リスパダール・コンスタ(続き) | kyupinの日記 気が向けば更新

リスパダール・コンスタ(続き)

リスパダール・コンスタの話はこれで3回目になる。いよいよ、リスパダール・コンスタは今年6月23日に発売になるらしい。前回の情報の補足として、3剤型、

25㎎  (2㎎)
37.5㎎ (3㎎)
50㎎  (4㎎)


いずれも2mlのアンプルであり、量は変わらない。従来の持続性抗精神病薬との相違は、油を使っていないため、痛みと硬結が少ないこと。ハロマンスなどはなんとゴマ油に溶かしてあるので、硬結と局部の炎症が目立っていた。その欠点が改善されている。

リスパダール・コンスタは向精神薬では初のマイクロスフェア製剤であり、リスペリドンがこのマイクロスフェアから徐々に放出されることより薬効が現れる。このマイクロスフェア製剤はリュープリンなどにも使われている。(リュープリンは子宮内膜症などの薬)

このマイクロスフェアから徐々に放出されるため、血中濃度の立ち上がりが3週間くらいかかるという。だから、当初は3週間くらいはリスパダールを経口で飲んでおく必要があるらしい。

このような特殊な剤型であるため、いったんリスパダール・コンスタを中止しても、4~6週間は血中濃度が治療域に維持され、血中から消失するまで8週間かかるらしい。抗精神病薬の副作用が出やすい人は注意したい。

参考
リスパダール・コンスタ
治験、そりゃダメだろ、というやつ