アンリ・エーの精神医学マニュエル | kyupinの日記 気が向けば更新

アンリ・エーの精神医学マニュエル

kyupinの日記 気が向けば更新 (精神科医のブログ)

今日は全く違うエントリを書きあげたが、アップロードする瞬間、右のリンクのどこかに触りパーになった。1つ戻っても記事は消えていた。ガックリである。こういうのをアメブロはなんとかしてほしい。書き上げるまで40分もかかったのに・・

というわけで、急遽「精神医学マニュエル」をアップしてみた。これはアンリ・エーによる「黄色の教科書」である。アンリ・エーはフランスの人なので日本の伝統的精神医学からは少し毛色の異なる教科書と言える。

当時、医局では、なぜかこの本が最も推奨されていたが、今考えても謎過ぎることであった。

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序文ではアンリ・エー自らが一筆書いている。この教科書は今は絶版でなかなか手に入らないが、アンリ・エーの他の書物は手に入るようである。数年前に、アマゾンで中古本として売っているのを見たことがある。

なお、この本の定価は1万円であった。(たぶん大学生協で購入)

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うつ状態の治療の記載。もろに直訳風に書かれているのが特徴。

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上は、抗うつ剤療法の記載である。当時、あまりにもプラクティカルな記載に驚愕した。このようなタイプの教科書は、他になかったからである。

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少し拡大しているが、トフラニール(イミプラミン)のアンプルをどのように使うかが記載されている。当時、フランスではトフラニールの注射剤が発売されており、臨床で使われていたことがわかる。

当時は知らないが、現在の日本ではアナフラニールの点滴がメインである(注射治療では)。

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ドグマチールのことが触れられているのが興味深い。(ドグマチールはフランスで開発されている)

(実は、このエントリも途中で飛んで書き直しになった。半分だけね。今日はついていない。)