お医者さまの奥さんのバカぶりについて | kyupinの日記 気が向けば更新

お医者さまの奥さんのバカぶりについて

元々、このブログではこのようなエントリは避けていたが、たまには良いのではないかと思った。アメブロにも尖ったエントリは歓迎されないと書かれてあるし。こういうエントリは滅多に書かないので、たまにアップする時はよく味わって読んでほしい。

僕は親戚に医師や歯科医師が全然いないのであるが、なぜか友人にはそういう関係の人が多かった。過去ログでもそれが出てくる(参考)。そんなこともあり、僕は偶然、子供の頃から長く医師の家庭を観察できる立場にあった。

僕は医者であるが、かつては普通の家庭の子供だった。だからどうしても普通の家庭の視線にはなる。うちには子供がいないので、今でもそういう見方が変わらない。何でも好きなことがいえるのである。

大学入学後、家庭教師に行くことになったが、僕は医者の師弟と普通の家庭の師弟など幾人かを教えた。もちろん家庭の経済レベルは平均より高かった。家庭教師をつけられる家庭はそう多くはないからだ。普通の家庭の子供が僕が教えた中で最も頭が良かったのであるが、これは今日のエントリの内容とは離れるので、いつかスポーツのテーマで取り上げたい。

ある開業医の子を教えに行ったのであるが、いつもその母親のバカぶりに絶句していた。やたらピントがずれているのだ。

大学時代、僕の同じクラスに○○さんという女子学生がいた。今考えると外人っぽい美人だったと思う。彼女はある進学校の出身で、自己紹介では、自分は高校時代の成績が良くはなかった、マグレで合格したと言う。その後、彼女の妹も現役で医学部合格しているが、妹の方が成績が良かったとは聞いた。それでも、そういう風に自分から言うところがちょっと変わっている。当時、すごく歳が離れた弟がいて、彼が成績が悪かったりしたら親はガッカリだねとか話していたものだが、やはり現役で合格したらしい。妹も弟も僕の後輩になるが専攻が異なるので会ったことはない。

この家庭教師先のオバサンだが、この家庭を良く知っているらしく、彼女たちの成績が良いのがどうしても解せないというのだ。彼女は、明らかに父親の学歴では自分のところが上のはずだ。なぜうちの子供の成績がここまで悪いのか?という。

そりゃ、子供は合作ですから、残念・・

と言いたかったが、すぐにクビになりそうなので自粛・・

僕の同級生の彼女の父親は国立大学の医学部卒業だった。なかなかのやり手で、社会的にはかなりの成功を収めていた。母親も国立大学を卒業されていたと思う。そのオバサンの夫は偏差値的にはより難関の大学かもしれないが、そこまでの差があるとは言えない。僕の親の世代なのである。その時代、子供を大学にやれる家庭は限られていた。

だいたい、そのオバサンは自分のことを棚にあげている。なぜなら全般に大学が易しい頃の2流の私立大学で、しかも文系の出身だったから。まして僕の親の世代である。それに子供はサラブレッドの配合のようにはうまくはいかないのが普通だ。血筋は確かに大切だが、ヒトの素質はサラブレッドほどはうまくは受け継がれない。それでもなお、彼女の子供に関しては「種というより畑に重大な問題がある」のは明白であった。

子供の学力はあんがい母親の素質と関係があるような気がしている。これは過去ログでミトコンドリアの話で触れている。(参考

オバサンさんの話に戻るが、会う度に、同じようなとりとめもない話に終始した。もっと他に関心はないのかよ?といったところ。よほど暇なんだと思う。

疑問に思ったことの1つ。そのオバサンの子供は数人いて、一番末の妹はまだ小学2年生くらいだったのだが、その子だけは成績が良いらしかった。そのオバサンはあの子だけは、医学部に軽く合格できると話していたが、普通、女子は早熟であるしこの年齢から家庭教師までつけて鍛えているのに、周囲の子がモチベーションの上がらない低学年で成績が悪かったとしたら、その方が終わっている。こういう即断も、頭の悪さのまさに大車輪と言えた。

当時思ったのだが、こういう桁外れにお金持ちの家庭は子供の頃から、教育へのお金のかけ方が全然違うのである。その兄妹は長期休暇に入ると、必ずアメリカやイギリスにホームステイしていた。英会話などはかなり有利といえた。それでも英語は5が取れないのである。(5段階評定)

かけたお金のペイ・アウト率が低すぎる。

最もバカだと思った点は、たくさんありすぎていちいち挙げられないくらいだが、彼女の病院へアルバイトで来る医学部の講師や助手が「学生が勉強しない」と言う話を鵜呑みにして、学生のレベルを叩いていたことがある。あんたが叩いてどうすんの?普通、大学の先生はそんな風に言うって。

いったい、このオバハンは何なんだ!

