13日の金曜日 パート6 ジェイソンは生きていた! | KURI of the DEAD

13日の金曜日 パート6 ジェイソンは生きていた!

低予算ながら大ヒットし、もっとも有名なホラー映画のひとつになった『13日の金曜日 』の第6弾。『完結篇 』でジェイソンを葬った少年トミーが成長した世界を描く。


【STORY】
少年トミーによって終止符が打たれた、殺人鬼ジェイソンによる凄惨な連続殺人事件。それから10年、クリスタル・レイクは「フォレスト・グリーン」と町の名も変え、ジェイソンによる事件はもはや過去の出来事となっていった。今でもなおジェイソンの悪夢に悩まされるトミーは、苦悩から逃れようと土葬されているジェイソンを火葬するためにフォレスト・グリーンに戻ってくる。トミーとその友人で墓を掘り起こすとそこには腐敗したジェイソンの姿があった。興奮したトミーは、墓地の鉄柵を1本外しジェイソンの体に刺し続ける。するとそこへ雷が落ち、感電したジェイソンが甦ってしまう。トミーの友人を殺したジェイソンは、クリスタルレイクへと向かう。トミーは慌てて保安官事務所へジェイソンの復活を警告しに行くが、その話を信じない保安官は彼を留置所に入れてしまう。やがて、キャンプの指導員の男女が行方不明になり、ジェイソンの仕業だと力説するトミー。彼の言葉を唯一信じた保安官の娘メイガンは、トミーを留置所から出し、キャンプ場へと向かう。キャンプ場で次々と指導員が殺されるなか、ジェイソンとトミーの死闘が再びはじまる…。


【REVIEW】

先月に引き続き、またしても本日が13日の金曜日というベタな理由でこの作品を紹介しよう。


番外編的位置づけとされる前作『新・13日の金曜日 』をスルーしたかたちの第6弾。トミーが2代目ジェイソンを襲名するかもしれないという伏線をまったく無視した展開となってしまった。
しかも「ジェイソンは生きていた!」というセンセーショナルなタイトル。ジェイソンは『完結篇 』でかなり頭の奥深くまで切られていたはずだが…。


冒頭は前作と同じように夜の墓地からはじまる。ジェイソンの悪夢に悩まされるトミーは、死体として存在する「土葬」というかたちでは安心できず、ジェイソンの死体を燃やして「火葬」するため墓地へと向かった。
墓を掘り起こすと、どう考えても「生きていた!」とは思えない腐敗したジェイソンの姿。
感極まったトミーは墓の鉄柵を外し、「えいっ!えいっ!」とジェイソンをメッタ刺し。そこへ鉄柵が避雷針代わりとなって雷が落ちるという予定調和が発生!電気ショック療法によってジェイソンが蘇ってしまうのである。どえらい強引な導入部分。


友人は準備運動とばかりに殺されたが、命からがら逃げ出すトミー。そういえばこの友人はトミーが墓を掘り起こしている際にかなり怖がって「心臓が破れそうだ」といっていたが、甦ったジェイソンに本当に心臓をえぐり出されるという哀れな末路をたどる。
何をおいてもまず警察へ、と保安官事務所に駆け込むトミーだが、案の定相手にされない。それどころか「俺がジェイソンを倒す!」と息巻いて、保安官のショットガンを奪おうとしたためにブタ箱入りとなってしまう。
ちなみに、トミーを演じるのは『バタリアン 』1・2の両作品の冒頭で災難にあう役でおなじみのトム・マシューズ。


ジェイソンが生き返ったはずはないと、だれもトミーの話を信じてくれないが、一人だけ信じる人物が現れる。それは、保安官の娘でキャンプの指導員でもあるメイガン。二人の見えすいた猿芝居にまんまと引っ掛かった保安官助手のおかげで、留置所からの脱出に成功する。脱出したトミーは再びジェイソンを葬るべく、キャンプ場へと向かうのである。キャンプ場は子どもたち以外は皆殺しにされていた。


火葬で失敗したトミーが次に考えた作戦は、(元)クリスタルレイクの湖の底にジェイソンを沈め、最初に死んだ場所に帰れというもの。

でっかい石と鎖を用意してボートに乗り込むトミー。大声でジェイソンの悪口を叫んでジェイソンを湖までおびき出す。ジェイソンは言葉が理解できるのか。
まんまと湖に入るジェイソン。しばらく間をおいて湖の底からトミーのボートに襲いかかる。なんとかジェイソンの首に石のついた鎖をかけることに成功。もつれあって二人とも湖の底へ。浮きあがれないジェイソン。浮きあがろうとするトミー。しかし気絶するトミー。
その光景を見たメイガンが湖に飛び込み救出に向かう。トミーを抱え戻ろうとするメイガン。しかし、ジェイソンがメイガンの足をつかみ引きずり込もうとする。たまらずメイガンはボートのエンジンをかける。

ボートのエンジンと湖の底のジェイソンの位置関係は完全に無視されたようだが、エンジンのスクリューに頭が巻き込まれてジェイソンはダウン。ジェイソンを倒すことに成功(メイガンが)。人口呼吸でトミーも蘇生し、一見落着である。


この作品で注目したいのは、あの『007』を完全にパクったと思われるオープニングシーン。ジェイソンの顔から眼球のアップに移り、眼球の中(黒い丸)にジェイソンが現れ正面に向かってナタを振り下ろす。空中の切られた跡から血が流れ出すというシーンである。ここまで堂々とやればたいしたものだ。確かテレビ放映されたときは、CMに行くたびにこのシーンが流れていた。


そして最後に、この作品はシリーズ中もっともお色気シーンが少ないという残念な作品になってしまっていることを付け加えておこう。



●関連作品・記事
13日の金曜日
13日の金曜日 パート2
13日の金曜日 パート3
13日の金曜日 完結篇
新・13日の金曜日



【MARKING】
オススメ度:★★★★★★6
えげつない度:★★★★★5
大人の事情で子ども殺さない度:★★★★★★★★8
禍々しい度:★★★★★★6


【INFORMATION】
・原題:FRIDAY THE 13TH PART VI: JASON LIVES!
・製作年:1986年
・製作国:アメリカ
・監督:トム・マクルーリン
・製作:ドン・バーンズ
・脚本:トム・マクルーリン
・出演:トム・マシューズ、ジェニファー・クック、デヴィッド・ケーガン、レニー・ジョーンズ、ケリー・ヌーナン、C・J・グレアム、トニー・ゴールドウィン


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