投与法であることもあり、すぐには導入されない病院も多いかもしれない。
ただし院外処方は別だと思うが、院外処方は外来患者に限られるのもあり、このようによくわからない非定型抗精神病薬は、心理的に外来患者には新規投与しにくいものである。
僕はまだシクレストは4名にしか処方していない。(そのうち1名は既に中止)
自分の場合、新しい向精神薬は投与初期に何らかの悪い変化があった場合、すぐに中止してしまうため、中止例が多くなる。
したがって評価には時間がかかるのが普通である。このブログはエビリファイの発売直後に始めており、過去ログをずっと読むとエビリファイの評価の変遷がよくわかる。
注意:中止例は若い人だが、処方後1週間ほどで感染症を起こし入院したため。その際、本人は中止を残念がった。過去ログにこれに関係する記事がある>リエゾンでのせん妄
参考
抗精神病薬の等価換算表
セレネースを基準とする等価換算
たいていの抗精神病薬は、定型、非定型を問わず、大量に使うと躁状態に有効である