なんというか、すべての認知がズレているとしか言いようがない。痴呆が認知症に変わったため、こういう表現が変になるじゃんか、と言いたい。

(オバサンの話はここまで)

その後、精神科医になり、ある精神病院の当直に出かけた時の話だ。その夜、病院長の奥さんがやってきて、ぜひ話を聞きたいという。その病院のお嬢さんは、今まで1度も浪人、留年がなく順調だったのに、なぜか医師国家試験に落ちたという。なぜなのか?としきりに僕に聞くのだ。そのお嬢さんは僕と同い年らしかった。

それは・・ お嬢さんの医学部がとりわけ悪名高い私立の医学部だからでしょう・・

とはさすがに言えない。(いかん、だんだん2ちゃんねるのノリになってきている)

本当にそれに気付かないらしく、仕方がないので、僕は「来年はきっと受かりますよ」と笑顔で答えた。いわば精神療法である。実際、女子学生だし、留年もないくらい真面目なら合格できるのは時間の問題と思った。やはり人間はとてつもなくお金を持つと、どこかおかしくなるんだと思う。彼女もまた浮世離れしていると言えた。

本当に彼女たちの頭の中が、一体どうなっているのか開けてみてみたいよ。

うちの市内には、母親と娘2人で1ヶ月の百貨店の外商の支払額が100万を超えるような開業医の家庭が実在するのである。こういうのは、浪費とも思っていないので性質が悪い。その娘さんたちは何処に嫁に行くのだろう?

一生独身か、それなりにお金持ちの人に嫁ぐしかないと思う。

これは、シャバでやっていけないように育てた両親が悪いといえる。特に悪いのは母親に間違いない。少なくとも僕はそういう家庭の娘を養う気はサラサラなかった。何のために働いているか、わからなくなるからである。

そういえば、芸能人&医師の西川女史はまだ可愛げがある。彼女は何千万以上の収入の男性でないとダメと言っているが、あれはキャラ作りしているようにも見えるから。まあ芸能人でもあるので、それなりにセレブの人と結婚されるのではないかと。キャラ作りしている以上、それなりのスーパーなオチがほしいところだ。個人的には。

僕がお医者さんの娘さんを貰う気がなかったのは主に3つくらい理由があった。

1、 そういうお金持ちの家庭の娘を貰うと自分に甘える。自分が守りに入り、向上心がそがれる。
2、 ああいう家庭の娘を貰うと、自分の優越性が損なわれる。これは先輩の意見で後述。
3、 母親が、普通の家庭の娘さんを貰ってほしいと希望していたこと。お医者さんの家庭の子だと上手く付き合えないと言うのだ。


僕は好きになった人が偶然そうだったらそれは仕方がないと思っていた。医療現場で働いているから。だから絶対に医師お嬢さんと結婚したくないというほどでもなかった。

上の2の優越性が損なわれると言うのは、僕が入局1年目に5年ほど先輩の医員のドクターと話していた時に出てきた。例えば、医師になって会社員の娘さんなどと結婚した場合、そのオヤジさんが重役であれ社長であれ、概ねこちらの方が社会的には上なので、一応、普通に振舞っていても差し支えない。多少変わり者だったとしても、医者はそんなものだろ?と思われるくらいで、生活や付き合いもさほどストレスはない。

ところが開業医になると、そのようなバランスは全然違ったものになる。わりあい恐縮して付き合わないといけないのが良くないと言う。大学院に行くかどうか、留学をするかどうか、勤め先に至るまで外野がうるさくなり自分のペースで生活ができない。嫌々留学しなくてはならなくなったり、業績などにプレッシャーをかけられるのは最悪というのだ。

そういう煩わしさは自分の両親も同じことなのである。ストレスを家族全員に分かち合ってどうすんの?と言いたい。

またその先輩によれば、相手の女性が、お金目当てで自分と結婚したと内心思っているかもしれないのも嫌という見解であった。結果的に社会的に成功を収めたとしても、自分が貢献したと勝手に思われるのも癪と言うのである。このあたりの考察は、いま考えても面白すぎる。

唯一、良い点があるとすれば、相手の家族の生活が破綻して金銭的に援助するような事態がほぼなさそうなのは良いかも?といった意見であった。それまで全く打算がなかったのに、最後に突然、打算っぽい話が出てきたのが笑える。実際、その後、日本が未曾有の不景気になったため、そんな風になった人たちもいるのである。

このような無形なもの(精神的なもの)にこだわりを見せるのはとても精神科医っぽい。

娘さんがどんな風なのかは母親をみればだいたいわかる。母親が認知がズレた人だと、娘も普通にはいかないだろうと言うのは言える。医師の娘さんは皆こんな風でもなかろうが、嫁に行き遅れるか、離婚して両親と同居しているか、一人でネコと暮らしている、というのもよく聞く話だ。

彼女たちは離婚も多い。なぜ離婚になるかというと、結婚時に既に変だったというのもある。社会的地位や家柄にこだわり、人物を見ていないからだ。最初から敗因は見えていると言えた。あと本人も気に食わなければ、すぐに家に帰れるのも大きい。お金に困りはしないからだ。

上で出てきた僕の同級生の姉妹であるが、お姉ちゃんは大学に自転車で来ていた。ある時、彼女が普通のゴムか何かで髪を結んでいたので、僕の友人の間でちょっと話題になった。あまりにも飾らない娘さんだったからだ。

彼女はきっとわりあい普通に育てられたのだと思う。

(ボツ原稿から)