デパケンシロップとエピレナートシロップ | kyupinの日記 気が向けば更新

デパケンシロップとエピレナートシロップ

デパケンシロップは、デパケンRのように大きな剤型が服用できない人には便利な薬である。僕はデパケンシロップは老人によく処方している(過去ログの通り)。

デパケンシロップは5%なので、10ccで500mg相当になる。非常にわずかな量で結構なmg数になっているのである。

実はデパケンシロップにはジェネリックがあり、エピレナートシロップと呼ばれる。薬価差はそれほど大きくないが、もちろんエピレナートの方が安い。(エピレナート以外にもあるかもしれないが、僕は詳しくない)

最も謎なことは、

デパケンシロップは赤色澄明。

なのに、

エピレナートシロップは無色透明。

であること。ジェネリックなら同じ色にするのが普通だ。

しかしよく考えると、錠剤ならともかく、液剤は種々の点で無色である方が優れている。デパケンは精神科の薬であり、色を気にして拒薬する人が珍しくないからである。(血が混ざっているので飲まない、とか)

先発品がデパケンシロップであることを考えるに、エピレナートシロップは一歩進化しているとも言える。(メーカーの努力?)

はっきり言って、デパケンシロップに色が付いているのはいらんことである。

エピレナートシップは第一三共により販売されている。効果もデパケンシロップと区別がつかない。

参考
デパケンRのテーマ
エビリファイの液剤の量が多い理由
セレネース液とリスパダール液